📢 【緊急】2026年1月、GmailのPOP受信が終了!「ある日突然メールが届かない」を防ぐ完全対策ガイド
公開日:2025年12月03日

代表取締役
貝出康

🔍 はじめに
「えっ、Gmailって何か変わるの?」
2025年の秋、Googleが静かに、でも確実に重要な発表をしました。2026年1月をもって、GmailのPOP受信機能とGmailify機能のサポートを終了する、と。
「POP?Gmailify?何それ、おいしいの?」と思った方、ちょっと待ってください。もしあなたが「独自ドメインのメール(例:info@あなたの会社.com)をGmailで受信している」なら、これはかなり深刻な話なんです。
このまま何もしないでいると、2026年1月のある朝、取引先からのメールが届かなくなるかもしれません。問い合わせメール、発注書、請求書…すべてが宙に浮いてしまう可能性があるんです。
でも大丈夫。今日この記事を読めば、何が起きるのか、自分は対象者なのか、そして具体的に何をすべきかがバッチリ分かります。一緒に「メール難民」にならないための準備を始めましょう!
📚 背景:そもそも何が終了するの?
GoogleがサポートをやめるのはPOPとGmailifyの2つ
まず、今回の変更で具体的に何が使えなくなるのかを整理しましょう。
Googleが2026年1月で終了を発表したのは、以下の2つの機能です:
① 他のアカウントのメールを確認(POP接続) PC版Gmailの「設定」→「アカウントとインポート」にある機能で、Gmail以外のメールアドレス(独自ドメインや他社プロバイダのメール)をPOP方式でGmailに取り込む機能です。
② Gmailify(ジーメーライフィー) YahooメールやOutlook.comなど、Gmail以外のメールアカウントに対して、Gmailの強力な迷惑メール対策やカテゴリ分け機能を適用できる機能です。
「POP」と「IMAP」の違いをサクッと理解
「POP」と「IMAP」、この2つの違いを理解しておくと、今回の変更がなぜ起きたのかが分かりやすくなります。
POP(Post Office Protocol)は、郵便局の私書箱に届いた手紙をすべて自宅に持ち帰るイメージ。一度ダウンロードすると、基本的にその端末でしか見られません。1990年代から使われてきた、いわば「レガシー技術」です。
IMAP(Internet Message Access Protocol)は、郵便局に手紙を置いたまま、いつでもどこからでも確認できるイメージ。スマホでもPCでも同じメールが見られる、現代的な方式です。
Googleとしては、「セキュリティの強化」と「複数端末での利用」という現代のニーズに合わせて、古いPOP方式から卒業してもらいたい、というわけですね。
過去のメールはどうなる?
安心してください。サポート終了前に同期されたメールはすべてGmailに残ります。消えたりしません。ただし、2026年1月以降は「新しいメールが届かなくなる」ので、そこが問題なんです。
💡 主要ポイント
ポイント1:自分が影響を受けるかどうかチェックしよう
「で、結局私は関係あるの?」
これ、一番気になるところですよね。以下のチェックリストで確認してみてください。
🚨 影響を受ける人
- PC版Gmailの「設定」→「アカウントとインポート」→「他のアカウントのメールを確認」で、独自ドメインや他社メールをPOP受信している
- レンタルサーバー(エックスサーバー、ロリポップ、ConoHa等)で作った独自ドメインメールをGmailに集約している
- Gmailifyを使って、YahooメールやOutlook.comにGmailの迷惑メール対策を適用している
- 会社のinfo@〇〇.comを、個人の@gmail.comで一括受信・管理している
✅ 影響を受けない人
- Gmail(@gmail.com)だけを使っている
- OutlookやThunderbirdなどの外部メールソフトでGmailを受信している(これは継続可能)
- Google Workspaceで独自ドメインを運用している
- スマホのGmailアプリで他社アカウントをIMAP追加している
確認方法
- PCでGmailにログイン
- 右上の歯車マーク → 「すべての設定を表示」
- 「アカウントとインポート」タブをクリック
- 「他のアカウントのメールを確認」の項目を確認
ここに何か設定があれば、あなたは対象者です。
ポイント2:想定されるトラブルシナリオ
もし対策をしないまま2026年1月を迎えると、どんなことが起きるのでしょうか?
トラブル①:メールが届かない(ように見える)
実際にはメールサーバーには届いているのに、Gmailには表示されなくなります。「サーバーには届いているのにGmailでは見えない」という最悪のパターン。送信者からは「送ったよ」と言われるのに、受信者は「来てないよ」という事態に…。
トラブル②:問い合わせや発注を見逃す
特に中小企業やフリーランスの方で、info@やcontact@を使っている場合は深刻です。顧客からの問い合わせ、取引先からの発注書、請求書など、ビジネスに直結するメールを取りこぼす可能性があります。
トラブル③:迷惑メール対策がなくなる
Gmailifyを使っていた場合、これまでGmailの強力なスパムフィルターで守られていた他社メールアドレスが、無防備になります。急に迷惑メールが増えたり、逆に大事なメールが迷惑メールに分類されたりする可能性も。
トラブル④:年末年始の混乱
2026年1月といえば、年末年始明けのタイミング。休暇中にメールが届かなくなっていることに気づかず、連休明けに大パニック…なんてことも想定されます。
ポイント3:4つの対策方法を徹底解説
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?主に4つの対策方法があります。
対策①:メールサーバー側で自動転送を設定する(無料・比較的簡単)
概要 独自ドメインを管理しているレンタルサーバーの管理画面で、受信したメールをGmailアドレスに自動転送する設定をします。
メリット
- 無料で設定できる
- 設定は比較的簡単
- 使い慣れたGmailで引き続きメールを確認できる
デメリット・注意点
- 転送時に迷惑メール判定されて届かない可能性がある
- Gmailの「送信者ガイドライン」を満たしていないサーバーからの転送は拒否されることも
- 必ず「サーバーにメールを残す」設定をONにしておくこと(これ超重要!)
設定手順(例:エックスサーバーの場合)
- サーバーパネルにログイン
- 「メール」→「メール設定」
- 対象ドメインを選択
- 「転送設定」で転送先(@gmail.com)を追加
- 「メールボックスに残す」にチェック
対策②:IMAP対応のメールソフトに移行する(無料・やや手間)
概要 Gmailでの集約をやめて、Outlook、Thunderbird、Macの「メール」アプリなど、IMAP対応のメールソフトで独自ドメインメールを直接受信します。
メリット
- 無料で利用可能
- メールの取りこぼしリスクが低い
- 複数アカウントを一元管理できる
デメリット・注意点
- Gmailの強力な迷惑メールフィルタが使えなくなる
- メールソフトの設定が必要
- PCにメールデータが保存されるため、端末紛失時のリスクがある
推奨メールソフト
- Thunderbird:無料、高機能、カスタマイズ性高い
- Outlook:Windows標準、ビジネス向け
- Macの「メール」アプリ:Macユーザーなら手軽
- Spark:モダンなUI、複数アカウント対応
対策③:Gmailアプリ(モバイル)でIMAP追加する(無料・簡単)
概要 スマートフォンのGmailアプリに、他社メールアカウントをIMAP方式で追加します。これは2026年1月以降も継続利用可能です。
メリット
- 無料
- 設定が比較的簡単
- 使い慣れたGmailアプリで管理できる
デメリット・注意点
- PC版Gmailでは同様の一括管理ができなくなる
- スマホメインの人向け
- Gmailifyのような高度な機能は適用されない
設定手順
- Gmailアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「別のアカウントを追加」を選択
- 「その他」を選択してIMAP設定を入力
対策④:Google Workspaceを契約する(有料・根本的解決)
概要 Googleの法人向けサービス「Google Workspace」を契約し、独自ドメインでGmailを利用できるようにします。
メリット
- 独自ドメインのメールをGmailの全機能で使える
- 迷惑メール対策、カテゴリ分け、高度な検索がそのまま使える
- データはクラウドに保存され、端末紛失時も安心
- 組織での管理が容易
デメリット・注意点
- 有料(月額680円〜/ユーザー)
- 初期設定でDNS設定(MXレコード)の変更が必要
- 小規模事業者にはコスト負担になる場合も
向いている人
- 複数人でメールを共有したい企業
- セキュリティを重視したい組織
- Gmailの便利機能を手放したくない人
ポイント4:移行時の注意点とベストプラクティス
どの対策を選ぶにしても、以下の点に注意してください。
必ずテスト期間を設ける
設定変更後は、必ず送受信テストを行いましょう。自分から自分へメールを送る、同僚や友人に協力してもらうなどして、きちんと届くか確認してください。
バックアップを取っておく
移行作業の前に、既存のメールデータをバックアップしておくことをおすすめします。Gmailなら「Google Takeout」でエクスポートできます。
転送設定時は「サーバーにメールを残す」を忘れずに
自動転送を選ぶ場合、転送元サーバーにメールを残す設定にしておかないと、転送に失敗したときにメールが消失するリスクがあります。これは本当に重要です。
迷惑メール判定に注意
転送メールは迷惑メールと判定されやすい傾向があります。定期的にGmailの迷惑メールフォルダをチェックする習慣をつけましょう。
送信元アドレスの設定も確認
受信だけでなく、返信時に独自ドメインのアドレスから送信できるかも確認しておきましょう。@gmail.comで返信してしまうと、ビジネス上の信用問題になることも。
📊 事例とシナリオ別おすすめ対策
シナリオ①:フリーランス・個人事業主の場合
独自ドメインで問い合わせフォームを運用しているフリーランスの方。
おすすめ対策:自動転送 + サーバーにコピーを残す
コストをかけずに対応でき、万が一転送に失敗してもサーバーにメールが残っているので安心です。定期的にサーバーのWebメールでダブルチェックする運用がベスト。
シナリオ②:従業員5〜10人程度の中小企業
info@やsales@などの代表メールを複数人で共有している会社。
おすすめ対策:Google Workspace
コストはかかりますが、組織でのメール管理、セキュリティ、退職者対応などを考えると、長期的にはメリットが大きいです。メールディーラーなどの共有メール管理ツールの導入も検討の価値あり。
シナリオ③:個人でYahooやOutlookもGmailで見ていた人
趣味のメールアドレスをGmailで一括管理していた個人ユーザー。
おすすめ対策:Gmailアプリ(モバイル)でIMAP追加 または Thunderbirdに移行
PC版Gmailでの一括管理は諦めて、スマホのGmailアプリか、PCならThunderbirdなどのメールソフトで管理する形に切り替えましょう。
📌 まとめ
2026年1月のGmail POP終了について、ポイントをおさらいしましょう。
今回の変更で使えなくなるもの
- PC版Gmailの「他のアカウントのメールを確認」(POP受信)機能
- Gmailify(他社メールへのGmail機能適用)
今すぐやるべきこと
- 自分が対象者かどうか確認する(設定 → アカウントとインポート)
- 対策方法を選ぶ(自動転送、メールソフト移行、Gmailアプリ、Google Workspace)
- テストを行い、問題なく動作することを確認する
- 年内(2025年中)に移行を完了させる
今後のスケジュール
- 今すぐ:自分が対象者かチェック
- 2025年12月まで:移行作業を完了
- 2026年1月以降:新しい運用でスタート
年末年始の忙しい時期に慌てないよう、早めの対応をおすすめします。メールはビジネスや日常生活のインフラ。ある日突然使えなくなると本当に困ります。
この記事が、皆さんのスムーズな移行のお役に立てれば幸いです!
📖 参考文献・関連リンク
- Gmail の Gmailify と POP の今後の変更について – Gmail ヘルプ(Google公式)
- Gmail ヘルプ – POP を使用して他のメール クライアントで Gmail のメールを読む
- Google Workspace 管理者ヘルプ – ユーザーに対して POP と IMAP を有効または無効にする
- GIGAZINE – GmailでのPOPとGmailifyのサポートが2026年1月で終了
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代表取締役
貝出康
1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。








