「Claude Code」をCursorで使って、ブログを自動投稿する仕組みを作ってもらった話
公開日:2026年03月25日

代表取締役
貝出康

「ブログ書かなきゃ……でも時間ない……」
これ、Web担当者やマーケターの方なら一度は思ったことありますよね。
私もまさにそうでした。株式会社カンマンでコンテンツを担当している「カンマンの貝出」です。日々の業務をこなしながら、コラム記事を定期的にアップしなきゃいけない。テーマを考えて、リサーチして、本文を書いて、アイキャッチ画像を作って、WordPressにログインして投稿して……。
正直に言います。この作業、毎回3〜4時間かかってました。
「AIで記事を書く」みたいな話はよく聞くんですが、それって結局「本文だけ」の話じゃないですか。画像は?投稿は?メタ情報は? 全部手作業でやらなきゃいけない部分が残る。
ところがです。2026年に入って、状況が一変しました。
「Claude Code」をCursorの中で動かして、記事の執筆からWordPressへの投稿、サムネイル画像の生成まで、ほぼ全自動でやれる仕組みができてしまったんです。
今回はその体験談を、技術的な詳細も交えながらお伝えします。エンジニアじゃなくても「こんなことできるんだ」と感じてもらえたら嬉しいです。
そもそも「Claude Code」って何?
まず簡単に説明しておきます。
Claude Codeは、Anthropic社が開発したAIコーディングツールです。2025年2月にリリースされ、ターミナル(黒い画面)上で対話しながらファイルの作成・編集・コマンド実行ができます。
「コーディングツール」と聞くとエンジニア向けに聞こえますが、実はそうとも限らないんですよ。
ポイントは日本語で指示するだけで動くということ。「この記事をWordPressに投稿して」「サムネイル画像を作って」と言えば、AIがコードを書いて実行してくれる。私たちはコードを1行も書かなくていいんです。
2026年に入ってからは「Opus 4.6」という最新モデルが搭載され、200Kトークンのコンテキストウィンドウ(つまり膨大な情報を一度に扱える能力)と、128Kの最大出力を備えています。長い記事でも一気に書き上げられるスペックです。
なぜCursorと組み合わせるのか
ここが今回のキモです。
Claude Code単体だと、ターミナル(黒い画面にテキストが流れるアレ)で作業することになります。慣れてる人はいいんですが、正直とっつきにくい。
そこでCursorの出番です。
CursorはVisual Studio Codeをベースにした統合開発環境(IDE)で、AIとの対話機能が深く組み込まれています。2025年初頭時点で約100万人のデイリーアクティブユーザーを抱え、年換算売上高は10億ドル規模に達しているモンスターツールです。
で、CursorにはClaude Codeをそのまま組み込める機能があるんです。
やり方はシンプルで、Cursorのターミナルを開いてclaudeと打つだけ。すると右側のパネルにClaude Codeが常駐して、ファイルの中身を見ながら会話できる。テキストエディタとAIアシスタントが完全に一体化するイメージですね。
これ、めちゃくちゃ大きいんですよ。
なぜかというと、ファイルを見ながらAIに指示を出せるから。「このファイルのこの部分を修正して」とか「この設定ファイルを読んでWordPressに投稿して」と言うだけで、AIがファイルの中身を理解して動いてくれます。
「自動投稿の仕組み」の全体像
具体的にどんな仕組みを作ったのか、全体像をお見せします。
ざっくり言うとこんな流れです:
- テーマを伝える(例:「AIマーケティングについて書いて」)
- Claude Codeがウェブを検索してリサーチ
- リサーチ結果をもとに8000文字以上のブログ記事を執筆
- スラッグ、メタディスクリプション、カテゴリー、タグを自動生成
- サムネイル画像をAIで生成
- WordPress REST APIを使って自動投稿(下書き保存)
- note用の記事も別バージョンで生成
テーマを伝えてから全工程が完了するまで、だいたい10〜15分。
以前は3〜4時間かかっていた作業です。これが10分ちょっと。しかも品質は「人間が書いたっぽい」レベルをキープしている。
技術的な仕組み:MCP(Model Context Protocol)が鍵
「AIがWordPressに投稿する」と聞くと、すごく高度な仕組みに思えるかもしれません。でも、実はそこまで複雑じゃないんです。
キーワードはMCP(Model Context Protocol)。
MCPは、Claude Codeに「外部ツールを操作するためのリモコン」を渡すようなプロトコルです。2026年2月時点で、公開されているMCPサーバーは3,000以上。WordPress、Slack、GitHub、Notion、データベースなど、ありとあらゆるツールに接続できます。
WordPress用のMCPを設定すると、Claude Codeから直接こんなことができるようになります:
- 記事の作成・編集・削除
- カテゴリーやタグの管理
- メディアファイルのアップロード
- 下書き保存と公開の切り替え
WordPress.comは2026年2月に公式のClaude Connectorもリリースしていて、これはWordPressホストとして初めての公式AI連携です。
私たちの場合は自前のWordPressサーバーなので、REST APIを使ったカスタム連携を構築しましたが、やったことは基本的に「Claude Codeに設定ファイルを渡しただけ」です。
画像生成も自動化:Nanobanana MCPの威力
ブログ記事で地味に面倒なのがアイキャッチ画像ですよね。
「フリー素材を探して、サイズを調整して、テキストを入れて……」これだけで30分くらい飛ぶことがある。
今回の仕組みでは、ここも自動化しました。
使っているのはNanobanana MCPというツールです。これはGoogleのGeminiモデルを使った画像生成MCPサーバーで、Claude Codeから直接「こんな画像を作って」と指示するだけでサムネイル画像が生成されます。
具体的には:
- 記事の内容をもとに、英語の画像生成プロンプトを自動作成
- アスペクト比16:9(1920×1080)で生成
- 日本語のキャッチコピーを画像に配置する指示も含む
つまり、記事の内容に合ったオリジナルのサムネイル画像が、記事と一緒に自動で出来上がるわけです。
フリー素材サイトを巡回する作業、完全に不要になりました。
実際のワークフローを見せます
ここからは、実際にどんなふうに動くのか、もう少し具体的にお見せします。
ステップ1:テーマを伝える
Cursorを開いて、Claude Codeに話しかけます。
「AIを使った中小企業のマーケティング戦略について記事を書いて」
たったこれだけ。
ステップ2:自動リサーチ
Claude Codeがウェブ検索を実行します。最低3回は検索して、最新のトレンド、事例、データを集めます。これはMCPのウェブ検索機能を使っています。
検索結果をもとに、記事の骨格を組み立てていきます。ここで重要なのは、AIが「調べた情報」をもとに書くということ。つまり、2026年3月時点の最新情報が反映されるんです。ChatGPTでよくある「知識のカットオフが古い」問題がここでは起きません。
ステップ3:記事執筆
8000文字以上のブログ記事が生成されます。これがちゃんとSEOを意識した構成になっていて、h2・h3の見出しが階層化され、箇条書きと本文がバランスよく配置されます。
ステップ4:メタ情報の生成
スラッグ(URLの末尾)、メタディスクリプション、カテゴリー、タグが自動で生成されます。SEOを意識したキーワード選定もAI任せ。
ステップ5:画像生成
Nanobanana MCPが起動して、記事に合ったサムネイル画像を生成。
ステップ6:WordPress投稿
REST APIを通じて、記事本文・メタ情報・画像がすべてWordPressに下書きとして投稿されます。
ここまで、私がやったのは「テーマを伝える」だけです。
「バイブコーディング」って知ってますか?
ここで少し脱線しますが、最近よく聞く「バイブコーディング(Vibe Coding)」という言葉があります。
これは「AIに実装を依頼して、差分を確認してApplyする」という開発スタイルのこと。vibe(ノリ)で実装が進んでしまう感覚から名付けられました。
今回の仕組みを作ったプロセスも、まさにバイブコーディングだったんです。
私は「こういう仕組みが欲しい」と伝えただけ。Claude Codeが設定ファイルを生成し、MCPサーバーの接続を構築し、ワークフローを組み上げてくれた。
CursorのCEOは「AI丸投げ開発」に警告を出しているそうですが、今回のケースは「ワークフローの構築」であって「アプリケーション開発」ではないので、丸投げで全然OKだと思っています。むしろ、こういう定型業務の自動化こそAIに任せるべきでしょう。
カンマンがこの仕組みを作った理由
ここでカンマンの話をさせてください。
株式会社カンマンはWebマーケティングとAI活用支援を行っている会社です。クライアントの多くは中小企業で、「人手が足りない」「やることが多すぎる」という悩みを抱えています。
ブログの定期更新って、中小企業にとって一番「やりたいけどできない」タスクの筆頭なんですよ。
SEO的にはブログを定期的に更新したほうがいい。それはみんなわかってる。でも、日々の業務に追われて後回しになる。外注すればお金がかかる。自分で書こうとすると時間がかかる。
そのジレンマを解決するために、まず自社で「AI×自動化」の仕組みを作って運用してみよう、というのが今回のプロジェクトです。
自社で使い倒して、ノウハウが溜まったら、クライアントにも展開する。これがカンマンのやり方です。
非エンジニアでもできるのか?
正直に言います。
完全な非エンジニアが、ゼロからこの仕組みを構築するのは少しハードルが高いです。
ただし。
Claude Codeは「日本語で指示すればAIが構築してくれる」ツールです。つまり、必要なのはプログラミングスキルではなく、「何をやりたいか」を言語化する力なんですよ。
実際、Qiitaの記事にもこんな報告があります:
「非エンジニアの私がClaude Codeを1ヶ月使って、Androidアプリの開発からデータ分析、技術記事の執筆までできた」
note記事でも:
「Claude Codeは、ExcelマクロやGASに代わる、新しい自動化技術」
と表現されています。
ポイントは「いきなり大きなことをやろうとしない」こと。まずは小さい作業——CSVの集計、テキストの一括置換、ファイルの整理——から始めて、成功体験を積む。そこからステップアップしていくのがベストです。
よくある誤解を解いておきます
誤解1:「AIが書いた記事はバレる」
これ、2024年くらいまでは確かにそうでした。でも2026年のAIは違います。
Claude Codeが書く記事は、ウェブ検索で最新情報を取得し、指定されたペルソナ(人格)で書くという仕組みです。テンプレート的な文章ではなく、ちゃんと「人が書いたっぽい」文体になります。
もちろん、最終チェックは人間がやるべきです。でも、ゼロから書くのと「8割完成した原稿をチェックする」のでは、かかる時間がまったく違いますよね。
誤解2:「自動投稿は危ない」
WordPressに自動投稿と聞くと「間違った記事が公開されちゃうのでは」と心配になるかもしれません。
今回の仕組みでは、必ず「下書き」として投稿するようにしています。つまり、AIが投稿した時点では非公開。管理画面でプレビューして、問題なければ公開ボタンを押す。
この「最後のワンクリックは人間がやる」というのが、安全に運用するコツです。
誤解3:「設定が難しそう」
Claude Codeのインストール自体は1コマンドです。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
または
brew install claude-code
Cursorとの連携も、ターミナルでclaudeと打つだけ。MCPサーバーの設定は設定ファイル(.claude.json)にJSON形式で追記するだけ。
もちろん、最初のセットアップは少し試行錯誤がありました。でも、Claude Code自身に「この設定がうまくいかない。どうすればいい?」と聞けば、原因を分析して修正案を提示してくれます。AIがAIの設定を直してくれる時代なんです。
note記事も同時に生成できる
今回の仕組みのもう一つの強みが、note用の記事も同時に生成できることです。
ブログとnoteでは読者層が違います。ブログはSEO経由で来る人が多い。noteは感度の高いビジネスパーソンやクリエイターが多い。
だから、同じテーマでも文体やトーンを変える必要がある。ブログ版ではSEOを意識した構成に、note版ではよりパーソナルな語り口にする。
これを手作業でやると、1記事×2媒体で6〜8時間コース。
でも自動化すれば、2つの記事が同時に出来上がる。しかもそれぞれの媒体に最適化された状態で。
数字で見る効果
導入前と導入後を比較してみます。
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 記事1本の制作時間 | 3〜4時間 | 10〜15分 |
| 月間記事数 | 2〜3本 | 8〜12本 |
| アイキャッチ画像制作 | 30分〜1時間 | 自動(2〜3分) |
| note記事の同時制作 | ほぼやれてなかった | 毎回同時生成 |
| 投稿作業(WordPress) | 15〜20分 | 自動(下書き保存) |
単純計算で、月あたり10時間以上の工数削減です。
しかも、コンテンツの量が増えたことでSEO的な効果も出始めています。ブログ経由の流入が前月比で着実に伸びてきました(具体的な数字はまだ検証中ですが)。
今後やりたいこと
この仕組み、まだまだ進化の余地があります。
短期的にやりたいこと:
- 投稿スケジュールの自動化(毎週月・木に自動投稿)
- 過去記事のリライト提案機能
- SNS投稿文の自動生成と連携
中長期的にやりたいこと:
- クライアント向けにパッケージ化して提供
- 業種別のテンプレート作成
- アクセスデータを元にしたテーマ提案AI
特にクライアント展開は本気で考えています。「ブログ更新ができない」という中小企業の課題を、この仕組みで解決できる可能性があるから。
まとめ:AIは「代わりに書く」から「仕組みを作る」へ
最後にお伝えしたいのは、AIの使い方が変わりつつあるということです。
2024年くらいまでは「AIに記事を書いてもらう」というのが主流でした。でもそれだと、結局「投稿する」「画像を作る」「メタ情報を入力する」という周辺作業は人間がやらなきゃいけなかった。
2026年のAIは違います。
記事を書くだけじゃなく、「記事を投稿する仕組みそのもの」をAIが構築してくれる。
Claude Code × Cursor × MCPという組み合わせが、それを可能にしています。
もしあなたが「ブログの更新、もっとラクにしたい」と思っているなら、試してみる価値は十分にあります。最初の一歩は、Claude Codeをインストールして「ブログ記事を書いて」と話しかけるだけ。
思った以上に、AIは「わかってくれる」存在になっています。
*株式会社カンマンでは、AI活用によるWebマーケティング支援を行っています。「自社でもこういう仕組みを導入したい」という方は、お気軽にご相談ください。
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代表取締役
貝出康
1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。









