【AI開発の革命!】Gemini CLIについて徹底解説!特徴や比較など
更新日:2025年08月22日
公開日:2025年08月19日
Webディレクター兼エンジニア
田中健介

Gemini CLIとは?
Googleが2025年6月25日にプレビュー提供を開始した 「Gemini CLI」 は、開発現場におけるAI活用をターミナルから手軽に実現するオープンソースのコマンドラインAIエージェントです。
- Gemini 2.5 Proモデルを活用
- 自然言語で指示するだけでコーディング・デバッグ・検索・タスク管理が可能
- 画像・動画生成まで対応
- Windows / Mac / Linux に対応
- GoogleアカウントとGemini Code Assistの無料ライセンスで利用開始可能
まさに「開発の新しい常識」といえる存在です。
Gemini CLIでできること
Gemini CLIは、単なる「チャットできるAI」ではありません。開発プロセスのあらゆる場面で実際のタスクを代行・支援します。
主な活用シーン
- コード生成と修正
新しい関数の追加や既存コードのリファクタリングを自然言語で指示可能。 - デバッグ支援
エラーメッセージを入力するだけで、原因の特定や修正方法を提示。 - ドキュメント生成
コードから自動でREADMEやコメントを生成。 - 情報収集
Google検索と連携し、最新の技術情報を即座に取得。 - ファイル・プロジェクト構築
必要なフォルダ構造や設定ファイルを自動作成。 - マルチモーダル活用
コードだけでなく、設計資料や画像生成、動画作成にも対応。
Gemini CLIは「対話できるペアプログラマー」として、エンジニアの作業を広範囲にサポートします。
Gemini CLIの特徴と強み

Gemini CLIは「できることが多い」だけではなく、その 基盤の強さ が他ツールとの差別化ポイントです。
① 圧倒的なコンテキスト容量
- 最大100万トークンを保持可能
- 大規模プロジェクトや複雑なコードベースも扱える
② リアルタイム検索連携
- Google検索結果をモデル応答に統合
- 技術仕様やライブラリの最新バージョンも即座に確認可能
③ マルチモーダル対応
- コードに加え、画像・動画・ドキュメントの生成が可能
- 企画からアウトプットまで一気通貫でサポート
④ 豊富な無料利用枠
- 1分あたり60リクエスト
- 1日あたり1,000リクエスト
- 他社の開発用AIと比べても業界最大級
⑤ オープンソースの透明性
- Apache 2.0ライセンスで公開
- GitHub上で誰でもコードを確認・改善できる
- 企業利用でも安心して導入可能
⑥ 開発環境との親和性
- VS CodeのGemini Code Assistと統合可能
- GitHub Actionsベータ版と連携してCI/CDに組み込み可能
⑦ 高速な応答性能
- Gemini 2.5 Proの高速推論を採用
- ローカルターミナル上で即時に結果が返る
これらの特徴により、Gemini CLIは「便利なアシスタント」ではなく、開発ワークフローを変革する中核的なツールと位置づけられます。
他ツールとの比較
項目 | Gemini CLI | Claude Code |
---|---|---|
コンテキスト容量 | 100万トークン | 小さいが安定性あり |
検索機能 | Google検索連携で最新情報取得可能 | リアルタイム検索なし |
無料利用枠 | 1分60リクエスト / 1日1,000回 | より制限が厳しい |
安定性 | タスク細分化が必要な場面あり | 粘り強く安定した応答が多い |
活用シーン | 情報収集・構想・大量処理に強い | 実装支援に強い |
セキュリティ上の注意点

2025年7月に脆弱性が発見されました。
- 原因:コマンドホワイトリストの欠陥で悪意あるコード実行の恐れ
- 対策(バージョン0.1.14以降で修正済み)
- コマンド実行時の表示
- 確認ダイアログ
- Docker/Podmanサンドボックスの強化
導入時のポイント
- 常に最新版を利用する
- 不明な外部コードはサンドボックス環境で試す
今後の展望
- GitHub Actionsとの統合強化
- Google Cloud上でのエージェント拡張
- コミュニティ貢献によるUX改善
Gemini CLIは、開発者の働き方を大きく変えるポテンシャルを持っています。
まとめ
- Gemini CLIはターミナルでAIを操れる新世代ツール
- コーディング、検索、ドキュメント生成、タスク管理まで幅広く対応
- 無料枠が大きく、まずは気軽に試せる
- 導入はシンプル
中小企業の開発現場でもすぐに活用可能です。
小さなタスクから導入し、徐々に開発全体に広げていくことをおすすめします。
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Webディレクター兼エンジニア
田中健介
2023年に株式会社カンマンへ入社。
フロントエンジニアとしてサイト構築に携わった後、Webディレクターとして様々な案件に携わる。
また、専門学校の非常勤講師としても活動。