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【AIがパソコンを操作する!?】Claude 3.5Sonnet (New) の驚くべき新機能とは

貝出康

代表取締役

貝出康

2024年10月25日

こんにちは、カンマンの貝出です。

今日は、Anthropicから発表された最新のニュースを紹介したいと思います。特に徳島の中小企業の皆さんにとって、この発表がどんな意味を持ち、ビジネスにどのような影響を与えるのか、そしてどのように成長に役立てられるのかを一緒に考えていきましょう。この発表は、AIを使って仕事をもっと効率的にするチャンスを広げてくれるもので、新しい価値を生み出す可能性を持っています。この内容を見て、自分のビジネスにどう活かせるか考えてみてください。

2024年10月23日、Anthropicは「Claude 3.5シリーズ」の大きなアップデートを発表しました。今回のアップデートには、「Claude 3.5 Sonnet」の性能向上、新しいモデル「Claude 3.5 Haiku」の追加、そして革新的な新機能「Computer Use」の導入が含まれています。これによってAIの能力とその使い道が広がり、企業が抱える複雑な問題の解決や新しいビジネスチャンスの発見につながることが期待されています。

この進化は特に小さなビジネスにとって大きなチャンスです。AIが事務作業やルーティンの仕事を自動でやってくれることで、ミスを減らしながら、仕事の効率を大幅に上げることができます。例えば、経理や在庫管理などの繰り返しの仕事をAIに任せることで、スタッフはもっと創造的で重要な仕事に集中できます。この新しい技術をうまく使うことで、仕事の流れ全体がもっとスムーズになり、ビジネスを成長させる大きなチャンスを生み出すことができます。

Claude 3.5 Sonnetの性能向上

Claude 3.5 Sonnet (New)」は、多くのベンチマークテストで他のAIモデルを上回る性能を示しています。例えば、GPQA(大学院レベルの推論)で65.0%、MMLU(大学レベルの知識テスト)で88.7%、HumanEval(コードを作るテスト)で92.0%という優れたスコアを取っています。こうした性能の向上は、中小企業にも大きなメリットをもたらします。例えば、難しい知識が必要な問題の解決や、コード作成の効率アップが期待されます。その結果、社員はより戦略的な仕事に集中でき、会社全体の生産性が向上します。また、コード作成の効率が良くなることで、開発にかかる時間が短縮され、プロジェクトの納期を守るのも容易になります。

以下に主要なベンチマークスコアを表にまとめました:

ベンチマークClaude 3.5 SonnetGPT-4oGemini 1.5 Pro
GPQA(大学院レベル推論)65.0%53.6%
MMLU(学部レベル知識)88.7%85.9%
HumanEval(コード生成)92.0%90.2%84.1%
SWE-bench49.0%33.4%

例えば、これまで時間がかかっていた仕事をAIに任せることで、社員はより価値のある作業に集中できるようになります。これにより、チーム全体のパフォーマンスが向上し、業務プロセスがよりスムーズになります。AIを使うことで、今まで手が届かなかった新しい挑戦にも取り組み、新たなビジネスチャンスを見つけることができます。

Claude 3.5 Haikuの特徴

「Claude 3.5 Haiku」は、「Claude 3 Haiku」と同じくらいの速さとコストで、より高い性能を発揮する新しいモデルです。このモデルは、特に中小企業の経営者にとって非常に便利なツールです。例えば、広告、マーケット分析、データ処理など、さまざまな場面で役立てることができます。

市場のデータ分析をAIに任せることで、経営者はより迅速かつ効率的に意思決定を行うことができます。また、「Claude 3.5 Haiku」はコストパフォーマンスが良いため、小規模なビジネスでも簡単に導入でき、日々の業務にすぐに役立てることが可能です。

以下に主要な性能指標を表にまとめました:

指標Claude 3.5 Haiku
HumanEval88.1%
MATH69.2%
SWE-bench Verified40.6%

「Claude 3.5 Haiku」を使うことで、小さなビジネスでも最新の技術を使って市場調査やデータ分析を自動化することが可能です。例えば、過去の売上データからトレンドを分析したり、競合他社の動きをリアルタイムで追跡することができます。これにより、適切なマーケティング施策を迅速に講じることができ、実際に売上が20%向上したという事例もあります。コストを抑えつつ市場の動きを早く理解することで、競争力を高めるための重要な手段となります。

革新的な「Computer Use」機能

「Claude 3.5シリーズ」には、新たに「Computer Use」機能が追加されました。これはAIが直接コンピュータを操作することを可能にし、ユーザーの作業効率をさらに向上させる革新的な機能です。

例えば、AIがマウスやキーボードを使って観光地の検索、移動時間の確認、カレンダーへの予定登録、電子メールの管理、そしてファイルの整理といった複雑な作業を自動で行ってくれます。このようにAIが日常の作業を代行してくれることで、ユーザーはより創造的な活動や重要な意思決定に集中でき、特に時間の節約とタスクの正確性向上に貢献します。

さらに、「Computer Use」機能は事務作業の自動化にも強力です。例えば、データ入力やレポート作成などの単調な作業をAIに任せることができ、複数のアプリケーションを使用する複雑なワークフローも自動化できます。これにより、企業全体の業務がより効率的に行えるようになります。中小企業の経営者にとって、このようなツールを活用することは、限られたリソースを最大限に活かすための重要な手段となります。

実際のセットアップ手順

現在はベータ版をローカルの仮想環境でデモとして試すことができます。仮想環境を作るにはエンジニアの知識が必要だと感じるかもしれませんが、今はAIツールの指示に従うだけで比較的簡単に環境を構築することができます。

  1. Anthropicのcomputer use(ベータ版)のページからGitHubのページを開く。
  2. GitHubのページをbolt.newで開く。
  3. bolt.newでMacで動かす方法を質問する。
  4. 回答に従いターミナルアプリで必要な環境をセットアップする。
  5. AnthropicのAPIキーを取得して設定する。
  6. localhost:8080をブラウザで開く。

これだけです。正直、新しいやり方を自分で探して学ぶことはほとんどありませんでした(笑)。

実際に自分のMacで試した画面はこんな感じです。

デモなので最後は何らかの制限にひっかかってしまったようですが、AIがPCを操作している感じは良く分かりますね。

まだベータ版なので実用には使いにくい部分もありますが、日本語で指示を出すとAIがブラウザを開いて検索し、その結果をスプレッドシートに記入する様子には感動しました。正式なサービスが始まるのも間近だと思いますし、これからさらに進化していくことを考えると非常に楽しみです。

最後に

皆様もぜひこの機会に新しい挑戦をしてAI技術をビジネスに取り入れてみてください。実際に導入するのが難しい場合でも、その仕組みや使い方を知っているのと知らないのでは、大きな違いが生まれます。特に近い将来において、競争力に大きな差が出てくるでしょう。AIを活用することで、より効率的で持続可能な事業運営を実現し、企業の成長をさらに加速させることができます。

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貝出康

代表取締役

貝出康

1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。