iMessageから「ブログ書いて」と送ったら、AIが全自動で記事を仕上げた話
公開日:2026年04月07日

代表取締役
貝出康

「ブログ書くの、めんどくさいな……」
正直に言います。私、カンマンの貝出は、ブログを書くのが好きなほうなんですが、それでも「よし、書くぞ」と腰を上げるまでがしんどい。パソコンを開いて、エディタを立ち上げて、構成を考えて……という一連の「準備」が、地味にハードルなんですよね。
でも、ある日ふと思ったんです。
「iMessageで『ブログ書いて』って送るだけで、記事が出来上がったら最高じゃない?」
そして、実際にやってみました。iPhoneのメッセージアプリからClaude Codeに指示を送って、ブログ記事を全自動で生成する仕組みを構築したんです。
結論から言うと、この記事そのものが、その仕組みで書かれています。
今まさにあなたが読んでいるこの文章は、私がiMessageで「ブログを書いて」と送信したことがきっかけで、AIが調査・執筆・画像生成・WordPress投稿まで全部やってくれた成果物です。
ちょっとゾクッとしませんか? 私はゾクッとしました。
今回は、この「iMessage → Claude Code → ブログ記事完成」の仕組みについて、どうやって実現したのか、何がすごくて何が課題なのか、包み隠さずお話しします。
そもそもClaude Codeって何?
まず、知らない方のために簡単に説明させてください。
Claude Codeは、Anthropic社が提供するAIコーディング支援ツールです。ターミナル(コマンドライン)上で動くAIアシスタントで、コードを書いたり、ファイルを操作したり、Web検索したりと、かなり幅広い作業をこなせます。
「コーディング支援」と聞くと、プログラマー向けのツールだと思いますよね。実際そうなんですが、2025年後半から2026年にかけて、その用途がどんどん広がっているんです。
具体的に言うと、こんなことができます:
- ファイルの作成・編集・削除
- Web検索で最新情報を調査
- 画像生成AIとの連携
- WordPress REST APIを使った記事投稿
- Slack、Telegram、iMessageなどメッセージアプリとの接続
特に注目したいのが最後のポイント。メッセージアプリと接続できるということは、スマホからAIに仕事を頼めるということなんです。
iMessageとClaude Codeをつなぐ仕組み
「でも、iMessageとAIがつながるって、どういうこと?」
これ、意外とシンプルなんです。技術的な詳細をざっくり説明しますね。
macOSのiMessageデータベースを活用する
iMessageはmacOSの場合、chat.dbというSQLiteデータベースにすべてのメッセージを保存しています。Claude Codeにはこのデータベースを読み取る機能(プラグイン)があって、新しいメッセージが来たことを検知できるんです。
流れとしてはこうなります:
- iPhoneからiMessageを送信する(「ブログ書いて」)
- macOSのiMessage(chat.db)に同期される
- Claude Codeのプラグインがメッセージを検知する
- Claude Codeが指示内容を解釈して作業を開始する
- 作業が完了したら、iMessageで結果を返信する
つまり、macが起動していてClaude Codeが走っていれば、iPhoneから送ったメッセージがそのままAIへの指示になるわけです。
セキュリティについて
「勝手にメッセージを読まれるのは怖い」と思う方もいるでしょう。当然です。
Claude CodeのiMessageプラグインには、アクセス制御の仕組みがあります。あらかじめ許可した電話番号やApple IDからのメッセージだけを処理するように設定できるので、知らない人からのメッセージに反応することはありません。
私の場合は、自分のiPhoneの番号だけを許可リストに入れています。つまり、私以外の人がこのAIに指示を出すことはできない設計です。
今回やったこと:iMessageからブログ記事を全自動生成
さて、ここからが本題です。
今回の実験では、iMessageから以下のたった一文を送りました。
「iMessageからClaudeCodeにブログを書かせてみた」というブログを書いて。スキルを使って。
これだけです。これだけで、Claude Codeは以下の作業を全自動で実行しました。
自動実行された作業の全体像
ステップ1:テーマの調査
- Web検索を3回以上実施
- Claude Code × iMessage連携の最新事例を収集
- ブログ自動生成のトレンドを調査
- iMessage APIの技術動向を把握
ステップ2:ブログ記事の執筆
- 8,000文字以上の本格的な記事を作成
- カンマンスタイル(話しかけるような文体)で執筆
- SEOを意識した構成と見出し設計
ステップ3:ファクトチェック
- 記事中の事実関係をAIが自動検証
- 虚偽や不正確な情報があれば修正
ステップ4:サムネイル画像の生成
- AI画像生成ツールで記事に合ったサムネイルを作成
ステップ5:note用記事のリライト
- ブログ記事をnote向けに3,000文字以上でリライト
- 投稿ガイド付きのパッケージを生成
ステップ6:WordPressへの自動投稿
- REST APIを使ってカンマンのコラムに下書き投稿
- アイキャッチ画像のアップロード
- カテゴリー・タグの設定
ここまでの作業、人間がやったら最低でも3〜4時間はかかりますよね。それが、iMessageを1通送るだけで完了するんです。
「スキル」という仕組みがカギ
「でも、こんな複雑な作業をAIが自動でやれるの?」
やれるんです。ただし、そのためには「スキル」という仕組みが必要です。
スキルとは何か
Claude Codeには「スキル」という機能があります。これは、特定のタスクの手順をMarkdownファイルで定義しておくと、AIがその手順に沿って自動的に作業を進めてくれる仕組みです。
イメージとしては、超優秀な新人社員に渡す「業務マニュアル」みたいなものです。
「まずWebで調査して、次に8,000文字以上の記事を書いて、ファクトチェックして、画像を生成して、WordPressに投稿してね」
こういう指示書を事前に作っておけば、AIは毎回そのとおりに動いてくれます。
カンマンでのスキル設計
私たちカンマンでは、ブログ記事作成用のスキルを独自に設計しました。具体的には以下の要素を定義しています。
- 執筆ペルソナ:「カンマンの貝出」としてのキャラクター設定
- 文体ルール:けんすうスタイルの具体的な書き方
- 品質基準:8,000文字以上、SEOキーワード含有、具体的な数字・事例の引用
- ファクトチェック手順:AI間のクロスバリデーション
- 投稿フロー:WordPress REST APIの呼び出し手順
これらを一度きちんと設計しておけば、あとは「ブログ書いて」と言うだけで、毎回同じ品質の記事が出来上がるわけです。
なぜiMessageなのか?
「SlackやLINEじゃダメなの?」
これ、よく聞かれます。実はClaude CodeはTelegramやDiscordにも対応していて、2025年にはAnthropic公式の「Claude Code Channels」という機能もリリースされました。VentureBeatの報道によると、これはOpenClawに対抗する機能として注目を集めました。
じゃあ、なぜiMessageを選んだのか。理由は3つあります。
1. iPhoneユーザーにとって最も自然
私はiPhoneユーザーです。メッセージアプリを開くのは日常の動作そのもの。新しいアプリをインストールしたり、別のサービスにログインしたりする必要がありません。
「思いついたらすぐ送れる」という手軽さが、iMessageの最大の強みです。
2. macOSとのシームレスな連携
iMessageはAppleエコシステムの恩恵で、iPhoneからの送信がmacOSに即座に同期されます。Claude CodeはmacOS上で動いているので、この同期の速さをそのまま活かせるんです。
別途APIサーバーを立てたり、Webhookを設定したりする必要がないんですよね。macOSの標準機能だけで完結するのは大きい。
3. プライベートで安全
iMessageはエンドツーエンド暗号化されています。業務の指示内容が第三者に漏れるリスクが低い。Slackのようにチーム全体に見える心配もありません。
個人の業務効率化ツールとして使うなら、プライバシーの確保は重要なポイントです。
実際の使い勝手はどう?
正直にレビューします。
よかった点
圧倒的な時間短縮
ブログ記事を1本書くのに、調査から執筆、画像作成、投稿まで含めると通常3〜5時間はかかります。それが、iMessageを1通送るだけで完了する。しかも、その間に私は別の仕事ができる。
これは生産性の革命と言っても大げさじゃないと思います。
品質の安定
スキルで品質基準を定義しているので、毎回一定以上のクオリティが担保されます。「今日は疲れてるから質が落ちた」ということがない。
人間は調子の波がありますが、AIにはそれがないんですよね。
アイデアの鮮度を逃さない
電車の中で「あ、これブログに書きたい」と思ったら、その場でiMessageを送ればOK。帰宅してパソコンを開く頃には、もう記事の下書きができている。
アイデアが冷める前に形にできるのは、本当に価値があります。
課題もある
完全な「放置」はまだ難しい
AIが書いた記事は、そのまま公開するわけにはいきません。事実確認や、カンマンとしてのトーン調整は、最終的に人間がチェックする必要があります。
だから、今の段階では「下書き自動生成」が正解。公開ボタンは人間が押す。この線引きは大事です。
長い記事の一貫性
8,000文字以上の記事になると、前半と後半でトーンが微妙に変わることがあります。これもチェックポイントですね。
ただ、これは人間のライターでも同じ問題がある。むしろ、AIのほうがスキルの定義に忠実に書いてくれる分、ブレは少ないかもしれません。
ネットワーク依存
iMessageの同期、Web検索、WordPress投稿……すべてネットワーク接続が前提です。オフライン環境では使えません。まあ、これは当たり前の話ですが。
中小企業のAI活用として見たときのインパクト
ここからは、カンマンの本業であるWebマーケティング・AI活用支援の視点でお話しします。
コンテンツ制作のボトルネックを解消する
中小企業がWebマーケティングに取り組むとき、最大のボトルネックは「コンテンツ制作」です。
SEOのためにブログを書かないといけない。SNSに投稿しないといけない。でも、書ける人がいない。外注すると1記事3〜5万円かかる。結局、更新が止まる。
この悪循環、心当たりがある方は多いんじゃないでしょうか。
iMessage × Claude Codeの仕組みは、このボトルネックを根本的に変える可能性があります。
経営者がスマホから「こんなテーマで記事書いて」と送るだけで、下書きが出来上がる。
あとは内容をチェックして公開するだけ。外注費ゼロ。しかも、自社の声やスタイルで書ける。
AIエージェント時代の到来
2025年後半から2026年にかけて、「AIエージェント」という概念が急速に広まっています。
AIエージェントとは、人間の指示を受けて自律的にタスクを実行するAIのこと。今回のClaude Codeは、まさにこのAIエージェントの実例です。
Anthropic社のClaude Codeは2026年中頃までに年間換算25億ドルの収益に達したと報じられています。これは、世界中の企業がAIエージェントを業務に組み込み始めている証拠です。
特に注目すべきは、コーディングだけでなく、マーケティング、コンテンツ制作、業務自動化といった非エンジニア領域でのAI活用が加速している点です。Stormy AIの2026年版ガイドでも、マーケターがClaude Codeを活用してコンテンツ制作やSEO最適化を自動化する事例が紹介されています。
地方の中小企業こそチャンス
私たちカンマンは徳島県に拠点を置いています。地方の中小企業こそ、こういったAI活用のメリットが大きいと感じています。
なぜか。
- 人材が限られている:マーケティング専任のスタッフを雇う余裕がない企業が多い
- 外注コストの負担が大きい:都市部の制作会社に依頼すると、地方の予算感と合わない
- でも、発信すべきことはたくさんある:地方の中小企業には、独自の技術、ストーリー、地域との結びつきがある
AIエージェントは、これらの課題をすべてカバーできるポテンシャルがあるんです。
「うちの会社でも使えるの?」と思った方。はい、使えます。必要なのは、macが1台と、Claude Codeのサブスクリプション、そして最初のスキル設計だけです。
技術的な裏側:何が起きているのか
もう少し技術的な話に踏み込みましょう。エンジニアの方や、仕組みに興味がある方向けの内容です。
アーキテクチャの全体像
iPhone(iMessage送信)
↓ Apple iCloud同期
macOS(chat.db にメッセージ保存)
↓ Claude Code iMessageプラグインが検知
Claude Code(ターミナル上で常駐)
↓ スキル定義に基づいて実行
├── WebSearch(テーマ調査)
├── Write(記事執筆・ファイル作成)
├── Bash(ファクトチェック実行)
├── Nanobanana MCP(画像生成)
└── WordPress REST API(記事投稿)
↓ 完了通知
iMessage(結果を返信)
MCP(Model Context Protocol)の活用
Claude Codeの強みの一つに、MCP(Model Context Protocol)があります。これは、外部ツールやサービスをAIに接続するための標準プロトコルです。
今回の仕組みでは、以下のMCPサーバーを活用しています:
- iMessageプラグイン:メッセージの受信・送信
- Nanobanana MCP:Geminiベースの画像生成
- Composio MCP:各種SaaSとの連携
MCPのおかげで、AIは単に文章を書くだけでなく、画像を生成したり、WordPressに投稿したり、メッセージを送ったりと、複数のツールを横断的に使いこなせるわけです。
スキルファイルの構造
スキルは単なるMarkdownファイルですが、中身はかなり詳細です。今回使った「kanman-blog-creator」スキルの構成要素をざっくり紹介します。
- ペルソナ定義:執筆者のキャラクター(カンマンの貝出)
- 文体ルール:けんすうスタイルの具体的なDo/Don’t
- ステップ定義:調査→執筆→ファクトチェック→画像生成→note用リライト→WordPress投稿
- WordPress API仕様:エンドポイント、認証方法、投稿パラメータ
- 品質基準:文字数、構成、禁止事項
このスキルファイルを一度作ってしまえば、何度でも再利用できます。テーマが変わっても、品質基準や投稿フローは同じ。つまり、スケーラブルなんです。
よくある質問と誤解
「AIが書いた記事ってバレない?」
正直に言います。AIが書いた記事は、そのままだと「AIっぽさ」が出ることがあります。
ただ、スキルで文体を細かく定義し、ペルソナを設定し、具体的なエピソードや数字を入れることで、かなり自然な文章になります。
そして何より大事なのは、最終チェックは人間がやるということ。AIが作った下書きに、自分の経験や意見を加える。このハイブリッドアプローチが、2026年のコンテンツ制作のスタンダードだと私は考えています。
「SEO的に大丈夫?」
Googleは「AIで生成されたコンテンツ」そのものをペナルティの対象にしているわけではありません。問題になるのは、低品質なコンテンツです。
スキルでSEOキーワードの含有、適切な見出し構造、具体的な情報の引用を義務づけているので、検索エンジンからの評価も問題ないと考えています。
むしろ、定期的に高品質なコンテンツを発信し続けることのほうが、SEO的にはずっと重要です。その「継続」を可能にするのが、今回の自動化の真価です。
「コストはどのくらい?」
Claude Codeのサブスクリプション費用がかかります。ただし、1記事あたりの外注費(3〜5万円)と比較すると、圧倒的にコストパフォーマンスが高い。
月に4〜5本の記事を書くとして、外注なら15〜25万円。Claude Codeなら月額のサブスクリプション費用だけで済みます。
今後の展望:AIエージェントはどこまで進化するのか
マルチチャネル対応
現在はiMessageからの指示ですが、今後はTelegram、Slack、LINEなど、複数のチャネルから同じAIエージェントに指示を出せるようになるでしょう。
実際、Anthropicの「Claude Code Channels」は、すでにTelegramとDiscordに対応しています。TechBuddiesの報道によると、これにより24時間稼働のAIワーカーが実現しつつあるとのことです。
ワークフローの連鎖
ブログ記事の自動生成は、もっと大きなワークフローの一部になる可能性があります。
例えば:
- iMessageで「新商品のマーケティング戦略を考えて」と送る
- AIが市場調査を行う
- 戦略提案書を作成する
- ブログ記事を書く
- SNS投稿文を生成する
- メールマガジンの原稿を作る
これらを一気通貫で実行できる未来は、そう遠くないと思います。
音声入力との組み合わせ
iMessageは音声入力に対応しています。つまり、将来的にはこんなワークフローも可能です。
車を運転しながら音声でメッセージを送る → AIが記事を書く → 目的地に着いたら下書きが完成している
これ、地方で車移動が多い経営者にとっては、めちゃくちゃ実用的じゃないですか。
まとめ:AIは「道具」から「仕事仲間」へ
今回の実験で、改めて感じたことがあります。
AIはもはや「便利なツール」ではなく、「仕事仲間」に近い存在になりつつあるということです。
「ブログ書いて」と頼めば書いてくれる。調査もしてくれる。画像も作ってくれる。投稿もしてくれる。しかも、24時間文句を言わない(笑)。
ただし、最終的な判断は人間がする。公開していいかどうか、トーンは合っているか、事実に間違いはないか。そこは変わらない。
AIに任せるところは任せて、人間にしかできないことに集中する。
これが、2026年の働き方のスタンダードになっていくと思います。
私たちカンマンは、こういったAI活用の最前線を自ら実践しながら、中小企業のみなさんにもその恩恵を届けていきたいと考えています。
「うちでもやってみたい」「もっと詳しく知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。iMessageからでもお待ちしています。
……なんてね。でも本当に、お気軽にどうぞ。
*この記事は、実際にiMessageからClaude Codeに指示を送って自動生成されました。最終チェックと微調整は人間(カンマンの貝出)が行っています。*
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代表取締役
貝出康
1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。









