【中国発・オープンソースAI】DeepSeekが切り拓く新時代とは?徳島の中小企業も必見!
代表取締役
貝出康
2025年1月22日
はじめに
こんにちは!カンマンの貝出です。AIやチャットボットが進化し続ける中、私たち中小企業にも大きな追い風が吹いています。今回は中国発のオープンソースAIモデル「DeepSeek」を取り上げ、その注目ポイントや実際に使って感じたメリット・デメリットをまとめました。
なぜDeepSeekはAI業界で注目されているのか?
DeepSeekは、中国・杭州のAI企業が生み出した大規模言語モデル(LLM)ファミリーです。創業こそ新しいものの、中国のヘッジファンド「High-Flyer」の支援を受け、わずか数年で高性能かつ低コストなモデルを続々とリリースしています。
- 圧倒的なコスト効率
代表例としてDeepSeek-R1は、OpenAIのo1モデルに匹敵する性能を持ちながら、98%ものコスト削減を打ち出しています。 - オープンソースで自由度が高い
モデルをオープンソース化し、公式サイト(https://www.deepseek.com/)やAPIプラットフォーム(https://platform.deepseek.com/)を公開。開発者が自由に微調整して使える点が大きな魅力です。
なぜDeepSeekのモデルファミリーは多彩なのか?
AIを導入するときは「何に使うのか?」がはっきりしているほど導入効果が高まります。DeepSeekは以下のような用途別モデルを用意し、ニーズに合わせて選びやすくしています。
- DeepSeek-Coder
コード生成や補完を得意とするモデル。1B~33Bとサイズ展開が豊富で、エンジニア作業を大きく効率化。 - DeepSeek-Math
数学的推論に特化。教育や研究の現場で難易度の高い数式問題などを解決できる可能性を秘めています。 - DeepSeek-V2/V3
Mixture of Experts(MoE)を活用し、高速かつ高精度な推論を実現。最新のDeepSeek-V3は負荷分散やマルチトークン予測などを取り入れ、さらに性能を伸ばしています。 - DeepSeek-R1
高度な推論能力が強みでありながら、コストを圧倒的に抑えられるモデル。しかもオープンソースなので、独自のカスタマイズがしやすい仕組みです。
なぜDeepSeekは他社と差別化できているのか?
AI分野にはOpenAIやMeta、CodeGPT、NeaChatなど強豪がひしめいています。それでもDeepSeekが注目されるのは、以下のような独自性があるからです。
- 高性能×低コストの実現
性能と料金はトレードオフになりがちですが、DeepSeekはOpenAI並みの性能をめざしつつ、圧倒的に安い価格設定を打ち出しています。 - オープンソース戦略
ソースコードを公開し、開発者コミュニティとの交流を重視。企業や個人が独自に微調整・再配布しやすい点が大きな魅力です。 - 技術サポートとドキュメントが充実
https://api-docs.deepseek.com/ にはAPIに関する詳細なガイドがまとまっており、チャットボット用のサイトも整備されています。
なぜ中小企業がDeepSeekを使うメリットは大きいのか?
「AIは気になるけれど、高い」「自社の業務やサービスに合わせて柔軟にチューニングしたい」という悩みは、中小企業の方からよく聞きます。DeepSeekはオープンソースかつ低コストを掲げているため、こうした課題を一気に解決しやすいのがポイントです。
- 導入費用を最小限に抑えられる
ライセンスコストを大幅に削減し、社内サーバーへの導入やクラウド利用など柔軟な運用が見込めます。 - 幅広いビジネスシーンに対応
商品レコメンデーションの高度化、顧客サポートチャットボット、研究・教育向けツールなど、使い道のバリエーションが豊富。 - 地方創生にもひと役
徳島のような地方企業でも、斬新なアイデアと低コストのAIがあれば、全国や海外へサービスを展開する可能性が広がります。
なぜDeepSeekにはネガティブな声もあるのか?
実際に使ってみて感じたこと、そして業界でささやかれている懸念点も押さえておきたいところです。
- センシティブな質問には回答が制限されがち
中国発のモデルゆえか、中国政府が好まない話題や政治的に敏感なトピックになると、そもそも回答を拒否することがありました。グローバルスタンダードと比べて情報統制が強めに反映されている印象です。 - ユーザーデータが学習に利用される可能性
DeepSeekのAPIは無料もしくは格安で使えるケースがありますが、その代わり入力されたデータが学習に利用される可能性があるとのこと。機密情報を扱うときは注意が必要です。 - ChatGPTを利用してコストを激安に?
OpenAIのサム・アルトマン氏が「DeepSeekはChatGPTのデータを取り込んだだけ」といった趣旨のコメントをしており、学習に他社のAIを利用している疑いが指摘されています。こうした方法でコストを下げているというネガティブな噂は、今後の信頼性にも影響を与えそうです。
なぜDeepSeekの将来に期待が集まるのか?
創業者のLiang Wenfeng氏は中国のクオンツヘッジファンドで成功を収めた実績があり、CEOをはじめとする経営陣の経験値も高いとされています。さらに米国や中国を中心とした巨大なデータセンター投資が進めば、AIの進化スピードは加速するでしょう。
- マルチモーダル化の拡大
現状はテキスト主体ですが、今後は画像や音声など幅広いデータを扱えるよう、DeepSeekもアップデートを進める可能性大です。 - さらなるコストダウンと性能強化
ヘッジファンド時代の知見を活かし、限られたリソースで効率的に学習する手法を追求していくと見られています。
まとめ
DeepSeekは、中国発のオープンソースAIモデルとして**「高性能」「低コスト」「オープンソース化」**を武器に台頭しています。教育や開発、マーケティングなど幅広い分野で活躍できる一方、センシティブな話題の回答拒否やユーザーデータの学習利用、ChatGPTのデータ流用疑惑など、気になるポイントも確かに存在します。
それでも、地方の中小企業にとっては導入ハードルが下がるという恩恵が大きく、試してみる価値は十分にあるのではないでしょうか。もし「社内業務にAIを導入したい」「低コストで顧客対応を自動化したい」とお考えなら、ぜひDeepSeekの公式サイトや開発者向けプラットフォームをチェックしてみてください。
私自身もこれからDeepSeekを深く検証し、ウェブ制作やマーケティングでの活用を進めていきたいと思います。技術が進化すれば、地域や企業規模を超えて可能性が広がるはず。徳島からでも世界に通用するサービスを一緒に生み出していきましょう。
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代表取締役
貝出康
1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。