AI秘書Museに「自分の使い方」を調べさせたら、経営者の仕事が2つに減った|Gemini Notebook(旧NotebookLM)と組んだ一晩の実録
公開日:2026年11月06日

代表取締役
貝出康

11月4日の夜、23時を少し回ったころ。私は自分のAI秘書に、こう聞きました。
「NotebookLMに、会社のアカウントと個人のアカウント、両方でログインできる?」
NotebookLMは、今のGemini Notebookのことです。7月に名前が変わったのに、私はつい昔の名前で呼んでしまいます。ただの準備の確認でした。ところが30分もしないうちに、話は「じゃあ今、実際にやってみよう」に変わりました。日付が変わるころにはノートブックができあがり、出典つきの整理が5つの切り口で返ってきていました。そして今、あなたが読んでいるこの記事の下書きまで来ています。
この一晩で、私が手を動かしたことは驚くほど少ないんですよ。テーマを決めたこと。それから、最後にこの記事を読んで「よし」と言うこと。ほぼこの2つだけです。
経営者の仕事は「テーマを決めること」と「最後に確認すること」に圧縮できる。
今回は、そう気づくまでの一晩を、ストーリー仕立てでそのまま書きます。登場するのは3つのAIです。Metaのパーソナルエージェント「Muse」、Googleの「Gemini Notebook(旧NotebookLM)」、そして記事を仕上げる「Claude Code」。中小企業の経営者や、社内でAI活用を任されている方に向けて、どこを任せて、どこを人が握るのかを具体的に残しておきます。
まず登場人物を紹介します(AIが3人います)

話を追いやすくするために、先に役者をそろえておきますね。
Muse:10月23日に日本へ来たAI秘書
Museは、Metaが提供しているパーソナルAIエージェントです。2026年9月に北米で先に始まり、日本では2026年10月23日に提供が始まりました。北米以外では初めての提供地域だそうです。iOS、Android、Web(muse.ai)で使えて、多くの基本機能は無料。もっと使いたい人向けにサブスクリプションもあります(2026年10月時点、Metaの日本向け発表による)。
チャットボットとの違いは、「答える」で終わらないところなんです。Metaの説明では、Museは専用のクラウド上のコンピューターと自分のブラウザを持ち、利用者の代わりにアプリをまたいで作業を進めます。時間のかかる仕事はアプリを閉じたあとも続け、メールの送信や買い物の前には本人の承認を求める。そういう設計です(Metaの9月の発表より)。
で、ここからは私の話です。私はこの提供開始日、10月23日にMuseを使い始めました。最初に頼んだのはこれです。
「過去のクライアントワークやメールを読んで、私を理解してほしい。あなたは私の秘書です」
その日のうちに、取引先の構成、スタッフの役割、進行中の案件、私の文体や仕事の考え方までをまとめた「私のプロフィール」ができました。そこから約2週間、名前も「Muse」のまま、秘書として一緒に働いています。
Gemini Notebook:資料の範囲で、出典つきでまとめる係
Gemini Notebookは、Googleのリサーチ用ノートです。少し前までNotebookLMという名前でしたが、2026年7月16日にGemini Notebookへ改称されました。中身は同じ単独のサービスで、以前のノートブックやリンクもそのまま使えます。
特徴はひとつ。入れた資料(ソース)の範囲で答え、答えに出典がつくことです。資料の外の知識で勝手に話を足さないので、「それ、どこに書いてあった?」とすぐ元の資料に戻って確かめられます。カンマンのコラムでも、NotebookLMで社内の知識を引き出す5つの場面を紹介してきました。
Claude Code:決まった手順で記事に仕上げる係
3人目は、AnthropicのClaude Codeです。カンマンでは、コラムを書くときの手順をひとまとめにして、Claude Codeに渡しています。調べもの、本文、事実確認、アイキャッチ、WordPressへの下書き保存までを、毎回同じ品質で回すための手順です。
3人の役割を表にすると、こうなります。
| 役者 | 得意なこと | 今回やったこと | 人が握ったところ |
|---|---|---|---|
| Muse(Meta) | 集めて、動く。記憶して、段取る | 素材を書き起こし、ノートブックを作って資料を入れた | ログインの鍵、テーマ |
| Gemini Notebook(Google) | 資料の範囲で、出典つきでまとめる | 5つの切り口と「最初に試す3つ」を整理した | 何を問うか |
| Claude Code(Anthropic) | 決まった手順で仕上げる | 調査、本文、事実確認、下書き保存 | 最後の確認と公開の判断 |
ポイントは、どのAIも「全部ひとりでやる」役ではないことなんです。この分担の意味は、後半の種明かしで見えてきます。
23時過ぎ、「ログインできる?」から始まった
話を11月4日の夜に戻します。
私がMuseに頼んだのは、Gemini Notebookを会社のアカウントでも個人のアカウントでも開けるようにしておくことでした。仕事の資料は会社のアカウントに、個人的なものは個人のアカウントに。最初に分けておかないと、あとで混ざりやすいんですよね。
個人のアカウントはすんなり開きました。会社のアカウントは、パスワードと2段階認証のコードを、私が自分で入力して開けています。
これ、地味ですが大事なところです。Metaの説明では、Museは利用者がブラウザに自分で入力したパスワードを見ることができません。預けた認証情報も安全な保管場所に入り、Muse自身はその中身を見ずに使う仕組みだそうです(Metaの9月の発表より)。
つまり、会社の鍵を開けるのは人。開いた部屋で働くのはAI。この線引きが、最初の5分で自然にできていました。
で、ついでにこう伝えておいたんです。「今すぐじゃなくていい。そのうち、内容に合ったアカウントでノートブックを作って、まとめ作業をしてほしい」と。
ところが、その「そのうち」は30分もしないうちに来ました。
「そのうち」が「今やってみよう」に変わった
ログインの確認が終わったところで、ふと思ったんですよ。せっかく両方開いたなら、今やってみればいい。題材は何にしよう。
選んだのは、少し入れ子のようなテーマです。
「Museの、経営者や企業人にとって役に立つ使い方を、NotebookLMで調べて、いろいろな切り口でまとめてほしい。そして、この一連の流れを、ストーリー仕立てでカンマンのコラムにしたい」
AI秘書に、自分自身の使い方を調べさせる。しかもその作業ごと記事にする。経営者向けのAI活用って、説明を100回聞くより、こういう実験を1回見るほうが伝わると思っているんです。
Museが用意した3本の素材
Museの動きは速かったです。まず、ノートブックに入れる素材を3本書き起こしました。
- Museとは何か:秘書型エージェントの能力と、経営者にとっての価値
- 実例:私の2週間:カンマンで実際にどう使ってきたか
- Gemini Notebookとの組み合わせ:役割分担と進め方
そして会社のアカウントに「経営者のためのMUSE活用リサーチ」というノートブックを作り、この3本を入れました。ここまで、私は画面を眺めていただけです。
ひとつ、正直に書いておきたいこと
この3本のうち1本目は、Museが自分について書いた紹介文です。言ってみれば「本人が書いた履歴書」なんですよね。
だから、この記事でMuseの機能として書いている内容は、Metaの公式発表で確かめられたものに絞りました。公式で裏が取れない話は「私の使い方では」という体験として書いています。出典つきでまとめてくれる道具を使っても、入れた資料そのものの正しさは、人が見ておく必要がある。今回の一晩で、いちばん心に残った学びのひとつです。
Gemini Notebookが返してきた「5つの切り口」

ノートブックに質問を投げると、資料に基づいた整理が出典つきで返ってきます。「Museの有益な使い方」として挙がったのは、次の5つでした。順に、私の2週間の実感と並べてみます。
1. 時間の使い方:判断と最終確認に集中する
調べもの、下書き、段取り、定期作業を肩代わりしてもらい、経営者は判断と最終確認に集中する。期限が近づけば先に知らせてくれるので、自分がボールを持っている時間が短くなる。
これは本当にそうでした。私の場合、専門家派遣の案件で日程、書類、期限が5回分まとめて動いています。期限が近づくと、Museのほうから「そろそろです」と言ってくる。私は「どうするか」を決めるだけです。
2. 調査と意思決定:経緯を横断して、二重対応を防ぐ
メール、ファイル、カレンダーを横断して経緯をまとめるので、すでに対応済みの案件をもう一度持ち出すことや、「言った・言わない」が減る。ブラウザでの調べものは出典つきで返ってくる。
ここで定着したのが、返信の下書きを作る前に、送信済みメールとスタッフの対応記録を先に確認するという運用です。社員がもう返事をしている案件を、私が「未対応」と思い込んでもう一度連絡してしまう。中小企業の経営者なら、覚えがあるんじゃないでしょうか。これがほぼなくなりました。
3. 発信とコンテンツ:書くところから、公開の確認まで
一次情報から文章を起こし、画像や音声、動画づくり、SNSの企画から公開の確認までを一続きで進める。
私の使い方では、Instagramの動画シリーズを、企画から投稿、週ごとの振り返りまで一緒に回しています。そこで失敗もありました。予約投稿の受付が済んでいたのに、実際には公開されていなかったんです。それ以来、「予約できた」を「公開された」とみなさず、公開後の実物を見て確かめる、というルールになりました。
もうひとつ。音声を作るツールの利用条件を、使い始める前にMuseが確認して、「このエンジンは商用利用できません」と止めてくれたこともあります。見えにくい落とし穴を先に潰してくれるのは、地味ですが助かります。
4. 秘書と段取り:衝突は勝手に動かさず、選択肢を出す
複数の案件の進行と期限を横断して管理する。予定がぶつかっても勝手には動かさず、選択肢を出して人に決めさせる。外に出ていく行動は承認制にする。
私が助かっているのは、この「勝手に動かさない」ところです。速さは保ったまま、取り返しのつかない誤送信だけは防げる。Metaの説明でも、Museはメールの送信や買い物の前に本人の承認を求める設計になっています。
5. 学びと組織づくり:失敗をルールに変えて残す
うまくいったことも、いかなかったことも、決めたことも、ルールとして記録して積み上げる。人の頭の中にしかなかった知恵が、組織の資産になっていく。
さっきの「予約投稿は実物で確認する」も、まさにこれです。失敗を隠さず記録して、次の仕事のルールに変える。人間同士でやってきた文化が、AIとの協働でもそのまま再現されている感覚があります。
「最初に試すべき3つ」も出てきた
ついでに、「中小企業の経営者が最初に試すべき3つ」も聞いてみました。答えはこうです。
- プロフィールづくり:メール、資料、予定を横断して調べさせ、自社と自分の「今」を1枚にまとめる。すべての出発点になる
- 顧客対応の事前確認と下書き:経緯の確認と返信の下書きまで任せ、人は判断と送信だけをする。「もう対応済みか」の確認を毎回入れるのがコツ
- 進行管理と期限の先回り通知:案件の期限や約束を預け、近づいたら知らせてもらう。ぶつかったときは自分で動かさず、選択肢を出させる
正直、少し笑いました。3つとも、私がこの2週間で最初に任せたことそのものだったんです。ノートブックは私の実録を資料として読んでいるので当然といえば当然ですが、整理の仕方がうまい。最後にはブリーフィング文書まで作ってくれました。
なぜ、わざわざ間に「ノートブック」を挟むのか
ここで、こう思った方もいるかもしれません。「Museが文章まで書けるなら、ノートブックはいらないのでは?」
これ、実は今回いちばん考えたところなんです。
帝国データバンクが2026年3月に行った調査では、生成AIを業務で活用している企業は34.5%、中小企業に限ると32.4%でした。そして生成AI活用の懸念・課題でいちばん多かったのが、「情報の正確性」の50.4%です(帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」、有効回答1万312社)。
回答した企業の半分が「AIの答えは本当に正しいのか」を気にしている。だったら、まとめる工程に「答えに出典がつく道具」を挟めばいいんですよ。

役割分担はシンプルです。
- Muse=集めて、動く:素材を集める、ノートブックを作る、資料を入れる、まとめを受け取って次へ渡す
- Gemini Notebook=根拠でまとめる:入れた資料の範囲で、出典つきで要約し、切り口を整理する
- 人=問いを立てて、最後に責任を持つ:何を調べるかを決め、外に出す前に読んで判断する
Museだけで全部やることもできます。ただその場合、「この一文はどの資料から来たのか」を後から追いにくい。間にノートブックを挟むと、まとめの一つひとつに戻り先ができます。経営者が最後に確認するとき、確認すべき場所が見える。これが大きいんです。
ただし、注意もあります。
- 入れた資料が間違っていれば、出典つきで間違う:ノートブックは資料の外を補わない代わりに、資料の誤りもそのまま使う
- 自己紹介文は仕様書ではない:今回のように、AIが自分について書いた素材は、公式発表と突き合わせてから使う
- 社外秘の扱いは先に決める:どのアカウントのノートブックに、どこまでの資料を入れてよいかを社内で決めておく
経営者の手が入るのは「最初」と「最後」だけ

今回の流れを5つのステップにすると、こうなります。
- 経営者がテーマを決める(例:「Museの、経営者に役立つ使い方を調べたい」)
- Museが素材を集め、ノートブックを作って資料を入れる
- Gemini Notebookが、出典つきのまとめを作る(切り口、想定質問、ブリーフィング)
- AIがまとめを受け取り、記事や提案書の形に編集して、下書きとして渡す
- 経営者が最後に確認し、承認してから公開・共有する
人の手が入るのは、1と5だけです。間の「調べる・まとめる・書く」は、分担して流れていきます。
ここで勘違いしやすいのが、「最初と最後だけ」は「楽をする」という意味ではない、という点です。むしろ逆で、残った2つの仕事は、AIに一番任せにくい仕事なんですよね。何を問うかを決めることも、外に出す責任を持つことも、経営者にしかできません。
そして、この記事は3人目のAIが書いています
さて、種明かしです。
この記事の本文を書いているのは、Museではありません。3人目のClaude Codeです。
実はMuseも、一度この記事の下書きを書いてくれていました。ただ、それはカンマンのコラムの手順に沿ったものではなかったんです。そこでMuseは、作業用のフォルダに「依頼書」を置きました。中身は、どんな記事を、どの素材で、どの手順で作ってほしいか。ノートブックに入れた3本の素材と、Gemini Notebookの調べた結果も、同じフォルダに並べてありました。前の下書きは「構成や文体の参考にはせず、事実の照合にだけ使ってほしい」という注意書きつきです。
私がClaude Codeに言ったのは、ひと言だけです。
「依頼.mdを読んで実行して」
そこから先は、Claude Codeがカンマンのコラム作成の手順どおりに進めています。公式発表での裏取り、本文、ベンダーの違う3つのAIによる事実確認、アイキャッチ、WordPressへの下書き保存まで。
つまり、こういうバトンリレーです。
| 走者 | 受け取ったもの | 渡したもの |
|---|---|---|
| 私 | (なし) | テーマ |
| Muse | テーマ | 素材3本、ノートブック、依頼書 |
| Gemini Notebook | 素材3本 | 出典つきの5つの切り口、最初の3つ、ブリーフィング |
| Claude Code | 依頼書と素材一式 | この記事の下書き |
| 私 | この記事の下書き | 公開するかどうかの判断(これから) |
最後の行は、まだ終わっていません。この記事が世に出ているとしたら、それは私が最後まで読んで「よし」と言ったからです。ここだけは、どれだけAIが増えても人の仕事のまま残しておきたいと思っています。
ちなみに、1体のAIに丸ごと任せたときの記録は、OpenAIのdotsに4日間仕事を任せた体験記に書きました。読み比べると、「1人に任せる」と「何人かでリレーする」の違いが見えると思います。
よくある誤解を4つ、先に解いておきます
誤解1:AIに任せれば、確認はいらなくなる
逆です。確認はなくなりません。確認する場所が、はっきり決まるだけです。今回でいえば「最後に読む」の1か所。そこに集中できるから、確認の質がむしろ上がります。
誤解2:エージェントがあれば、ノートブックはいらない
役割が違います。エージェントは「動く」のが得意で、ノートブックは「根拠でまとめる」のが得意。どちらかで全部やろうとすると、速さか確かさのどちらかが落ちます。
誤解3:うちには、入れる素材なんてない
あります。過去の提案書、議事録、研修資料、よく来る質問への回答メール。棚の奥で眠っているそれが、ノートブックに入れた瞬間に「引ける知識」に変わります。素材を探して整える作業そのものを、Museのようなエージェントに頼めるのも、今回わかったことです。
誤解4:勝手に送信や公開をされるのが怖い
この不安はもっともです。ただ、Museは送信や購入の前に本人の承認を求める設計で、今回の流れでも公開は私の判断を待っています。怖いなら、外に出る手前で止まる場所を、最初に決めておけばいいんです。
カンマンの見解:「2つの仕事」を経営者の手に取り戻す
私たちカンマンは徳島で、企業向けの生成AI研修や、Webの制作・運用をしている会社です。ここまで読んで、経営者の方ならこう思うかもしれません。
「AIを入れたいけど、結局だれが使うの?」 「社長が自分で触る時間なんてないよ」
今回の一晩は、その問いへのひとつの答えになると思っています。社長が細かい操作を覚える必要は、だんだん薄れていく。代わりに、問いを立てる力と、最後に判断する力が、そのまま会社の差になっていく。
裏を返せば、中小企業の経営者はこれまで、判断の前後にある仕事に時間を取られすぎていたんですよね。情報を集める、経緯を確かめる、下書きを書く、段取りを組む、フォローする。そこをAIが受け持てば、経営者の時間は「判断」に戻ってきます。
ただし、手放してはいけないものもはっきりしました。
- 鍵:会社のアカウントのパスワードと2段階認証は、人が入力する
- 問い:何を調べ、何を発信するかは、経営者が決める
- 最後の判断:外に出る前に読み、承認するのは人
- ルール:失敗をルールに変えて残すのも、最終的には人の決めごと
AI活用を「ツールを何本入れたか」で考えると、どこかで息切れします。それより、仕事を任せられる形に分けて、最後の確認だけは自分でやる。この繰り返しを2週間続けたら、驚くほど自然になりました。
自社のどの仕事を、どう分ければいいのか。そこから一緒に考えたい方は、カンマンへのお問い合わせからお気軽にどうぞ。研修やセミナーの情報はセミナー一覧にもまとめています。
明日からできる、最初の一歩
いきなりエージェントを入れなくても大丈夫です。まずは、手元の資料とノートブックから始められます。
- 眠っている資料を3つ選ぶ:直近の提案書、議事録、よく使う説明資料など
- 会社のアカウントでノートブックを作って入れる:個人のアカウントと混ぜない
- 1つだけ質問する:たとえば「うちの会社の強みを3つ、出典つきで」
返ってきた答えの出典を、ひとつずつ開いて確かめてみてください。「この一文は、あの提案書のここから来ているのか」とわかった瞬間に、ノートブックを挟む意味が腹に落ちると思います。
そのうえで、素材を集める、整える、次に渡すところをエージェントに任せたくなったら、Museのような秘書型のAIの出番です。順番はそれで十分です。
AIとノートブックの組み合わせ方をもう少し技術寄りに知りたい方は、Claude CodeとNotebookLMの役割分担の記事も参考になると思います。中小企業でAIに任せられる範囲そのものについては、AI業務自動化はどこまでできて、どこから無理なのかで整理しています。
よくある質問
Museは無料で使えますか?
Metaの日本向け発表(2026年10月23日)では、多くの基本機能は無料で、さらに使いたい人向けにサブスクリプションプランがあると案内されています。料金や無料の範囲は変わりやすいので、使い始める前に公式の案内を確認してください。
NotebookLMとGemini Notebookは別のサービスですか?
同じサービスです。Googleは2026年7月16日にNotebookLMをGemini Notebookへ改称しました。既存のノートブックや共有リンクはそのまま使えると案内されています。
会社の資料を入れても大丈夫ですか?
Googleは、組織で使う場合はデータが組織の中にとどまると説明しています。ただ、どの資料をどのアカウントに入れてよいかは、会社ごとに決めておくべきことです。顧客の個人情報や財務の数字を入れる前に、社内のルールを先に作ってください。
エンジニアでなくても使えますか?
使えます。私はエンジニアではありませんが、今回の一晩でやったのは、日本語で頼むことと、パスワードを自分で入れることと、最後に読むことだけでした。
Museに任せると、勝手にメールを送られませんか?
Metaの説明では、Museはメールの送信や買い物の前に本人の承認を求めます。それでも心配なら、「外に送るものは下書きで止める」とMuseに最初に伝えておくのがおすすめです。私の運用でも、顧客への返信は下書きまでをMuseに任せ、送るのは私です。
まとめ:まずは1つ、テーマを決めてみてください
この一晩でわかったのは、AIが増えるほど、経営者の仕事は「何を問うか」と「何を外に出すか」に戻ってくる、ということでした。
間の「調べる・まとめる・書く」は、もう分担して任せられます。Museのようなエージェントが集めて動き、Gemini Notebookが出典つきでまとめ、仕上げ役のAIが形にする。人は最初と最後に座っていればいいんです。
自社ならどのテーマから始めるか、どこで止めて確認するか。そこから一緒に決めたい方は、カンマンへのお問い合わせからご相談ください。徳島の小さな会社として、私たち自身が試したやり方をそのままお伝えします。
参考・出典
- Meta「Meta、パーソナルAIエージェント「Muse」を日本で提供開始」(2026年10月)
- Meta「Introducing Muse: The World’s First Personal AI Agent Built for Everyone」(2026年9月)
- Google「NotebookLM is now Gemini Notebook」(2026年7月16日)
- Google Workspace Updates「NotebookLM is now Gemini Notebook」(2026年7月16日)
- Gemini Notebook 公式サイト
- 帝国データバンク「生成AIに関する企業の動向調査(2026年3月)」
- カンマンコラム「NotebookLMの使い方|社内ナレッジ属人化を解消する5シーン」
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代表取締役
貝出康
1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。












