Gemini×スプレッドシート活用法5選
公開日:2025年08月12日
Webディレクター兼エンジニア
田中健介

「スプレッドシートでの日常作業に時間がかかる」「データ分析やレポート作成に手間がかかる」
そんなお悩みを抱えていませんか?
そこで注目したいのが、Googleの生成AI「Gemini」。特に、Google Workspaceとの親和性が高く、スプレッドシートの作業を効率化するツールとして注目を集めています。
この記事では、Geminiとスプレッドシートの連携による活用方法を解説します。業務効率をアップさせながら、競争力を強化するためのヒントをぜひ見つけてください。
機能と導入要件
主な機能
- テーブル作成・関数生成・フォーミュラ構築
自然言語で「C列の氏名を姓・名に分割する関数を作成して」と指示するだけで、関数式を自動生成できます。 - データ分析・グラフ生成
データ傾向を解析し、チャートやグラフをPythonコードや数式で生成可能。Geminiが静的な画像としてグラフを出力する形ですが、視覚化も得意です。 - 空セルへのテキスト生成
空欄セルに対して、広告文や顧客コメントの要約、カテゴリ分類などを自動で生成する機能が追加されました。ただし、200セルまでの処理制限があり、スプレッドシート全体は対象外となります。
導入要件
Geminiのスプレッドシート機能は現在、BusinessやEnterpriseなどのGoogle Workspace プラン、またはGoogle One AI Premium(月額約¥2,000〜)などの有料プランで利用可能です。
中小企業にとっては「まずはトライアルで体験してから判断」というステップがとても現実的です。
具体的にできること5選
テンプレート表を楽に作成

スプレッドシート内のGeminiの便利な機能のひとつが、「表作成サポート」機能です。
新規のスプレッドシートで、「挿入」から「表」を選択すると、画像のように「顧客管理シートのサンプルの表を作成して」と指示を出すと、瞬時にテンプレートの表が作成されます。
様々なシーンでのテンプレートが用意されていますので、目的に合ったものを選べば、即時で表が完成します。
データの自動可視化

「北米・月次売上を棒グラフで表示して」などの指示ひと言でグラフが生成され、可視化作業の手間を大幅に削減できます。
複雑な集計・加工をワンクリックで自動化

「商品別・月別の売上推移をまとめて」「顧客データを都道府県ごとに分類して」など、複雑な集計や加工を自然言語だけで実行できます。従来なら関数の組み合わせやピボットテーブルの設定が必要だった処理も、Geminiが最適な方法を選び、自動でシートを整形します。
さらに、処理の流れを説明付きで表示してくれるため、後から関数や設定を自分で修正することも可能です。データ集計の知識がなくても、高度な分析結果を素早く得られるのが大きな魅力です。
関数・数式の作成支援

「氏名を姓・名に分割する関数を作って」「売上が先月より増えた店舗数を出したい」「電子マネー決済の割合を出したい」など、やりたい計算を伝えると、最適な関数式を提案してくれます。さらに、関数の意味の解説や応用方法も教えてくれるため、学びながら作業できます。
シートからユーザーの傾向を分析する

アンケート自由記入欄から顧客の要望を分析することが可能です。
顧客データが多く、複雑な場合でもGeminiにデータを分析してもらい、具体的なアドバイスをもらいましょう。
【導入ステップとプロンプト設計のコツ】
差し込み内容 | ポイント |
---|---|
役割指定型プロンプト | 「優秀なアナリストとして」「GASプログラマーとして」といった“役割”を明示すると精度がアップします。 |
小規模から始めて効果検証 | 一部署でのトライアル運用でROIを可視化。成功事例を横展開しながら定着を図るのが理想です。 |
クリーン処理を明示 | 定型処理にスクリプトを使う際、「既存シートを削除」など、初期状態のリセットを組み込むようプロンプトに記載すると安定性が高まります。 |
【最新動向もチェック!Gemini活用の拡張ポイント】
- Google Driveとの連携
フォルダ丸ごとの要約・質問応答も可能になり、スプレッドシート以外にも情報整理の幅が広がります(Drive内ファイル/スプレッドシート含む)。 - カスタムAIの設計
ワークスペース内で自社専用のAIアシスタントを設計し、定常タスクの自動化や品質統一に活かすことも可能です。
【まとめ:今、Gemini×スプレッドシートを導入すべき理由】
- 業務効率が段違いに向上:手作業の削減、データ分析やレポート作成時間の圧倒的短縮に。
- 誰でも扱えるAIアシスタント:関数もGASもプロンプト一つで。専門知識のハードルが低い。
- 中小企業のDX推進に最適な一歩:トライアルから始めればリスク少なく導入可能。
- 今後の拡張性も期待大:Driveまとめ・カスタムAIなど、今後も進化が続きます。
ぜひ、Geminiを“あなたの右腕”として使いこなせるようになりましょう。
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Webディレクター兼エンジニア
田中健介
2023年に株式会社カンマンへ入社。
フロントエンジニアとしてサイト構築に携わった後、Webディレクターとして様々な案件に携わる。
また、専門学校の非常勤講師としても活動。