四国大学の生成AIワークショップに参加しました

8月19日(水)と25日(火)の2日間、四国大学で開かれた「生成AI活用・産学共創ワークショップ」に参加してきました。主催はとくしま産業振興機構、監修は四国大学デジタル創生学部です。
企業・大学生・高校生が混合チームを組んで、実際の企業が抱えている課題に生成AIを使いながら取り組む、という2日間・計6時間のプログラムです。カンマンからは弊社の田中が参加し、1チームの進行を担当しました。
同じテーブルに企業担当者さんと高校生
まず、チーム構成がなかなかすごいです。企業の経営者や担当者と、大学生と、高校生が同じテーブルに座ります。
これが思った以上に効きました。企業側が「若い人に来てほしい」という課題を挙げたとして、その「若い人」が同じ部屋にいるわけです。大人が当たり前に飛ばしていた話に対して、高校生から「それ、普通に分からないです」と返ってくる。この一言がいちばん鋭かったです。
やったことは、課題を掘る作業
2日間でやったのは、その会社が本当に困っていることを、みんなで質問しながら具体的にしていく作業でした。
「若い人に来てほしいんです」から始まって、「それは今すぐ買ってほしいのか、長く付き合ってほしいのか」「若い人が来ないのは値段の話なのか、別の理由なのか」と一緒に降りていきます。ここが固まらないまま解決策を考えても、教科書に書いてあるような案しか出てきません。
生成AIもここで使いました。ただ、最初にAIへ頼んだのは解決策ではなく、企業に聞くべき質問を10個つくることです。出てきた質問を実際に企業の方にぶつけて、その回答をもとに課題を組み直していきました。
AIに聞く前に、自分の考えを1つ出す
進行するうえで、ひとつだけルールを決めました。
AIに聞く前に、自分たちの考えを1つ出す。
先にAIの答えを見てしまうと、そこで考えるのをやめてしまうからです。AIの出力は形が整っているので、読んだ瞬間に「まあそうだよね」で議論が終わります。
人が仮の答えを出す。そのうえでAIに候補を出させる。見比べて人が選ぶ。この順番だけは崩さないように進めました。
ゴールは「来月やること」を1つ決めること
2日間・計6時間で、完成した解決策は作れません。なので到達点は最初からこう決まっていました。
- 課題を具体化する
- 分かっている事実と、まだ確認できていないことを分ける
- 1か月で小さく試すことを1つ決める
- その結果を何で判断するか決める
立派な企画書は1枚も作りません。明日から動かせることを1つだけ。各チームがそこまで決めて発表し、終了となりました。
参加して思ったこと
生成AIの研修をやっていていつも感じるのは、AIの使い方より先に「何を解きたいのか」が固まっていないケースが多いということです。今回のワークショップは、そこを2日間かけて丁寧にやる設計になっていて、あらためて順番の大事さを確認する機会になりました。
貴重な場をご用意いただいた、とくしま産業振興機構および四国大学デジタル創生学部の皆さま、そして2日間ご一緒いただいた企業の皆さま、学生の皆さまに感謝いたします。
カンマンでは、企業向けの生成AI研修と生成AIセミナーを承っています。「AIを入れたいけれど、何から手を付ければいいか分からない」という段階からご相談いただけます。お気軽にお問い合わせください。

