トップページ / コラム / Gemini 3.0のnanobananaが凄い。グラレコ用途で一気に実務レベルへ

Gemini 3.0のnanobananaが凄い。グラレコ用途で一気に実務レベルへ

田中健介

Webディレクター兼エンジニア

田中健介

Gemini 3.0の中でも、nanobananaは正直かなりレベルが違います。
特に評価したいのが、グラフィックレコーディング(グラレコ)用途での完成度です。
単なる画像生成ではなく、「思考構造をそのまま可視化できるAI」になっています。

nanobananaのグラレコは何がすごいのか

nanobananaの強みは、情報の階層化と抽象化が安定している点です。
見出し・補足・関係性が破綻しにくく、日本語でも文字量と余白のバランスが崩れません。
その結果、意味が通るグラレコが高確率で出てきます。

これは「それっぽい絵は出るが、内容が頭に入らない」従来の画像生成AIとは明確に違うポイントです。

作成方法

グラレコの作成方法については非常にシンプルで作って欲しいものの情報を与えた後に、「〜についてのグラレコを作成してください」と伝えるだけでOKです。

細かい文字等の調整が必要な場合は事前に伝えておくとスムーズになります。

活用例1:会議内容を即席グラレコに

会議の議事メモや要点を渡すだけで、論点・結論・未決事項を一枚のグラレコに整理できます。
文章の議事録と違い、「何が重要だったか」が一目で分かるため、振り返りや共有が圧倒的に楽になります。

活用例2:会社URLを渡すだけで、企業特徴を1枚に可視化

企業の公式サイトURLを渡した上で、グラレコの作成をお願いすると、
事業内容、強み、ポジション、価値提案を読み取り、構造化した見やすい図を生成します。

営業前の事前理解、Web制作やリニューアルの初期整理、提案資料のたたき台など、
人がやると時間のかかる「読み込み+要約+構造化」を一工程で済ませられるのが大きな価値です。

活用例3:説明資料もグラレコで一瞬で作成

例えば、話題の生成AIであるChatGPT、Gemini、Copilotの違いをクライアントに説明するとき、口頭で説明するよりも、1枚のグラレコに落とすと理解速度が一気に上がります。

文章生成、検索統合、業務連携といった思想や主戦場の違いが視覚的に整理されるため、
初学者向けの説明資料としても使えます。表で比較するより直感的です。

万能ではないが、使い所は明確

nanobananaは、厳密な数値比較やUIデザインの精密設計、商用デザインの最終成果物には向きません。
一方で、思考整理・構造理解・議論の可視化という用途では、すでに実務投入できる水準です。

まとめ

nanobananaのグラレコは、「試してみる」段階を超えています。
人を置き換えるAIではなく、考えるスピードと質を引き上げる思考補助ツールとして使う。
その前提を守れば、かなり強力な武器になります。

AIの無料セミナー優先参加特典や最新情報が受け取れます

【無料】AIメルマガを受け取る

田中健介

Webディレクター兼エンジニア

田中健介

2023年に株式会社カンマンへ入社。
フロントエンジニアとしてサイト構築に携わった後、Webディレクターとして様々な案件に携わる。
また、専門学校の非常勤講師としても活動。