🍌 GoogleのNano Banana Proが画像生成AIの常識を変えた件について
公開日:2025年11月21日

代表取締役
貝出康

※この画像もNano Banana Pro で作成しました。
こんにちは!今日は、2025年11月20日にGoogleが発表したばかりの「Nano Banana Pro」について、ちょっと興奮気味にお話ししたいと思います。
正直、最初にこのニュースを見たとき「バナナ?プロ?なんだそれ」って思いました。でも調べてみたら、これがもう、画像生成AIの世界をひっくり返すレベルのすごいやつだったんです。
🔍 そもそもNano Banana Proって何?
Nano Banana Proは、Googleが開発した画像生成AIモデルの最新版です。正式名称は「Gemini 3 Pro Image」なんですが、みんな愛称の「Nano Banana Pro」で呼んでます。バナナって名前、かわいいですよね。
このモデル、実は3ヶ月前に発表された「Nano Banana」の上位版なんです。旧モデルも十分すごかったんですが、Proになってさらにパワーアップ。特に日本語ユーザーにとっては「やっと来たか!」って感じの進化を遂げています。
ちなみに、発表の翌日にはもうAdobeのPhotoshopやFireflyに統合されてるんです。このスピード感、さすがGoogle。
💡 何がそんなにすごいの?3つの革命的進化
その1:日本語がちゃんと読める!
これ、実は超重要なんです。
従来の画像生成AIって、画像の中に日本語を入れようとすると、もう悲惨なことになってたんですよ。「寿司」って入力したら「毒司」みたいな謎の漢字が出てきたり、ひらがながぐにゃぐにゃになってたり。
でもNano Banana Proは違います。カレーの作り方を図解させたら、ちゃんと「1. 玉ねぎを切る」「2. 肉を炒める」って正確な日本語で出力してくれるんです。しかも読みやすい。
漫画の吹き出しに日本語を入れることもできます。これ、クリエイターの人たちにとっては革命的な話なんですよね。




その2:4K対応でめちゃくちゃ綺麗
旧モデルは1024×1024ピクセルまでだったんですが、Nano Banana Proは4096×4096ピクセルまで対応。要するに4Kです。
「ピクセルとか言われてもよくわからん」って人のために補足すると、要は印刷しても粗くならない、プロが仕事で使えるレベルの画質ってことです。
しかも、縦長のInstagramストーリー(9:16)から、映画みたいな横長画面(21:9)まで、自由自在にアスペクト比を変えられます。
その3:Googleで調べながら画像を作る
これが個人的に一番「おお!」ってなった機能。
Nano Banana Proは、Google検索と連携できるんです。つまり、「最新の自転車メンテナンス手順のインフォグラフィックを作って」って頼むと、リアルタイムでウェブ上の正確な情報を調べて、それに基づいた画像を生成してくれる。
従来のAIだと、適当な情報で画像を作って「なんか違う…」ってなることが多かったんですが、Nano Banana Proはちゃんと事実確認してから作るんです。真面目か。
📊 他のAIと比べてどうなの?
画像生成AIの世界には、すでにいくつか有名な選手がいます。
Midjourneyは芸術性が抜群。誰が使っても美しい絵が生成されるけど、月額10ドル必要で、日本語プロンプトは苦手。
DALL-E 3はChatGPTに統合されてて便利だけど、生成速度はやや遅め(8~12秒くらい)。
Stable Diffusionは無料で使えて自由度が高いけど、技術的なハードルが高い。
で、Nano Banana Proの強みは?
まず速度。3~7秒で生成できます。他のモデルより明らかに速い。朝の通勤電車でサクッと画像作れるレベル。
そしてテキスト生成精度。特に日本語。これはもう、他を圧倒してます。
さらに一貫性維持。同じキャラクターで複数のシーンを作りたいとき、顔や服装の特徴をちゃんと保ってくれる。漫画家さんとか、めちゃくちゃ喜んでるんじゃないでしょうか。
💰 気になるお値段は?
Nano Banana Proは基本的に有料です(無料でもちょっとだけ使えます)。
API経由だと:
- 2K(2048×2048):1枚あたり0.134ドル(約20円)
- 4K(4096×4096):1枚あたり0.24ドル(約36円)
旧モデルのNano Bananaは1枚0.039ドル(約6円)だったので、約3~6倍高くなってます。
「高い!」って思うかもしれませんが、品質を考えると妥当かなと。大量に生成するときは旧モデル、ここぞというときはPro版、みたいな使い分けができます。
ちなみに今、Adobe Creative Cloud ProかFireflyプランの人は、12月1日まで無制限生成キャンペーンやってます。試すなら今です。
🎨 Adobeとの統合が意味すること
個人的に一番「これはヤバい」と思ったのが、発表当日にPhotoshopとFireflyに統合されたこと。
PhotoshopでGenerative Fill(生成塗りつぶし)を使うとき、これまではAdobeのFireflyモデルしか選べなかったんです。でも今は、Nano Banana Pro、FLUX.1 Kontext Pro、Fireflyから選べるようになりました。
これ、何が革命的かというと、Photoshopが「AIモデルのハブ」になったってことなんです。
例えば、背景はFireflyで生成して、人物の服装はNano Banana Proで変更して、全体をPhotoshopのレイヤーで調整する。こんな感じで、複数のAIを使い分けながら、Photoshopから出ることなく作業できる。
これまでのAdobeって「Fireflyを使ってください」って感じだったんですが、方針転換したんですね。「最強のモデル全部使えるようにしますよ」って。
でもこれ、Fireflyにとってはちょっと厳しいかも。他社のモデルと直接比較されちゃうわけですから。
🔒 AIが作った画像だってバレる?
Nano Banana Proで生成された画像には、全部「SynthID」という不可視の電子透かしが埋め込まれます。
これ、画像をトリミングしたり加工したりしても消えないんです。で、Geminiアプリに画像をアップロードして「これAIで作られた?」って聞くと、ちゃんと教えてくれる。
さらに、無料ユーザーとProユーザーの画像には「Gemini sparkle」っていう目に見える透かし(キラキラマーク)も入ります。Ultraユーザーや開発者は消せますけど。
Googleは「C2PA」っていう業界標準の規格にも対応してて、Adobe、Microsoft、OpenAIなんかも使ってます。要するに「誰がどうやって作った画像か」を追跡できるようにしようって取り組み。
ただし、完璧じゃないです。カナダの研究者が「SynthIDは除去できる」って発表してるし、透かし技術には限界があります。でも、少なくとも「やるべきことはやってる」感はありますね。
🤔 で、使うべき?使わないべき?
正直、これは用途次第です。
使うべき人:
- 日本語を含む画像を作りたいクリエイター
- プロ品質の画像が必要なデザイナー
- Photoshopユーザー(すでに使えるので)
- Google Workspaceで仕事してる人(Slides、Vidsで使える)
- とにかく速く画像を作りたい人
様子見でいい人:
- 芸術的な画像を作りたい人(Midjourneyの方がいいかも)
- 完全無料で使いたい人(Stable Diffusionの方がいい)
- 技術を極めたい人(Stable Diffusionで自分で環境構築する方が楽しい)
個人的には、「日本語でちゃんと画像作れるようになった」っていうだけで、試す価値は十分あると思います。
📈 これからどうなる?
画像生成AIの世界、本当に動きが速いです。Nano Banana Proが出たことで、他社も間違いなく対抗してきます。
特にOpenAIとMidjourneyがどう反応するか。「うちも日本語対応強化します」とか、「うちの方が速いです」とか、そういう競争が始まるはず。
あと、法整備も進むでしょうね。AI生成画像の著作権とか、商用利用の責任とか、まだグレーな部分が多いので。
それから、これはちょっと気になるんですが、プロのクリエイターの仕事ってどうなるんでしょう。「AIが全部やってくれるなら、人間いらなくない?」って不安になる人もいると思います。
でも個人的には、逆だと思ってます。AIが「手を動かす部分」を担当してくれることで、人間はもっとクリエイティブな部分、つまり「何を作るか」「どう見せるか」に集中できるようになる。
料理に例えるなら、AIは便利な調理器具みたいなもの。包丁が電動になったからって、料理人が不要になったわけじゃないですよね。むしろ、より創造的な料理が作れるようになった。
そういう未来が来るんじゃないかなって、僕は思ってます。
🎯 まとめ:AI画像生成の新時代が始まった
というわけで、Nano Banana Proについて熱く語ってしまいました。
最後にポイントをまとめると:
- 日本語対応が劇的に改善(これが一番大きい)
- 4K対応で実用レベルの品質
- Google検索連携で正確な情報に基づく画像生成
- PhotoshopやFireflyで即使える
- 透明性確保にも配慮(SynthID、C2PA)
- 速度、一貫性、テキスト精度で競合を圧倒
でも完璧じゃないです。商用利用の法的責任はまだ曖昧だし、透かしは除去できちゃうし、倫理的な課題もある。
それでも、画像生成AIが「実験的なおもちゃ」から「実用的なプロツール」に進化したのは間違いありません。
まあ、とりあえず騙されたと思って一回使ってみてください。「うわ、日本語ちゃんと書けてる!」って感動すると思いますよ。
それでは、良いAIライフを!
📖 参考文献
- Nano Banana Pro: Gemini 3 Pro Image model from Google DeepMind(Google公式ブログ)
- How we’re bringing AI image verification to the Gemini app(Google公式)
- Google「Gemini 3」発表、推論能力を極めた最新モデル(ケータイ Watch)
- Googleの画像生成AIが進化 「Nano Banana Pro」登場(ITmedia NEWS)
- 凄すぎてもはや意味不明!画像生成AIの到達点「Nano Banana Pro」(アスキー)
- Create with unlimited generations using Google Gemini 3 (Nano Banana Pro) in Adobe Firefly(Adobe公式ブログ)
- 【徹底解説】Nano Banana Pro登場。Gemini 3ベースの画像生成モデルの実力と実際の使い心地をレビュー(ChatGPT研究所)
- 【速報】Google「Nano Banana Pro」正式発表!リーク情報は本当だった(AI TECH MEDIA スラッシュ)
当社サイトでは他にもビジネスに役立つ情報を発信しています。ぜひ、他記事もチェックしてくださいね。
無料相談受付中
AI技術の導入や活用方法について相談したい方は、株式会社カンマンにお問い合わせください。
最新のAI技術を活用した経営戦略や業務効率化について、無料でご相談を承っております。
AIの無料セミナー優先参加特典や最新情報が受け取れます
【無料】AIメルマガを受け取る

代表取締役
貝出康
1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。








