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Gemini 3.8 Flash登場!アンチグラビティで「過去に作ったスキル」がそのまま動いて感動した話――AI乗り換え地獄にサヨナラする「資産化」の思考法

貝出康

代表取締役

貝出康

Gemini 3.8 Flash登場!アンチグラビティで「過去に作ったスキル」がそのまま動いて感動した話

株式会社カンマン コンテンツ担当|カンマンの貝出


このページの目次

冒頭(導入)

「新しいAIツールが発表されるたびに、またイチから設定やプロンプトを作り直すの、正直もう疲れたな……」

もしあなたが今、少しでもそう感じているなら、ぜひこの記事を最後まで読んでみてほしいんですよ。

ここ最近のAIの進化スピード、本当に凄まじいじゃないですか。毎月のように「過去最強のAI」が登場してはSNSで大騒ぎになり、「乗り換えないと乗り遅れるぞ!」と煽られる。でも、私たち地方の中小企業や現場で働くビジネスパーソンにとって、ツールの乗り換えってそんなに簡単な話じゃないんですよね

何ヶ月もかけて社内の業務フローを落とし込み、試行錯誤しながら作り上げたAIの指示書(プロンプトやマニュアル)。「新しいモデルが出たから」と言って、またゼロから全部教え直すなんて、時間的にも体力的にもやってられません。

ところが先日、Googleから「Gemini 3.8 Flash」が登場し、最新の開発環境「Antigravity(アンチグラビティ)」を触っていたとき、私の中で事件が起きました。

「ダメ元で、これまでClaude CodeやCodexのためにコツコツ作ってきた130個以上のスキル(指示書)を、そのままAntigravityに渡してみたらどうなるだろう?」

そう思って試してみたら……なんと、ファイルを1文字も書き直すことなく、完璧にそのまま動いてしまったんです

これ、大げさでもなんでもなく、私がここ数年AIに触れてきた中でトップクラスに鳥肌が立った瞬間でした。「もう二度と、AIツールの乗り換えで消耗しなくていいんだ」と確信したからです。今回はこの大発見について、地方の現場目線で、技術用語をできるだけ使わずにじっくりお話ししてみたいと思います。


1. そもそも何が起きたのか?――Gemini 3.8 Flashとアンチグラビティの登場

  • AIは乗り換え自由のエンジン:特定のツールに依存せず、自社の業務ノウハウを言葉にして残すことが本質
  • 過去の130個のスキルはそのまま動く:Gemini 3.8 Flashでも設定を1行足すだけで完全に資産を継承
  • 中小企業こそスキル資産化を:暗号のようなプロンプトではなく、美しい日本語の手順書が最大の武器になる

1-1. 爆速で賢い「Gemini 3.8 Flash」という衝撃

まず、事の発端となった「Gemini 3.8 Flash(ジェミニ 3.8 フラッシュ)」について触れておきますね。

ご存知の方も多いと思いますが、Googleが開発している最先端AIシリーズの最新モデルです。名前にある「Flash」の通り、とにかくレスポンスが信じられないくらい速いんですよ。ボタンを押した瞬間に、まるで目の前で早口の専門家がスラスラと原稿を書き殴っていくような、圧倒的なスピード感があります。

しかも驚くべきは、単に足が速いだけではなくて「文脈を理解する力」がめちゃくちゃ高いところなんです。少し前までの「速いモデル」といえば、返事は早いけれど中身が浅かったり、複雑な指示を出すとすぐ途中で忘れてしまったりすることが多かったじゃないですか。でも、Gemini 3.8 Flashは、ものすごく長い前提条件や細かいニュアンスをしっかり把握したまま、涼しい顔をして爆速で答えを返してくるんですよね。

1-2. Googleの次世代開発環境「Antigravity(アンチグラビティ)」とは

そして、そのGemini 3.8 Flashのパワーを最大限に引き出すために用意された作業場が「Antigravity(アンチグラビティ)」です。

「開発環境」なんて言うと難しく聞こえてしまいますが、要するに「AIエージェントと一緒に仕事をするための最新鋭のデスク」みたいなものだと思ってください。今まではチャット画面に1回1回メッセージを打ち込んで、AIが返事をして終わり……というやり取りが主流でしたよね。

でもAntigravityは違います。「この資料を読んで、ブログ記事の下書きを書いて、ついでにアイキャッチ画像の指示も作っておいて」とお願いすると、AIが自分でパソコンの中のファイルを見に行ったり、Webで調べ物をしたり、プログラムを実行したりして、ゴールまで自走してくれる仕組みを持っています。いわゆる「自律型AIエージェント」が活躍するためのプラットフォームなんですね。

1-3. 私たちが直面していた「130個のスキル作り直し?」という絶望

ここで、私たちが抱えていた深刻な悩みのお話をさせてください。

私たちカンマンでは、日頃から業務の効率化やWeb制作、コンテンツ執筆のために、Anthropic社の「Claude Code」やOpenAIの「Codex」といった最先端のツールを徹底的に使い倒してきました。その過程で、「カンマンらしい文章のトーン&マナー」「お客様へのインタビュー構成案の作り方」「SEOに強い見出し構成の組み方」といったノウハウを、AIが迷わず動けるように「スキル」と呼ばれる小さな指示書ファイルとして蓄積してきたんです。その数、実に130個以上。

社内の知恵と汗の結晶ですよね。だからこそ、Gemini 3.8 FlashやAntigravityが話題になったとき、私の心の中はワクワク半分、絶望半分だったんですよ。

「Gemini 3.8 Flashがものすごく優秀なのはわかった。でも、Antigravityに乗り換えるなら、この130個のスキルをまたGemini専用の形式に書き直さないといけないの……?」

もし書き直すとしたら、丸何週間かかるかわかりません。「ツールの進化は嬉しいけれど、そのたびにマニュアルの引っ越し作業をさせられるのは勘弁してほしい」というのが、現場の本音だったわけです。


2. なぜ「スキルの使い回し」が中小企業にとって死活問題なのか?

2-1. 毎月やってくる「最新AIの波」と現場の疲弊

これ、中小企業やスモールビジネスの現場でAIを活用しようとしている方なら、首がもげるほどうなずいてくれると思うんですよね。

いまのAI業界って、本当にドッグイヤーどころか「マウスイヤー」と呼ばれる速度で動いています。半年前の常識が今日には過去のものになり、「次はこれを使ったほうがいい」「いや、あっちのほうが賢い」と情報が氾濫していますよね。

大企業であれば、専任のDX推進チームやエンジニアを何十人も抱えて、「新しいツールが出たから検証して移行作業をやろう」とプロジェクトを組むことができるかもしれません。でも、地方の中小企業にはそんなリソースはありません。普段の営業や制作業務、お客様対応で手一杯の中で、合間を縫ってAIを導入しているんです。

そんな現場にとって、「新しいAIツールが出るたびに過去の資産がリセットされる」というのは、単なる手間の問題ではなく、AI導入そのものを諦める決定打になってしまうんですよ。「どうせまたすぐ新しいのが出て無駄になるなら、今のままでいいや」と、現場が心を閉ざしてしまうわけです。

2-2. プロンプトが属人化する会社と、組織の資産にできる会社

もう一つ、見逃せない大きな問題があります。それが「プロンプトの属人化」です。

あなたの会社でも、こんな現象が起きていませんか?

社内で特定の「AIに詳しいスタッフAさん」だけが使いこなしていて、他のメンバーは何をどう指示したらいいかわからない。Aさんのパソコンのメモ帳には、何万文字もの秘伝のプロンプトが保管されているけれど、Aさんが休んだら誰も同じクオリティの仕事ができない。

これってめちゃくちゃ危険なんですよね。AIを使っているようでいて、実態は「個人の職人芸」に依存してしまっている状態です。

本当のAI活用というのは、個人のメモ帳に呪文を隠し持つことではなく、「会社の共通の業務手順書(スキル)」としてオープンにして、新入社員でもベテランでも、同じ指示を出せば同じ高品質なアウトプットが出せる状態にすることです。そして、その共通のスキルが「特定のAIツール」に人質に取られることなく、どんなAIからでも自由に呼び出せる状態――これこそが、企業にとっての真の「AI資産」なんじゃないかと私は思うんです。

2-3. 徳島の現場で実感する「リソースが限られた中小企業」のリアル

私たちは四国の徳島県で、地元の中小企業や店舗様のWeb制作、マーケティング、DX支援を行っています。

地方の現場に行くと、本当にみなさん一生懸命です。社長が現場に出てトラックを運転し、専務が経理をやりながら営業も回る。そんな会社ばかりです。「AIで人手不足を解消したい」という切実な願いがある一方で、「難しそうな設定画面を見ただけでアレルギーが出る」という方もたくさんいらっしゃいます。

そんな現場に「Claude Code用の呪文集」を渡して、数ヶ月後に「次はGeminiが出たのでAntigravity用の呪文集を覚え直してください」なんて言ったら、確実に怒られますよね。「貝出さん、結局AIって暇人の道楽なのかい?」と言われておしまいです。

だからこそ、私たちは「一度作ったら、ツールが変わっても永久に使い続けられる仕組み」を血眼になって探していたんです。そして今回、まさにその理想が現実になったのでした。


3. 技術用語ゼロで完全解説!なぜファイルを移さずにそのまま動いたのか?

  • オフィスの共有本棚方式:フォルダを複製するのではなく、中央の本棚を3つのAIが全員で見に行く仕組み
  • 1箇所更新で全員に伝達:スキルを1回直すだけで、Claude・Codex・Antigravity全員に自動反映
  • 案内看板(skills.json)1枚で完了:Antigravityに「本棚はあっちだよ」と教えるだけで即日稼働

3-1. スキルの正体は「新人アルバイトへの業務マニュアル」に過ぎない

「過去のスキルがそのまま動いた」と聞くと、エンジニアの方なら「裏で難しいプログラム変換を走らせたのかな?」と思うかもしれません。でも、まったくそんなことはないんですよ。

そもそも、私たちがClaude CodeやCodexのために作っていた「スキル」って、一体何だと思いますか?

実は、プログラミングのコードでもなんでもなく、「人間が読んでも普通に理解できる、日本語の業務マニュアル」なんです。

例えば、ブログ記事を書くためのスキルファイルの中身を覗くと、こんなことが書いてあります。

  • 「あなたは株式会社カンマンの貝出として振る舞ってください」
  • 「文章は専門用語を使わず、親しみやすい語り口にしてください」
  • 「構成は、まず読者の悩みに共感することから始めてください」
  • 「最後に必ずFAQを3つ入れてください」

これ、居酒屋やコンビニのアルバイトの初日に渡される「業務マニュアル」と全く同じじゃないですか?

そうなんです。スキルとは、AIという超優秀なスタッフに向けた「仕事の手順書」そのものなんですね。

3-2. 引っ越しではなく「オフィスの共有本棚」を見に行くアプローチ

では、今回Antigravityを使って何をやったのか。

わかりやすく「オフィスのお引越し」に例えてみますね。

これまでの一般的なイメージはこうでした。

「Claude部屋」に置いてある机と本棚から、マニュアルを一冊一冊抱えて「Gemini部屋」に持っていく。そしてGemini部屋の規格に合わせてノートのサイズを切り貼りする……。これが「移行作業(引っ越し)」です。考えるだけで面倒くさいですよね。

今回私がやったのは、引っ越しではありません。

「オフィスの廊下の真ん中に、共通の大きな本棚をひとつ置いた」だけなんです。

Claude Codeも、Codexも、そして新しくやってきたAntigravity(Gemini 3.8 Flash)も、全員がその廊下の本棚を見に行くように設定したんですよ。「ねえGeminiさん、仕事のマニュアルは廊下の本棚の3段目にあるから、作業するときはそこを見てね」と、案内板を1枚立てただけです。

すると何が起きたか。

Gemini 3.8 Flashはスタスタと廊下の本棚まで歩いていき、以前Claude先輩のために書かれた日本語の業務マニュアルをパラパラとめくり、「なるほど、カンマンの貝出さんはこういうトーンで記事を書くんだな。了解!」と、その場ですべてを理解して仕事を始めてくれたんです。

マニュアルのファイルをコピーする必要もなければ、Gemini向けに書き換える必要もありませんでした。ただ本棚を共有しただけで、完璧に任務を遂行してくれたのです。

3-3. 実際にやった設定の全貌(専門知識がなくてもできる3つのステップ)

「そうは言っても、その『案内板を立てる』作業が難しいんでしょ?」と思われるかもしれません。

実際の作業ステップをお見せしますね。本質的には、たったの3ステップしかやっていません。

1. ステップ1:マニュアル(スキル)を1つのフォルダにまとめる

会社のパソコンの中に、「業務スキル集」という名前のフォルダを作ります。そこに、これまで作ったマニュアル(Markdownという普通のメモ帳形式のファイル)を全部入れておきます。

2. ステップ2:Antigravityに「あのフォルダを見てね」と教えてあげる

Antigravityの設定ファイルに、「スキルの本棚はここにあるよ」という場所(パス)を1行書き込みます。パソコンの専門用語で「シンボリックリンク(近道の看板)」と呼ばれる仕組みを使いますが、やっていることは「案内矢印を置いただけ」です。

3. ステップ3:いつも通り日本語で指示を出す

あとはAntigravityの画面を開いて、「いつもの手順でブログ記事の下書きを書いて」と話しかけるだけ。

たったこれだけです。難しいコードの移植も、APIの複雑な連携プログラミングも一切していません。中身は「日本語で書かれた手順書」のまま、新しいAIが古いAIの知識をそのまま引き継いでくれたのです。


4. よくある誤解と「現場がハマりがちな3つの落とし穴」

  • ツール固有コマンドの混入に注意:Claude専用の内部ツール名などは一般的な日本語表現に置き換える
  • プロンプトの個人抱え込みを避ける:個人のメモ帳に隠さず、社内共有フォルダに集約して組織資産にする
  • 最初から100点を目指さない:完璧なマニュアルを作ろうとせず、普段のルーティンメモから小さく始める

ここで、世間一般でよく言われている「AI活用に関する誤解」について整理しておきたいと思います。これを知っておくだけで、無駄なお金や時間を浪費せずに済みますよ。

4-1. 誤解①「AIごとに専用の難しい呪文(プロンプト)を覚え直さないといけない」

「ChatGPTにはこのプロンプト」「Claudeにはこの書き方」「Geminiにはこの英語の構文」……といったプロンプトテクニック集がSNSでよくバズっていますよね。

もちろん、初期のAIや特殊な研究用途ではそういうテクニックが必要な場面もありました。でも、Gemini 3.8 Flashのような最新世代のAIモデルにおいて、そんな細かい小手先のテクニックはほぼ不要になっています。

彼らは「人間の意図」を汲み取る能力が異常に高くなっています。だからこそ、特定のAIにしか通じないような暗号めいたプロンプトを書くのではなく、「人間が読んでも論理的でわかりやすいマニュアル」を書いておけば、どのAIでも等しく100点のアウトプットを出してくれるんです。「AI専用の言葉」ではなく「美しい日本語」で書くこと。これが一番の近道なんですよ。

4-2. 誤解②「スキルを共有すると動作がおかしくなったり精度が落ちる」

「Claude専用にチューニングした指示書をGeminiにそのまま読ませたら、誤作動したり精度が落ちたりするんじゃないの?」という心配もよく耳にします。

結論から言うと、まったく落ちませんでした。むしろ上がった部分すらあります

なぜなら、私たちがスキルに書いていたのはツールの内部構造ではなく、「読者のどんな悩みに寄り添うか」「文章の起承転結をどう組むか」「読後感をどう演出するか」という、仕事の本質的なルールだったからです。

優れたシェフは、どこの厨房に行っても、どんな包丁を渡されても美味しい料理を作りますよね。AIも同じです。本質的な仕事の指示がしっかりしていれば、AIが変わってもアウトプットの芯がブレることはありません。

4-3. 誤解③「中小企業には高度なIT人材やエンジニアがいないと無理だ」

「でも貝出さん、結局カンマンさんにはWebやITの専門家がいるからできたんでしょう?」と思われるかもしれません。

これも大きな誤解です。

今回やった作業で一番時間と頭を使ったのは、「案内板を立てる設定」ではありません。「自分たちの会社の強みや仕事の進め方を、誰でもわかる言葉で言語化すること」でした。

「うちの会社のお客様はどんなことに困っているのか?」

「なぜ他社ではなくうちを選んでくれているのか?」

「社長が商談で必ず話す、あの決め台詞は何なのか?」

これを言語化するのに、プログラミング能力は1ミリもいりませんよね。むしろ、長年現場でお客様と向き合ってきた営業部長や、何十年も現場を仕切ってきたベテラン職人さんのほうが、圧倒的に質の高い「スキルマニュアル」を書けるんです。


【比較表】従来の「ツール依存型AI導入」 vs これからの「スキル資産化型AI導入」

現場での違いがイメージしやすいように、一覧表にまとめてみました。

項目 従来の「ツール依存型AI導入」 これからの「スキル資産化型AI導入」
**指示書の形式** 特定ツール専用のプロンプト・呪文 日本語で書かれた普遍的な業務マニュアル
**ツールの乗り換え** 新ツールが出るたびにイチからやり直し 本棚を見に行かせるだけで即日移行完了
**社内での管理** 各社員のメモ帳にバラバラに保管(属人化) 共通フォルダに集約され、全員が更新可能(資産化)
**求められる能力** 最新ツールの操作テクニックや呪文の暗記 自社の業務ノウハウやこだわりを言葉にする力
**新AI登場時の感情** 「また勉強し直しだ……」という絶望と疲弊 「もっと速くて安くなる!」という純粋なワクワク
**5年後の会社の状態** ツールが変わるたびにノウハウが雲散霧消 100個以上の業務資産が積み上がり他社と圧倒的差別化

こうして並べてみると、どちらのアプローチを選ぶべきかは一目瞭然じゃないですか。


5. 【現場検証レビュー】徳島の現場で実際に動かしてわかった劇的ビフォーアフター

ここからは、実際にカンマンのオフィスでGemini 3.8 FlashとAntigravityを走らせたときの、リアルな検証レポートをお届けします。

5-1. Claude Codeで作った「ブログ執筆スキル」をそのままGemini 3.8 Flashに読ませてみた

今回テストに選んだのは、カンマンのオウンドメディアで最も頻繁に使われている「長文コラム執筆スキル」です。

このスキルには、かなり厳しいルールが詰め込まれています。

  • 文字数は最低でも数千文字以上、徹底的に深掘りすること
  • 語り口は「カンマンの貝出」として親しみやすく、かつ知的なけんすうスタイルであること
  • 読者が途中で飽きないよう、具体的なエピソードや身近な例え話をふんだんに盛り込むこと
  • 最後に必ず読者の背中を押すアクションプランを提示すること

これをAntigravityに読み込ませ、いつものように「最新のAI動向をテーマに記事を書いて」と指示を出してみました。

5-2. 実行速度は3倍、コストは劇的削減、でも仕上がりは「いつものカンマン品質」

結果はどうだったか。

画面の前で思わず「うわっ、はっや……!」と声が出ました。

まず、スピードが体感で3倍以上違いました

従来のモデルだと、構成を考えて、下書きを書いて、推敲するまでに数分間の待ち時間が発生していました。コーヒーを淹れに行って戻ってきたらちょうど出来上がっている、くらいのテンポ感です。

ところが、Gemini 3.8 Flashは、指示を出した瞬間にキーボードを叩き始め、あれよあれよという間に数千文字の長文を書き上げてしまったんです。しかも、生成にかかるコスト(API利用料)も劇的に安い。

そして肝心の中身です。

「速いだけで、文章が薄っぺらくなっていたら意味がないな」と思いながらスクロールしていったのですが……読んでみて本当に驚きました。

「これ、結論から言っちゃうと〜」という独特の導入の切り出し方から、地方の中小企業が直面する悩みの描写、さらには途中でクスッと笑えるような例え話の入れ方まで、何ひとつ狂うことなく「カンマンの貝出」そのものだったんですよ。

Claude Code向けに書いたマニュアルが、GoogleのGeminiの頭脳を通じて、完璧に再現された瞬間でした。

5-3. 社内スタッフのリアルな反応――「え、裏で動いているAIが変わったんですか?」

出来上がった記事を、実験のことを何も知らせずに社内のスタッフに見せてみました。

「貝出さん、今回のコラムもいつものカンマンらしい良い記事ですね!読みやすくてスッと頭に入ってきます」

スタッフはそう言って笑顔で頷いてくれました。

そこで私が、「実はこれ、裏で動いているAIを Claude から Gemini 3.8 Flash に丸ごと変えて、Antigravityで生成させたんだよ」と種明かしをすると、スタッフは目を丸くして驚いていました。

「えっ!?全然わかりませんでした!いつもの貝出さんの文章そのものですよ。しかもさっき指示を出したばかりですよね?もう出来たんですか?」

この社内スタッフの反応こそが、何よりの合格証拠でした。ツールが変わっても、ブランドのトーン&マナーが完全に保たれている。これこそが「スキルを共通化する」ことの真の価値なんですよね。


6. カンマンの見解――AI時代に「残る資産」と「捨てるべき作業」

  • 明日からできる第1歩:普段のルーティン業務をメモ帳に箇条書きで1つ書き出してみる
  • 新人アルバイトへの説明目線:「これを読んで作業してね」と渡せる言葉で手順を整理する
  • 下書き保存で安心確認:自動投稿でも最後は人間が自分の目でチェックして公開する運用がベスト

この実験を通じて、私たちカンマンが強く確信したことがあります。最後にそれをみなさんにお伝えしたいんです。

6-1. AIモデルは「入れ替え可能なエンジン」、御社の仕事の知恵こそが「本体」

多くの企業が、AIを導入するときに「ChatGPTにするか、Claudeにするか、Geminiにするか」というツールの選択ばかりに頭を悩ませています。

でも、はっきり言いますね。ツールの違いなんて、車のエンジンくらいの違いでしかないんですよ。

今年トヨタのハイブリッドエンジンが良ければそれを積めばいいし、来年テスラのモーターが進化したらそっちに乗せ換えればいい。大事なのはエンジンそのものではなくて、その上に乗っている「どんな車を作りたいのか」「誰を乗せて、どこへ走りたいのか」という車体や設計図(ノウハウ)のほうです。

エンジンは時代とともにどんどん安く、速く、高性能なものに入れ替わっていきます。それに一喜一憂して右往左往する必要はありません。私たちが本当に大切に磨き上げなければいけないのは、「自社の業務の手順」「お客様に喜ばれるポイント」「創業以来守り続けてきたこだわり」といった、言葉に落とし込まれた知恵そのものなんです。

6-2. 明日から現場でできる「スキル資産化」のファーストステップ

では、明日からあなたの会社で何を始めればいいのでしょうか?

難しいソフトを買う必要も、高額なコンサルティングを受ける必要もありません。

まずは、普段あなたが当たり前にやっているルーティン業務を、メモ帳に箇条書きで書き出すこと。これだけです。

例えば、

  • 「新規のお問い合わせメールが来たとき、自分は相手のどこを見て、どんな順番で返信文を書いているか?」
  • 「見積書を作るとき、どんなリスクを想定して備考欄に注意書きを添えているか?」
  • 「営業先で最初のアイスブレイクをするとき、どんな話題を振っているか?」

こうした「頭の中にしかない暗黙知」を、パソコンのメモ帳(メモアプリでもWordでも構いません)に1ステップずつ書き出してみてください。「新人アルバイトに明日からその仕事を代行してもらうとしたら、どう説明するか?」という目線で書くのがコツです。

そのメモ帳こそが、将来どんなスーパーAIが登場しても即座に優秀な社員へと変えてくれる、世界に一つだけの「自社スキル」の原石になります。

6-3. 徳島から発信する、これからの地方中小企業のAI生存戦略

人口減少や人手不足が叫ばれる地方において、AIを使いこなせるかどうかは、企業の存続に直結するテーマになりつつあります。

でも、東京の大企業と同じように、何千万円もかけて巨大なシステムを組む必要はまったくありません。

地方の中小企業の強みは、なんと言っても「現場の近さ」と「お客様との濃密な関係性」です。現場でお客様に喜ばれた泥臭い経験やノウハウを、丁寧に言葉にしてスキルとして残していく。そして、最新のAIを安く賢いエンジンとして借りてきて、そのスキルを何倍ものスピードで実行させる。

これさえできれば、社員数人の小さな会社であっても、大企業に負けないスピードと品質で価値を届けることができます。ツールに振り回されるAI活用は今日で終わりにしましょう。自社の知恵を一生モノの資産に変えていく、本当にワクワクするAI活用を、徳島の地から一緒に進めていきませんか?


7. よくある質問(FAQ)――現場から寄せられた3つの疑問に本音で回答

今回の実験について社内外でお話しした際、よく聞かれた質問にQ&A形式でお答えしますね。

Q1: Claude Code用のスキルをGeminiやCodexに読ませて、本当にエラーや誤作動は起きないのですか?

A: 基本的な業務指示やマニュアルレベルの内容であれば、エラーや誤作動はまず起きません。

スキルのファイルは「Markdown(マークダウン)」という世界標準のシンプルなテキスト形式で書かれており、見出しや箇条書きで構成されています。最新のAIモデル(Gemini 3.8 Flash、Claude 3.5/3.7、Codex等)は、すべてこの標準的なテキスト構造を人間以上に正確に理解できるよう訓練されています。ただし、各ツール固有の特殊なシステムコマンド(特定の内部ツールを強制的に叩く命令など)が含まれている場合は、そこだけ一般的な日本語の表現に直してあげるのがコツです。業務ノウハウそのものは100%そのまま流用できます。

Q2: うちの会社にはエンジニアが一人もいません。それでもこの仕組みを真似できますか?

A: はい、絶対にできます。むしろエンジニアがいない会社にこそ実践してほしいアプローチです。

今回ご紹介した仕組みの本質は「プログラミング」ではなく「業務マニュアルの整理」です。「フォルダを作ってテキストファイルをまとめる」「AIの設定画面でそのフォルダの場所を教える」という作業は、パソコンの基本操作(ファイルのコピーや移動)ができる方なら誰でも10分程度で設定できます。一番大切なのは「自社の業務ノウハウを日本語で言語化すること」ですので、ITスキルよりも現場の業務知識のほうが圧倒的に役に立ちますよ。

Q3: AIが進化し続けたら、せっかく作ったスキルマニュアル自体も不要になりませんか?

A: いいえ、逆です。AIが進化すればするほど、スキルマニュアルの価値は上がります。

AIがどれだけ賢くなっても、「あなたの会社が何を大切にしているか」「あなたのお客様がどんな性格で、何を求めているか」は、AIには絶対にわかりません。それはあなた自身の心と、現場の経験の中にしかないからです。AIが超高速・超高性能になる未来だからこそ、「会社の想いと方針が書かれたマニュアル」を渡されたAIと、何も渡されずに一般的な回答しか出せないAIとの間で、アウトプットに雲泥の差が生まれるようになります。作ったマニュアルは、未来になればなるほど貴重な企業秘密・知的財産になります。


まとめ・あとがき

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました!

Gemini 3.8 Flashの登場と、Antigravityでのスキル共通化の成功。

この体験を通じて私が痛感したのは、「技術の進歩を恐れる必要はまったくないんだ」ということでした。

新しいツールが出るたびに「また勉強しなきゃ……」と身構えるのではなく、「おっ、また便利なエンジンが出たぞ。うちの本棚を読ませて、さらに仕事を楽にしてもらおう!」と、気楽に構えていればいいんです。

主役はいつだって、ツールではなく「あなたのお仕事の知恵」です

カンマンではこれからも、地方の中小企業の現場に寄り添いながら、机上の空論ではない「明日から現場で本当に役に立つAI活用」を自ら泥臭く検証し、発信し続けていきます。

もし「うちの会社の業務もスキルとして整理してみたい」「AIを導入したいけれど何から手をつければいいかわからない」という方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にカンマンまでお声がけくださいね。一緒に、ワクワクする未来を作っていきましょう!


株式会社カンマン|カンマンの貝出

徳島県徳島市を拠点に、ホームページ制作、オウンドメディア構築、Webマーケティング、中小企業向けAI導入・DX推進支援を展開中。現場目線に徹底的にこだわった実践的な情報発信を行っています。

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貝出康

代表取締役

貝出康

1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。