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Google Antigravityとは?実際にアプリを作ってみた

田中健介

Webディレクター兼エンジニア

田中健介

Antigravityは、コードを書くだけの支援ではなく、「やることを分解して、作って、直して、動作確認まで進める」ことを前提にした“エージェント型”の開発環境です。

従来のコード補完ツールが「いま書いている行」を助けるものだったのに対し、Antigravityはタスク単位で進行管理しながら成果物を積み上げていく発想です。公式のCodelabでも、Antigravityを“agentic development platform(エージェント型開発プラットフォーム)”として位置づけています。

Antigravityで何が変わるのか

現場で効果を発揮するのは、以下のケースです。

・1つ目・・・作業が「やることリスト」に分解されること。人間が頭の中でやっていた段取りを、最初からタスク化して進めやすくします。

・2つ目は・・・たたき台が早いこと。ゼロから画面や処理の雛形を起こす時間が短縮され、議論や修正が前に進みます。

・3つ目は・・・修正の往復が速いこと。仕様変更や「ここだけ直して」が頻繁に起きる社内ツールほど、反復速度の差が効いてきます。

通常のChatGPTやGeminiと違って、自分で考えて作り上げていってくれるところが非常に大きなポイントになります。

どんな業務で使うと効果が出やすいのか

相性が良いのは、「小さな改善を継続して積み上げたい業務」です。
たとえば、申請の簡易フォーム、備品・案件の台帳、問い合わせ削減のためのFAQ、営業のメモ共有など。

逆に、要件が曖昧なまま全員の希望を盛り込もうとすると、AI以前にプロジェクトが迷子になります。Antigravityのような環境は“作る速度”は上げますが、“何を作るべきか”の決定まで自動でやってくれるわけではありません。最初に「目的」「やること」「やらないこと」を短く固定するだけで成功率が上がります。

実際にTODOアプリを作ってみる

では実際にものを作ってみます。今回はサンプルとしてシンプルなTODOアプリを作成します。

  • TODOを追加できる
  • 一覧が見れる
  • 完了/未完了を切り替えられる
  • 削除できる
  • 保存はブラウザ内(localStorage)にする(サーバーやDBは出さない)

この程度の要件だと、読み手も途中で置いていかれにくく、業務ツールに置き換えるイメージも持ちやすいです。

Antigravityへの指示(短く、境界を明確に)

指示は長文にせず、次のように「作るもの」「機能」「保存先」「見た目の方針」だけを渡します。ポイントは“やらないこと”も一言入れることです。

  • ブラウザで動くTODOアプリを作ってください
  • 機能:追加/一覧/完了切替/削除
  • データ保存:localStorage
  • 画面:入力欄とリストのみ。凝ったデザイン不要
  • 余計な機能(認証、共有、タグ付け)は不要

これでまず「最小で動く形」に到達させます。最初から完璧を狙うと、確認ポイントが増えて逆に遅くなります。

指示はシンプルに。これだけ
このようにシンプルな機能であればすぐにできます。

動いたら、1個だけ改善する

次にやるのは、改善を1つだけ足すことです。例としては「未完了だけ表示」のフィルタがちょうど良いです。

  • 未完了のみ表示の切り替えスイッチを追加
  • デフォルトは全件表示
  • 既存機能は壊さない

この“1個だけ改善”を繰り返すのが、社内ツール開発の現実に近い進め方です。実務でも、申請フォームなら「承認者欄を追加」、台帳なら「検索だけ先に付ける」といった小刻みな改修が価値になります。

TODOが作れたら、業務に置き換える

ここまでできると、次の発想に繋げやすくなります。

  • TODOの「完了切替」→ 申請の「承認/差し戻し」
  • TODOの「一覧」→ 案件や備品の「台帳」
  • 「未完了フィルタ」→ 「未処理の問い合わせだけ表示」

つまり、TODOは目的ではなく“型”です。型が分かれば、社内の小さな困りごとに横展開できます。

カンマンに相談してほしいケース

Antigravityの価値は「大きく作る」より「小さく回して早く効かせる」ことにあります。
まずは申請・台帳・問い合わせなど、いちばん詰まりやすい業務を1つだけ選び、最小機能で試し、改善を重ねるのが現実的です。

カンマンでは、要件整理から運用設計まで含めて支援できるので、「何から着手すべきか」の段階からご相談ください。

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田中健介

Webディレクター兼エンジニア

田中健介

2023年に株式会社カンマンへ入社。
フロントエンジニアとしてサイト構築に携わった後、Webディレクターとして様々な案件に携わる。
また、専門学校の非常勤講師としても活動。