トップページ / コラム / 徳島の中小企業が「選ばれる職場」になる求人対策ロードマップ

徳島の中小企業が「選ばれる職場」になる求人対策ロードマップ

阿部

ウェブディレクター

阿部

「応募がない…」その悩み、解決の糸口はここにあります

こんにちは、Webディレクターの阿部です。

「また求人広告費が無駄になった…」「面接まで漕ぎつけても、結局辞退されてしまう…」徳島で採用に頭を悩ませる経営者や担当者の皆様、その声は決して他人事ではありません。

少子高齢化と売り手市場のダブルパンチで、従来の“待ち”の採用スタイルは通用しづらくなっています。給与や待遇改善も重要ですが、それだけでは大手企業との体力勝負になりかねません。

本当に必要なのは、お金では買えない「ここで働きたい」と思わせる“理由”を明確にし、それを求職者に届け、共感を育む仕組みづくり、すなわち「採用ブランディング」の考え方です。

本記事では、小難しい理論は抜きにして、徳島の中小企業が明日から取り組める具体的なステップと、成功事例を交えながら、「選ばれる職場」になるためのロードマップを分かりやすく解説します。

なぜ応募が来ない?徳島の採用市場、3つの厳しい現実

求人倍率1.7倍──徳島でも、企業が人を選ぶ時代は終わりました。

初任給アップ企業 約50%──しかし、給与だけで本当に学生や求職者の心は掴めるのでしょうか?

内定辞退率56%──魅力が伝わらなければ、内定を出しても選んでもらえません。

これらの数字が示すのは、「自社の本当の魅力が、伝えたい相手に、正しく伝わっていない」という厳しい現実です。

給与だけでは勝てない時代。中小企業に必要なのは「共感」を生む魅力づくり

給与や福利厚生は、求職者が企業を選ぶ上での“前提条件”の一つに過ぎません。特に今の若い世代は、仕事を通して何を得られるのか、どんな人たちと、どんな価値観のもとで働けるのか、そして「その仕事が地域や社会にどう貢献できるのか」といった点を重視する傾向があります。

だからこそ、

  • 自社の魅力を再発見・言語化し(磨き)
  • ターゲットに響く形で発信し(発信)
  • 実際の職場の雰囲気や仕事のやりがいを体験してもらう(体験)

この3ステップで「共感」を育み、「ここで働きたい」という動機を形成する採用ブランディングが、中小企業にとって最も効果的な一手となります。

「選ばれる職場」へ変わる!採用ブランディング構築5ステップ

ステップやること(具体的に)効果(期待できること)採用ブランディングにおける位置づけ
① 魅力の源泉を探る (内側を棚卸し)経営陣、中堅・若手社員(パート含む)を交えたワークショップや個別ヒアリングで「働きがい」「社風」「独自の強み」「地域との関わり」などを徹底的に洗い出す。**訴求すべき“自社らしさ”が明確になる。社員のエンゲージメント向上にも繋がる。ブランドの核となる価値(EVP)の発見
② 理想の仲間を描く (理想人材を定義)どんな人に来てほしいか?年齢、スキルだけでなく、価値観、志向性、5年後のキャリアイメージまで具体的にペルソナとして設定する。採用基準が明確になり、ミスマッチ応募が激減。発信内容もシャープになる。ターゲットオーディエンスの明確化
③ 心を動かす物語を紡ぐ (共感ストーリー化)社員インタビュー記事、一日の仕事紹介動画、創業ストーリーなどを制作。ペルソナに響く言葉や切り口で、等身大の魅力を伝える。飾らない言葉が共感を呼び、応募数増加に直結。過去には応募数2倍の事例も。ブランドメッセージ、コンテンツの作成
④ ファンづくりの仕掛け (体験設計)会社説明会、カジュアル面談、インターンシップ、内定者懇親会など、応募前から入社後まで一貫して「この会社の一員になりたい」と思わせる体験フローを設計・改善する。応募者の不安を解消し、期待感を醸成。内定辞退率・早期離職率の低下に貢献。候補者体験(Candidate Experience)の向上
⑤ 磨き続ける仕組み (効果測定と改善)応募数、採用単価、内定承諾率、定着率はもちろん、説明会アンケートや面談時の反応など、定性的なデータも収集・分析し、継続的に改善サイクル(PDCA)を回す。データに基づいた改善で採用活動の費用対効果が向上**。採用ノウハウが社内に蓄積される。ブランド効果測定と戦略の最適化

徳島でも実現!「魅力発信」で採用を成功させた企業事例

製造業A社(阿南市):若手社員が自社の「地域No.1と誇れる技術」や「職場の雰囲気」を自身の言葉で語るインタビュー動画を複数制作し、採用サイトやSNSで積極的に発信。結果、これまで応募のなかった工業高校からの応募が大幅に増加し、応募数は前年比3倍、採用単価は45%削減を達成。

サービス業B店(徳島市):InstagramとTikTokで、店長や若手スタッフの「仕事のやりがい」や「お客様との心温まるエピソード」「普段は見せないバックヤード」などを短い動画でリズミカルに毎日配信。結果、飲食業未経験のZ世代からの応募が相次ぎ、採用予定数を充足

ITベンチャーC社(徳島県内):オンライン会社説明会に加え、若手社員が案内役となるバーチャル社内見学ツアーを実施。その後、選考に進んだ候補者には、希望に応じて現場社員とのオンラインランチ会を設定。入社後のイメージを具体的に持ってもらうことで、内定辞退率は10%以下を維持。

まずはココから!明日から始める90日間アクションプラン

期間取り組むこと目標
0~30日現状把握と魅力の種探し<br>・上記ステップ①の「魅力の源泉を探る」ワークショップを実施(まずは経営陣と採用担当者だけでもOK)<br>・競合他社の採用メッセージや発信内容をリサーチ自社の強み・弱み、訴求できそうな魅力の仮説を3つ以上見つける。
31~60日メッセージ作成と発信準備<br>・ステップ②「理想の仲間を描く」でペルソナを設定<br>・ペルソナに響く採用キャッチコピーと、自社の魅力を伝える簡単なメッセージを作成<br>・既存の求人票や採用ページを見直し、改善点を洗い出す魅力メッセージの骨子を完成させ、発信媒体(求人サイト、自社HP、SNS等)を選定する。
61~90日小さな発信と効果測定の開始<br>・改善した求人票で募集を開始、または採用ページの一部を更新して公開<br>・SNSアカウントがあれば、週に1~2回程度、作成したメッセージや社内の様子を発信<br>・応募者の反応や数値を記録し始める発信に対する手応えを感じ、改善点を見つける。

まとめ:採用難の時代だからこそ、「採用ブランディング」という羅針盤を

徳島の中小企業が直面する採用の難しさ。それは、単に「人がいない」からだけでなく、「自社の本当の価値を、届けたい人に、届けられていない」からかもしれません。 給与や条件だけで勝負するのではなく、**「なぜ、うちの会社で働くのか?」という“働く理由=企業の魅力”**を社員一丸となって見つけ出し、磨き上げ、そして情熱を持って発信する。この「採用ブランディング」の視点こそが、これからの時代を勝ち抜くための最も確かな羅針盤となります。

この記事でご紹介したステップやアクションプランが、皆様の会社にとって「選ばれる職場」への第一歩となることを心から願っています。

カンマンの阿部でした。クライアントの皆さまにおかれましては、いつでもお話に伺います。お気軽にお声がけください。


自社の魅力、本当に見えていますか?
まずは「採用力向上!“自社の魅力”棚卸し発見シート(無料)」で、貴社の強みを客観的にチェックしてみませんか?
このシートを使えば、採用ブランディングの第一歩となる「自社の魅力の言語化」をスムーズに進められます。

<現在準備中です>詳しくはお問い合わせください。

さらに一歩進んだサポートが必要な方へ:

「シートを使ってみたけど、どう活かせばいいか分からない」 「もっと具体的に、自社に合った採用戦略を相談したい」 「採用ブランディングのプロの意見を聞きたい」

そんな採用担当者様、経営者様は、ぜひお気軽にご相談ください。 貴社の状況に合わせた最適な採用ブランディング戦略の立案から実行まで、伴走支援いたします。

お気軽にお問い合わせください。

AIの無料セミナー優先参加特典や最新情報が受け取れます

【無料】AIメルマガを受け取る

阿部

ウェブディレクター

阿部

お客さまの課題をICT(情報コミュニケーション技術)で解決するプロとして、カンマンでの製作ディレクション10年超の実績を持ち、自身もコンテンツの発信者としてYahoo!ニュース エキスパート記事等で活躍。記事コンテンツの作成、動画・SNSを活用したPRも手掛け、現代的なWeb活用を得意としている。