かっこいい車にふさわしい男になるべく、所作をプロに指導してもらったぞ！【HONDA S660】
人生には勝負のタイミングがある。 既婚とか未婚とか、彼氏彼女の有無にかかわらず、勝負のタイミングは来るのだ。 そして、たった一つの質問に答えることによって、その後の人生は、大抵きまる。 備えるか、備えないか。 片方だけが勝者になれる。そういうふうに出来ているのだ。 「HONDA S660」のようなかっこいい車を手に入れたなら、備えるしかない。その瞬間のために。 ということで、 かっこつけるためのいろいろを、プロのマナー講師先生に聞いてみた。登場人物
阿部。35歳会社員。
わりと一般的な35歳だと思う。
もちろんオープンカーに乗ってかっこつけたことなどない。
そして……
直美先生。マナー講師・MC・ナレーター。接待マナー、そしておもてなしのプロの中のプロのお姉さん。
プロにこんなコトをいうと失礼だけど、立ち居振る舞いが素晴らしい。歯に衣着せぬズバッと両断。
徳島にはいないタイプの素敵お姉さん。
車を操る所作、気にしてますか？
かっこいい車を手に入れたとして、かっこいい車をかっこよくスマートに運転するコトが出来るでしょうか？
さあ、あなたはこれからS660を駆ってデートです。はい、スタート！ で、ちゃんとあれこれスマートに出来るでしょうか？
無理ですよ、無理無理。否、否。
なので、備えるのです。
S660に対して、スマートに、備える！
では、直美先生、いえ、直美パイセン、今日はよろしくお願いします！
はい、子豚ちゃん、じゃなかった、阿部さん、早速ですが、本日は仮想デートということでよろしくお願いしますね！
光栄です！ よろしくお願いします！
っていうか、阿部さん、もう既にミスってますよ。
うぇぇええ！ マジっすか？
はい、ガッツリと
人として生き方ミスってるとか、そういうことでしょうか……。
違います……。
え？ なんで？
直美先生：S660に関しては大きな荷物も詰めないし、コンパクトな設計かつ、低い重心と車高で特に着るものを選びますから。気を遣いすぎて損をすることはありません。
鞄があれば、鞄の置き場にも気を遣って欲しいですね。
うわぁ…… 乗る前からすでに勉強になる……
車種を伝える際も、自慢したりドヤったりするのはもってのほか。愚の骨頂。アホ。
アホ……
さりげなく、前から欲しかった車をようやく手に入れてねって、少年のハートをちらつかせて。さらにいえば、ドライブが目的じゃなくて、「あなたと」ドライブしたいってことをちゃんと伝えないと、出会い頭いきなりけんかになります。なりました。
（！！！ 経験談！？） ういっす！ 心のEvernoteにメモります！
乗る所作にも練習が必要なのだ
では豚、じゃなく、阿部さん、早速乗ってみてください。
はい！ （ようやく乗れる……）
ストップストップ、豚ジャンプストップ。
すみません、自分、ルパンとかシティーハンターど真ん中なもんで。
オモシロ？パート？？ はわかったので、ちゃんと乗って下さい。
（一応自分には妻も子供もおるし、物心ついてからそれなりにかっこつけてきたから、楽勝や……）
阿部：こんな感じですかね。
（帰りたい、ダメすぎる。家に帰りたい）ダメすぎる。帰りたい。
直美先生、心の声がでちゃってます。
えーっと、阿部さん、じゃなかった、豚さん。
あってます、阿部であってます。
直美先生：マナーの基本ですが･･･
直美先生：何事も片手で雑にやっていいことなんてありません。
直美先生：（この車種の）ドアを開ける場合は、ちゃんと手を添えて下さい。
ノブを引くと同時に、添えた手でグッと開けて下さい。丁寧に見えるし、洗練されて見えます。
直美先生：お尻からすとんと、潜り込むと、スマートに見えます。足を先に入れる場合もあるのですが、どちらか練習してうまくいく方を選択して下さい。
どの方法でもいいのですが、まごつくのが1番ありえません。え？ 自分の車だろ？ってなります。
基本的にお尻からエントリーは間違いないです。
阿部：車内は狭くはないのですが、足をたたんで中に放り込むときに難しさを感じたので、乗り降りは絶対に練習が必要だと思います。
じゃあ阿部さん、素乗り500回。
素振りみたいに言わないで下さい。お尻がツルツルになってしまいますよ。
阿部：うん、なんか、手を添えたほうがシュッとしてますね！
阿部：ところで先生、ハンドルはどうやって持てばいいんですかね？
阿部：こんな感じ？
（マジか、こいつマジか）こいつマジか……
心の声っていう表記が意味なくなってます。
直美先生：深くて傾斜しているタイプのシートの場合、背中を完全にシートに着けて下さい。ハンドルはしっかりと握らなければいけませんが、ガチガチにならず少し余裕を持って運転するくらいじゃないと絶対にスマートには見えません。
全てにおいて余裕が大事ですね。余裕を持つためには練習が必要ですね。
がっかりさせないのもおもてなしじゃないですか？
阿部：先生、シフトレバーはこんな感じですか
！ 今わたし、さっそくがっかりしてますよ。
（はえぇ）
直美先生：シフトはじっくりと握りこまずに、卵をつかむようにそっと手を添えて、必要最低限の動きで操作して下さい。
そのさい、絶対にイキらない。
イキらない。
直美先生：オレの運転技術、やべー、みたいな感じはすぐに伝わるし、行動に出てしまうので、必要最低限の動作で、ガチガチにならない程度に柔らかい動作で。この辺を意識して下さい。
基本、イキらない。ドヤ感、だめ、ぜったい。
（昔何かあったんだろうか）はい、肝に銘じます！
阿部：ところで直美先生、慣れてないのもあるんですが、この車って、ちょっと後ろが見にくいんですけど、格好良くバックする所作ってなにかありますか？
リアカメラの映像がモニターにでるので、そちらを注視してください。
ああ、なるほど。
バックが苦手なんだったら、絶対にバックしないという手もあります。
そ、その手があったか。
エスコートもスマートに
では、阿部さん。ちょっと実践的に、ようやく仮想デートということで、待ち合わせの体で、エスコートして頂けますか？
へい、よろこんで！
直美先生：じゃあ、ちょっと待ってますんで。
阿部：あー、おまたせー
阿部：はーい、のってのってー。
ここまで3000文字ほど、あなたは何を聞いていたんですか。
いえ、先生、さすがに今までのはギャグです。
阿部：僕だって、
阿部：最低限は心得ております。
はい、いいです。とてもいいです。最初の頃に指導した、「手を添える」もクリア！
直美先生：ワンアクションあるととてもいいですね！
いや、これいります？
車高の低い車のばあい、降車の際もワンアクションあるととても嬉しいです。
はい！ 心得ております！
学び、そして、まとめ
オープンカーだからとか、そういうことを抜きにして、いろんな動作や考え方にたいして、まるで思いやりが足りてないことを痛感しました。
かっこをつけることも大事ですが、それ以上に「あなたに」会いたかったことや、「相手と」より楽しくなるためにどうするかを考えることが、なにより大事ですね。
いや、正直、ブログの企画とかそういうこと以上に勉強になりました。
っていうか、暑かったですね。
暑かったです。
短い距離でしたが一緒に走ってみて、乗り心地は思っている以上に悪くなかったですよ。ただ、やっぱりちょっと恥ずかしいですね。
- 事前に車の形をドヤらないように伝えておく
- シフトレバーとかをゴリンゴリンやって車オタク感を伝えない
- できないことはしない。潔く
- ぶっちゃけ所作に関してはかなり練習したりなれたりしないと、スマートにこなすのはむずかしい。
- かっこいい車だからといって、SNSへの投稿は、買った時に１回だけ。何回も投稿しない。
- 全部無視して愛を歌う
ぶっちゃけ、明日から
さっそく、
実践していきたいと思います。直美先生、まじで、ほんとうに勉強になりました、ありがとうございました。
講師紹介
吉川直美 先生
東京都出身
（株）日本トータルアカデミー認定 接遇マナー講師
＜業務内容＞
ブライダルMC
イベント・展示会ステージ＆プレゼンテーションナレーター
各種式典・パーティー・トークショー司会
企業内社員研修（ビジネスマナー・コミュニケーションマナー指導）
＜おもな経歴＞
NHK放送公開シンポジウム総合司会
東京荒川CSTVキャスター&リポーター
東京モーターショー、他ステージナレーター
お問い合わせは
naomiyoshikawa@outlook.jp
スペシャルサンクス
敷地と車を貸してくださった
Honda Cars 徳島中央のみなさん、ありがとうございました。
正直、人生においてそうない、貴重で面白い体験でした。
試乗の仕方や、S660の走行に関しては別記事にまとまってますので、ぜひチェックしてみてくださいね！
それでは。