トップページ / コラム / 「うちみたいな中小企業には関係ない」が変わった——3社に1社が使うAI業務自動化、どこまでできてどこからは無理なのか

「うちみたいな中小企業には関係ない」が変わった——3社に1社が使うAI業務自動化、どこまでできてどこからは無理なのか

貝出康

代表取締役

貝出康

「うちみたいな中小企業には関係ない」が変わった——3社に1社が使うAI業務自動化、どこまでできてどこからは無理なのか

こんにちは。徳島で、中小企業の生成AI導入・活用支援をしている、カンマンの貝出(かいで)です。

最近、徳島の経営者さんや現場の方とお話ししていると、生成AIの話題になると決まってこう言われます。

「いや、AIってすごいのは分かるんですけど、うちみたいな小さい会社には関係ないですよ」

「あれは東京の大企業がやることでしょう」

その気持ち、すごくよく分かるんです。私も少し前まで「AIは便利だけど、結局うちの泥臭い仕事には使えないよな」とどこかで思っていました。展示会で見るデモはキラキラしているけど、現実の請求書処理とか議事録づくりとは別世界に見える。

でも、ここ1〜2年で、ちょっと状況が変わってきたんですよね。

今日はその「変わってきた」話を、できるだけ正直に書こうと思います。「AIで何でもできます!」みたいな煽りじゃなくて、今の中小企業で「現実的にどこまでできて、どこからは無理なのか」 を、数字とともにフラットにお伝えします。

少し長くなりますが、お茶でも飲みながら読んでもらえたら嬉しいです。

まず、数字を見てびっくりした話

私が「あ、これは流れが変わったな」と思ったのは、いくつかの調査結果を見たときでした。

帝国データバンクが2026年3月に行った調査(全国2万社以上が対象)によると、生成AIを実際の業務で「活用している」企業は全体で34.5% にのぼっていました。そして、ここが大事なんですが、中小企業に限っても32.4%。小規模企業でも28.0%が活用しているという結果でした。

3社に1社、ですよ。

ちょっと前のことを思い出してください。同じ帝国データバンクの2024年の調査では、生成AIを活用している中小規模の企業はだいたい1割台でした。それが2年経たないうちに、ざっくり倍増している。

「いつの間にか、まわりが使い始めていた」というのが、正直な実感に近いんじゃないかと思います。

  • 生成AIを業務で「活用している」企業は全体34.5%、中小企業でも32.4%(帝国データバンク・2026年3月調査)
  • 2024年は中小規模で1割台 → 2年弱でほぼ倍増
  • 「大企業だけのもの」という感覚は、もう実態に合わなくなってきている

「使ってる人ほど、効果を感じている」という事実

さらに私が面白いと思ったのが、効果の実感です。

同じ調査で、生成AIを活用している企業の86.7%が「業務への効果が出ている」 と答えています。「効果なし」と答えた企業は約1%だけ。

しかもですよ。「大いに効果が出ている」と答えた割合は、実は小規模企業のほうが大企業より高かったんです。人手が限られている会社ほど、一人ひとりの作業が軽くなったときのインパクトが大きい、ということなんでしょうね。これ、すごく地方の中小企業っぽい話だなと思いました。

ただ、ここで一つだけ正直に注釈を入れておきます。この86.7%という数字は、「すでにAIを使っている企業の中で」 の話です。世の中の中小企業全部が効果を実感している、という意味ではありません。数字は気持ちいいほど、丁寧に読まないといけないんですよね。

一方で、日本はまだ「遅れ気味」でもある

調子のいい話ばかりだと嘘くさいので、逆の数字も置いておきます。

総務省の「令和7年版 情報通信白書」によると、何らかの業務で生成AIを使っている日本企業は55.2%。これ、決して低くはないように見えますよね。でも国際比較で見ると、米国90.6%、ドイツ90.3%、中国95.8%。……日本、けっこう離されています。

それから「生成AIの活用方針を定めている」中小企業は約34%にとどまっていて、大企業(約56%)とは差があります。

つまり日本の、とくに中小企業の現在地は、「使い始めた会社は確実に増えて効果も出ているけど、全体としてはまだ伸びしろだらけ」 というあたりなんだと思います。

私はこれ、悲観する話じゃないと思っています。逆に言えば、今ちゃんと取り組めば、まだ十分に「先行組」に入れる ということですから。徳島の会社にとっても、これはチャンスのある時期だと感じています。

それで、結局「何が」自動化できるの?

ここからが本題です。「AIが流行ってるのは分かった。で、うちの何が楽になるの?」という話ですよね。

中小機構(中小企業基盤整備機構)の調査でも、現場が一番欲しがっている情報は「成功事例・活用事例」(不足する情報の83.3%が回答) でした。みんな「うちの業務に置き換えるとどうなるか」を知りたいんです。

なので、業務領域ごとに「どのツールで、どこまでできて、どこからは人がやるべきか」を具体的に書いていきます。ツール名もちゃんと出します。

ちなみに、調査では生成AIが一番使われている業務は「文章の作成・要約・校正」(45.1%) でした。つまり、まずは「文章まわり」から入るのが王道、ということです。順番にいきましょう。

① 議事録づくり:たぶん一番ラクに効果が出る

個人的に「最初の一歩」として一番おすすめしたいのが、会議の議事録です。

仕組みはシンプルで、こんな流れです。

  1. Zoom・Teams・Google Meet の会議を録音(あるいはスマホで録音)
  2. NottaやOtter、Microsoft 365 Copilot、Google Meetの議事録機能などで文字起こし
  3. ChatGPTやClaude、Geminiで「要約・決定事項・ToDoの抽出」までやってもらう

「録音 → 文字起こし → 要約・タスク抽出」までが、わりと現実的に自動化できます。

費用感も、文字起こしツールで月1,000〜3,000円くらい、対話型AIで月数千円くらいから。月数千円規模で始められる のが、議事録のいいところです。Microsoft 365 Copilotを使っている会社なら、Teams会議の要約は標準機能として出てきますし、Google Workspaceでも会議の議事録作成・翻訳ができます。

実際、青森県の自治体では議事録作成業務にAIを導入して作業時間を約4割削減した、という報告もあります(Asanaの資料より)。

  • 文字起こしは100%正確ではありません。環境音・発言の重なり・専門用語で誤認識します
  • 「100%正しい文字起こしは無理。人の確認・修正が前提」と思っておくのが正解
  • 守秘性の高い会議では、入力データが学習に使われない「法人向け設定」になっているか必ず確認を

② メール下書き:効果が出るのが早い、けど最後は人が読む

定型的な問い合わせ返信や案内文の下書き。これも導入のハードルが低くて、すぐ効果が出やすい領域です。

GeminiをGmailに、CopilotをOutlookに連携させて、「この内容に合わせて、丁寧な案内文の下書きを作って」とお願いするだけ。1件あたり5〜10分くらいの短縮が見込めると言われています。

私のおすすめの使い方は、「3パターン作って」 と頼むことです。「信頼感のある感じ」「もう少し柔らかく」「もっと簡潔に」と振り幅を出してもらって、その中から選んで手直しする。ゼロから書くより、選んで直すほうが圧倒的に速いんですよね。

  • AIは「もっともらしい嘘」(ハルシネーション)を平気で書きます。数値・固有名詞・日付は必ず人が裏取りを
  • 顧客の個人情報や機密情報は、プロンプト(入力)に入れない
  • 「下書きは作らせるけど、送信ボタンは人が押す」を徹底する

ある事例(不動産会社)では、Gmail+ChatGPTで一次返信の下書きを自動生成し、平均返信時間を4時間から15分に短縮したそうです。ただしこの会社も「完全自動送信ではなく、下書きを保存して人が確認してから送る」のが成功のコツだったと言っています。ここ、本当に大事なところです。

③ カスタマーサポート:FAQ整備から小さく始める

問い合わせ対応は、実は自動化の余地がとても大きい領域です。なぜなら、問い合わせの多くが「同じような定型質問」だからです。

大きな会社の例ですが、京都銀行は行内問い合わせが約2割減った、サントリーHDは人事・給与の問い合わせ対応を年約1,000時間削減した、という報告があります。良品計画は繁忙期に問い合わせが70%減った月もあったとか。

……と、こういう景気のいい数字が並ぶんですが、ここで正直に言っておきます。これらはツールを売っている会社が公表している事例で、第三者が検証したものではありません。「そういう方向の効果があるらしい」という参考程度に受け取ってください。

中小企業がやるなら、こんなスモールスタートが現実的です。

  1. 過去半年の問い合わせを集めて、よくある質問をFAQ化する
  2. 返信テンプレートを作る
  3. 必要に応じてチャットボットを導入する
  • 「いきなりチャットボット」より「まずFAQ整備」から
  • 複雑・例外的な相談は、必ず人につなぐ(エスカレーション)設計にする
  • 導入して終わりではなく、FAQ更新・チューニングの手間が継続的にかかる前提で

④ 経理・請求:定型業務だからこそ、効果が出やすい

経理は「中小企業で最も効果が出やすい定型業務の一つ」だと、私は思っています。

具体的には、AI-OCR(読み取り)→ 仕訳候補の提示 → 会計ソフト連携 という流れ。請求書や領収書を読み取って、仕訳の候補を出して、会計ソフトに渡すところまで。バクラク(LayerX)などのクラウドサービスは、AI-OCRと承認フロー、会計連携をまとめて備えています。インボイス制度や電子帳簿保存法への対応、登録番号の照合に対応するツールもあります。

事例としては、パリミキが支払業務の人手を7割削減した、といった報告があります(これもベンダー公表ベースです)。

  • 自社の会計・基幹システムとAPIやCSVで連携できるか、事前に必ず確認
  • 請求書のフォーマットは取引先ごとにバラバラ。多様性を確認しないと効果が出ません
  • 読み取り結果のチェックは、やっぱり人が担当する前提で

⑤ 資料作成:構成づくりは得意、でも「全自動プレゼン」はまだ無理

「企画書やスライドをAIに丸ごと作ってほしい」という相談、すごく多いです。気持ちは分かります。でもここは、正直にお伝えしないといけない領域です。

構成案(アウトライン)を考える段階では、生成AIはとても優秀です。「こういうテーマで提案するから、構成を10個出して」みたいな使い方は本当に強い。

でも「全自動でプレゼン資料が完成する」かというと、まだそこまでではありません。

これ、私が言っているだけじゃなくて、中小機構の支援アドバイザーが実際にPowerPointとCopilotで検証した記事があるんです。それによると、Copilotに構成案を渡したら10項目が勝手に5項目に減らされて、アジェンダと各ページの中身が食い違い、文字の表記まで変わってしまった。結果「どこがどう変わったか、改めて確認する手間が増えた」と。現時点で全自動プレゼンは難しい、という結論でした。

別の調査でも、AI利用者の90.6%が「出力をそのままでなく手直しした」 と答えています。

なので資料作成は、こう考えるのがいいと思います。

  • アウトライン・たたき台づくりはAIに任せる(ここは本当に速い)
  • 事実の正確性・論理の一貫性・「自社らしさ」は人が仕上げる
  • Gamma・Canva・イルシルなどで構成からスライド生成(PPTX/PDF出力)まで可能。でも最後は人

⑥ マーケ・SNS:AIが8割、人が2割の「判断」

SNSやブログの運用も、AIと相性がいい領域です。投稿文の草案づくり、投稿カレンダーの設計、インサイト分析の壁打ち相手まで、けっこう使えます。

うまくいっている会社の共通点は、「AIが8割、人が2割の判断」 というバランスだと感じます。

地方の工務店が投稿文づくりを1時間から15分に短縮した、地方のカフェが投稿ごとの作成を40分から10分にして週3投稿を継続できた、といった話もあります(個人の発信ベースの事例です)。Canvaのデザイン機能を使えば、SNS画像やバナーを外注せず内製することもできます。

ただ、ここは失敗例もちゃんと知っておいてほしいんです。AIに丸投げした結果、

  • ブランドのトーンが崩れた
  • 古いデータをもとに、間違った価格を発信してしまった
  • 競合と似たり寄ったりの、没個性な投稿になった
  • センシティブな話題で炎上した

……といったことが、実際に起きています。

  • 「公開ボタンを押す判断」は、絶対に人がやる
  • 生成した画像の商用利用は、著作権・肖像権・利用規約を公開前に人が確認
  • AIは「自社らしさ」を勝手には持っていません。そこは人が吹き込むもの

⑦ 採用:候補者対応は任せられる、でも合否は人が背負う

採用業務も、書類のスクリーニング、日程調整、面接記録の要約などは自動化できます。中堅企業で採用工数が年400時間減った、という事例も紹介されています。

ただ、この領域はリスクの説明のほうが大事 なので、しっかり書きます。

ある企業で、AIのスクリーニング結果だけで不採用通知を出したところ、候補者から「なぜ落ちたのか納得できない」という問い合わせが殺到して、かえって負荷が増えた、という事例があります。AIは過去の採用データの偏りを学習してしまうので、特定の属性を不当に優遇・排除するバイアスが生じることもあります。

  • 合否の最終判断は、必ず人間が背負う(これは原則です)
  • AIのスコアだけで不採用を出さない。説明できないと、かえって不信を招く
  • 応募者のデータを外部AIにそのまま入力するのは、情報漏えいリスク大

ツールの比較:2026年時点の料金と「向き・不向き」

「で、結局どれを入れればいいの?」という声が聞こえてきそうなので、主要なツールを表にまとめます。料金はすべて2026年時点 のもので、為替やプラン改定で変わります。あくまで目安として見てください。

ツール料金(2026年時点・目安)得意なこと注意点
ChatGPT Business1人 月20ドル(年払い)/ 25ドル(月払い)。2名〜文書・メール下書き、提案書、データ分析、社内ナレッジ共有入力データは標準で学習に使われない設定。Enterpriseは別途見積
Claude(Team)1人 月20ドル(年払い)/ 25ドル(月払い)。5名〜150席長文の議事録・契約書・マニュアルの要約やレビューに強いとの実務評価チーム会話は標準で学習に使われない。一部情報の「月30/150ドル」は誤り
Microsoft 365 Copilot1人 月¥3,148(税抜・年払い相当)※別途M365ライセンス必須Word/Excel/PowerPoint/Outlook/Teams内でのAI支援、会議要約Copilot単体では使えず、M365ライセンスが別途必要。合計で月5,000円超
Google Workspace(Gemini内蔵)Business Standard 月¥1,900(年払い相当¥1,600)Gmail要約・文書生成・スプレッドシート分析・Meet議事録/翻訳2025年からGeminiが各プランに標準搭載(旧アドオン約2,260円/月が不要に)
NotebookLMWorkspace Business Standard等に付帯(追加料金なし)。個人はGoogle AI Pro 月¥2,900社内マニュアル・規程・過去資料をアップロードして引用付きで検索(社内RAG)単体では買えない。対象の有料プラン加入で有効化される

ざっくりした選び方の感覚を、私なりにお伝えすると——

  • すでにMicrosoft 365を使っている会社 → Microsoft 365 Copilotが自然(ただし合計コストは要確認)
  • Google Workspaceを使っている会社 → Geminiが標準で付いてくるので、まずそれを試す
  • 議事録や契約書など「長い文章」をよく扱う → Claudeの読みやすさが効く場面が多い
  • 社内の文書を「引用付きで検索」したい → NotebookLM。アップした資料の範囲でしか答えないのでハルシネーションが起きにくい

特にNotebookLMは、地方の中小企業にこそ刺さると思っています。ベテラン社員の頭の中にしかないノウハウや、バラバラの社内マニュアルを放り込んでおけば、「あれってどうするんだっけ?」に引用付きで答えてくれる。アップロードした資料の範囲でしか答えない ので、デタラメを言いにくいのが安心なんですよね。「ベテランへの質問が4割減った」という事例もあります。

ちなみに、AnthropicというClaudeを作っている会社は、2026年5月に「Claude for Small Business」という中小企業向けパッケージも発表しています。給与計画や月次決算、請求書追跡といった業務を、QuickBooksやGoogle Workspace、Microsoft 365の中で動かせる、というもの。専用の追加料金は不要で、通常のライセンス料と既存ツールの料金だけ、とされています。こういう「中小企業を名指しした」サービスが出てきたこと自体が、時代の変化を表しているなと感じます。

じゃあ、何から始めればいいの?(小さく始める手順)

ここまで読んで「よし、やってみるか」と思ってくださったなら、本当に嬉しいです。でも、いきなり全部やろうとすると、ほぼ確実に挫折します。

中小機構の白書解説でも、AIを使っていない企業の一番多い理由は「活用する業務のイメージができていない」 でした。逆に言うと、「使う業務さえ決まれば、進む」ということです。

なので、私がおすすめする手順はこれです。

  1. 業務を1つだけ選ぶ。一番おすすめは「議事録」か「メール下書き」。効果が見えやすく、リスクも小さい
  2. まずは無料版や、すでに契約しているツール(Microsoft 365 / Google Workspace)の機能で試す
  3. 1ヶ月やってみて「どれくらい時間が浮いたか」をざっくり記録する
  4. 効果が出たら、隣の業務へ少しずつ広げる
  5. 並行して、A4一枚でいいので「社内ルール」を作る(次の項目で説明します)

ポイントは、「全社一斉導入」じゃなくて「1業務ずつ」 ということ。小さく試して、効果を実感して、自信がついてから広げる。地味ですが、これが一番続きます。

始める前に、これだけは知っておいてほしい注意点

楽しい話ばかりしてきましたが、最後に、これだけは絶対に押さえてほしいという注意点を3つ。ここをすっ飛ばすと、便利どころか事故になります。

注意点1:入力していい情報の「線引き」を決める

これが一番大事です。

総務省の白書でも、約7割の企業が「社内情報の漏えいなどセキュリティリスク」や「著作権の侵害」を懸念しています。帝国データバンクの調査でも、課題の最多は「情報の正確性」(50.4%) でした。

対策はシンプルです。

  • 機密情報・個人情報・図面・顧客名は、原則として入力しない(または匿名化・マスキングする)
  • 無料版は、入力した内容がAIの学習に使われる可能性がある。法人向けの「学習に使わない」設定を確認する
  • 「何を入れていいか/ダメか」をA4一枚にまとめて、社内に共有する

ルールがないと、社員が悪気なく機密情報を入力してしまう「シャドーAI」が起きます。難しく考えず、「これは外に出したらマズいかな?」と思うものは入れない。まずはこれだけでも十分です。

注意点2:ハルシネーション(もっともらしい嘘)を前提にする

AIは、堂々と間違えます。しかも、すごく自信ありげに。

これは性質なので、なくすことはできません。だから「AIの出力はドラフト(下書き)であって、完成品ではない」 という前提で付き合うのが正解です。数値、固有名詞、日付、法律や制度の話——このあたりは、必ず人が裏取りしてください。

注意点3:最終確認は、必ず人がする

結局、ここに尽きます。

AIは「判断する存在」ではなく「作業を支援する存在」です。先ほどの調査でも、AI利用者の9割が出力を手直ししていました。

定型作業はAIに任せて、最終判断は人がする。この「ハイブリッド運用」 が、今の中小企業にとって一番現実的で、一番安全な使い方だと私は思っています。「AIに置き換える」じゃなくて「AIと一緒にやる」。このスタンスが、たぶん長く続くコツです。

おわりに:徳島でAI導入のお手伝いをする者から、一言

長くなってしまいました。ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

私がこの記事で一番伝えたかったのは、「AIで全部が変わる」でも「AIは中小企業には関係ない」でもなく、その真ん中 です。

正直に言えば、AIは魔法ではありません。丸投げすれば事故りますし、最後は人の手と判断が必要です。でも、議事録、メールの下書き、社内の調べもの——こういう「毎日ちょっとずつ時間を取られている作業」を軽くする力は、もう本物です。そして、その効果を一番実感しやすいのは、人手が限られた私たち中小企業のほうなんです。

3社に1社が使い始めている今は、焦らなくていいけど、見送り続けるにはちょっともったいない時期だと思います。「うちには関係ない」と決めつけてしまう前に、議事録ひとつ、メール一通からでいいので、触ってみてもらえたら。

私たちカンマンは、徳島で中小企業のAI導入・活用のお手伝いをする立場として、地元の会社さんが「自分たちのペースで」AIと付き合えるように、隣で伴走できたらと思っています。売り込むつもりはありません。ただ、同じ地方で商売をする者同士、「これ、どう使えばいいの?」という雑談からでも、お役に立てたら嬉しいです。

それでは、また。

貝出

Google検索でカンマンの記事を見つけやすくする

Google検索の「トップニュース」などで、カンマンの記事が表示されやすくなります。

Google優先ソースに追加

貝出康

代表取締役

貝出康

1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。