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Runway Gen-3 Alphaの「Video to Video」機能:動画制作の新時代

貝出康

代表取締役

貝出康

2024年9月23日

こんにちは、カンマンの貝出です。今日は、動画制作の生成のAIツール御三家のひとつ、Runway Gen-3 Alphaについてお話しします。特に注目したいのが「Video to Video」機能。これがどれほど画期的なものなのかを確認したいと思います。

Runway Gen-3 Alphaって何?

まず、Runway Gen-3 Alphaについて簡単にご紹介します。これは、テキストや画像から高品質な動画を生成できる最新の動画生成AIツールです。中でも「Video to Video」機能が秀逸で、既存の動画を基に新しいスタイルや視覚効果を追加できます。

主な特徴をざっと挙げると:

  • テキストプロンプトを使って動画のスタイルを変換
  • 最大10秒の動画生成が可能
  • 高度なカメラコントロールとモーションブラシ機能
  • 商用利用OK

使い道は幅広く、プロモーションビデオやSNS用動画、映画予告編など、いろんな場面で活躍しそうですね。

「Video to Video」機能の使い方

さて、本題の「Video to Video」機能。使い方を順を追って説明していきます。

  1. まず、ダッシュボードから「Generative Video」を選び、Gen-3 Alphaモデルを選択します。
  2. 16:9のアスペクト比の動画をアップロード。この時点で50~100クレジットが消費されますので要注意。
  3. テキストプロンプトを使って、動画のスタイルやエフェクトを指定します。ここが腕の見せどころ!
  4. 「Structure transformation」で生成動画の一貫性を調整したり、ウォーターマークの有無を設定したりします。
  5. 設定が終わったら「Generate」をクリック。あとはAIが頑張ってくれます。

生成された動画は自動的にアセットに保存されるので、後から確認やダウンロードが可能です。

プロンプト作成のコツ

AIに上手に指示を出すには、プロンプトの書き方がカギを握ります。いくつかコツを紹介しましょう。

  • 明確さと具体性:「夕焼けに包まれた、緑豊かな谷とそびえ立つ山々」のように、シーンや被写体、カメラの動きを具体的に描写しましょう。
  • ポジティブな記述:「曇りではない日」ではなく「明るい、晴れた日」のように、あるものを明確に述べるのがコツです。
  • 強化と一貫性:重要なアイデアは複数回言及し、プロンプト全体で一貫性を保ちましょう。

実際の使用例

では、具体的にどんな動画が作れるのか、いくつか例を見てみましょう。

◾️大谷翔平選手が51号ホームランを打ったシーンを元に
プロンプト:「A man hits a home run in a baseball field in the wilderness during the 19th century Wild West.」(19世紀の西部開拓時代、荒野の野球場でホームランを打つ男。)

    同じ映像から、
    プロンプト:「In the future of the 22nd century, a man hits a home run in outer space.」(122世紀の未来、宇宙空間のでホームランを打つ男。)

    全く異なるテイストの動画が生成されました。

    こうして見ると、プロの手によるCGアニメーションと見間違うような映像が、AIによって簡単に作れてしまうんですね。驚きです。

    商用利用と料金プラン

    最後に、気になる商用利用と料金プランについて。

    Runway Gen-3 Alphaで生成した動画は、商用・非商用問わず自由に使えます。ただし、他人の著作権を侵害しないよう注意が必要です。

    料金プランは有料のみで、例えばStandardプランなら月額15ドルで625クレジットが使えます。動画生成には1秒あたり10クレジット必要なので、単純計算で62.5秒分の動画が作れることになりますね。

    まとめ

    Runway Gen-3 Alphaの「Video to Video」機能は、動画制作の世界に新たな可能性を開いています。特に、徳島のような地方では、高度な映像制作のリソースが限られていることもあるでしょう。そんな中、このツールを使えば、プロ並みの映像を手軽に作れるんです。

    例えば、徳島の美しい自然や伝統文化を紹介する観光PRビデオ。阿波踊りのダイナミックな動きを、AIを使って幻想的な映像に変換するのも面白いかもしれません。地元企業の商品紹介動画も、ワンランク上の仕上がりになるでしょう。

    もちろん、AIはあくまでもツール。使う人の創造力や編集センスが重要なのは言うまでもありません。でも、このツールを使いこなせば、徳島発の魅力的なコンテンツがどんどん生まれていくかもしれません。

    皆さんも、Runway Gen-3 Alphaを使って、新しい表現の可能性を探ってみませんか?きっと、思いもよらない素晴らしい作品が生まれるはずです。

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    貝出康

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    貝出康

    1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。