ChatGPT 5.2とは?5.0/5.1との違いと、特徴のまとめ
公開日:2025年12月24日

Webディレクター兼エンジニア
田中健介

OpenAIは2025年12月、最新モデルシリーズとして「GPT-5.2」を発表しました。
本記事では、OpenAIの公式発表で明言されている内容のみに基づき、ChatGPT 5.2の特徴と、これまでのGPT-5.0/5.1との違いを整理します。
GPT-5.2の基本構成:3つのモデルの役割

GPT-5.2は用途別に以下の3モデルで構成されています。
- Instant・・・日常的な調査、文章作成、学習用途などを想定した高速応答モデル
- Thinking・・・コーディング、長文要約、アップロードファイルの内容理解、数理的・論理的説明、計画立案など、深い推論を必要とする業務向けに設計
- Proは、誤りが許容されない高難度タスク向けで、品質と信頼性を最優先する位置付け
この「用途別の明確な役割分担」は5.2でより強調されている点と言えます。
GPT-5.0から5.1までの流れ

GPT-5.0では、「速さ」と「深い推論」を統合したシステム設計が導入されました。
状況に応じて応答スタイルを切り替える設計思想が基盤となり、文章、コード、数学、視覚理解といった幅広い分野で大幅な性能向上が図られました。
続くGPT-5.1では、会話の自然さと指示追従性が改善され、Thinkingモデルでは「簡単なタスクは速く、難しいタスクではより粘る」という推論配分の最適化が進められ、開発者向けには、推論効率やツール連携の扱いやすさが調整されました。
GPT-5.2で何が進化したのか
GPT-5.2の最大の特徴は、「複雑でマルチステップな実務を最後までやり切る能力」を明確に強化している点にあります。単発の質問応答にとどまらず、資料作成、表計算、プレゼン構築、コード生成、画像理解などを含む一連の業務フロー全体を対象としています。
また、44職種の知識労働タスクを評価する指標において、Thinkingモデルが最先端水準に到達したと公式に説明されており、専門的な知的業務への適性を強く打ち出しています。
長文コンテキスト処理も重要な改善点です。契約書、議事録、研究資料、複数ファイルを横断した情報整理など、大量のテキストを前提とする業務において、一貫性と精度の向上が強調されています。
安全性と信頼性の位置付け

GPT-5.2では、これまでのGPT-5シリーズで示されてきた安全設計を継承しつつ、センシティブな会話への対応や未成年保護の仕組みを段階的に強化しています。特に、誤情報や不適切な応答を抑制する方向性が公式に明示されており、業務利用を前提とした信頼性向上が意識されています。
まとめ:GPT-5.2は「実務完結型」への進化

GPT-5.2は、5.0や5.1で整えられた基盤の上に、「業務を途中で止めず、成果物まで持っていく」能力を明確に押し出したアップデートです。高速処理を担うInstant、深い推論を行うThinking、高い信頼性を重視するProという使い分けを前提に、用途に応じたモデル選択がこれまで以上に重要になります。
少なくとも公式情報の範囲では、GPT-5.2は単なる性能向上にとどまらず、知識労働そのものの進め方を意識した世代であると位置付けられます。
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Webディレクター兼エンジニア
田中健介
2023年に株式会社カンマンへ入社。
フロントエンジニアとしてサイト構築に携わった後、Webディレクターとして様々な案件に携わる。
また、専門学校の非常勤講師としても活動。









