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🍌 GoogleのNano Banana Proが画像生成AIの常識を変えた件について

貝出康

代表取締役

貝出康

※この画像もNano Banana Pro で作成しました。

こんにちは!今日は、2025年11月20日にGoogleが発表したばかりの「Nano Banana Pro」について、ちょっと興奮気味にお話ししたいと思います。

正直、最初にこのニュースを見たとき「バナナ?プロ?なんだそれ」って思いました。でも調べてみたら、これがもう、画像生成AIの世界をひっくり返すレベルのすごいやつだったんです。

🔍 そもそもNano Banana Proって何?

Nano Banana Proは、Googleが開発した画像生成AIモデルの最新版です。正式名称は「Gemini 3 Pro Image」なんですが、みんな愛称の「Nano Banana Pro」で呼んでます。バナナって名前、かわいいですよね。

このモデル、実は3ヶ月前に発表された「Nano Banana」の上位版なんです。旧モデルも十分すごかったんですが、Proになってさらにパワーアップ。特に日本語ユーザーにとっては「やっと来たか!」って感じの進化を遂げています。

ちなみに、発表の翌日にはもうAdobeのPhotoshopやFireflyに統合されてるんです。このスピード感、さすがGoogle。

💡 何がそんなにすごいの?3つの革命的進化

その1:日本語がちゃんと読める!

これ、実は超重要なんです。

従来の画像生成AIって、画像の中に日本語を入れようとすると、もう悲惨なことになってたんですよ。「寿司」って入力したら「毒司」みたいな謎の漢字が出てきたり、ひらがながぐにゃぐにゃになってたり。

でもNano Banana Proは違います。カレーの作り方を図解させたら、ちゃんと「1. 玉ねぎを切る」「2. 肉を炒める」って正確な日本語で出力してくれるんです。しかも読みやすい。

漫画の吹き出しに日本語を入れることもできます。これ、クリエイターの人たちにとっては革命的な話なんですよね。

天ぷらそばの作り方を作成。
桃太郎をネタに作成。ストーリーやセリフも考えてくれる。
お役所の資料のようなまとめ方もできる。
YouTubeのサムネ的な画像も作成できる。

その2:4K対応でめちゃくちゃ綺麗

旧モデルは1024×1024ピクセルまでだったんですが、Nano Banana Proは4096×4096ピクセルまで対応。要するに4Kです。

「ピクセルとか言われてもよくわからん」って人のために補足すると、要は印刷しても粗くならない、プロが仕事で使えるレベルの画質ってことです。

しかも、縦長のInstagramストーリー(9:16)から、映画みたいな横長画面(21:9)まで、自由自在にアスペクト比を変えられます。

その3:Googleで調べながら画像を作る

これが個人的に一番「おお!」ってなった機能。

Nano Banana Proは、Google検索と連携できるんです。つまり、「最新の自転車メンテナンス手順のインフォグラフィックを作って」って頼むと、リアルタイムでウェブ上の正確な情報を調べて、それに基づいた画像を生成してくれる。

従来のAIだと、適当な情報で画像を作って「なんか違う…」ってなることが多かったんですが、Nano Banana Proはちゃんと事実確認してから作るんです。真面目か。

📊 他のAIと比べてどうなの?

画像生成AIの世界には、すでにいくつか有名な選手がいます。

Midjourneyは芸術性が抜群。誰が使っても美しい絵が生成されるけど、月額10ドル必要で、日本語プロンプトは苦手。

DALL-E 3はChatGPTに統合されてて便利だけど、生成速度はやや遅め(8~12秒くらい)。

Stable Diffusionは無料で使えて自由度が高いけど、技術的なハードルが高い。

で、Nano Banana Proの強みは?

まず速度。3~7秒で生成できます。他のモデルより明らかに速い。朝の通勤電車でサクッと画像作れるレベル。

そしてテキスト生成精度。特に日本語。これはもう、他を圧倒してます。

さらに一貫性維持。同じキャラクターで複数のシーンを作りたいとき、顔や服装の特徴をちゃんと保ってくれる。漫画家さんとか、めちゃくちゃ喜んでるんじゃないでしょうか。

💰 気になるお値段は?

Nano Banana Proは基本的に有料です(無料でもちょっとだけ使えます)。

API経由だと:

  • 2K(2048×2048):1枚あたり0.134ドル(約20円)
  • 4K(4096×4096):1枚あたり0.24ドル(約36円)

旧モデルのNano Bananaは1枚0.039ドル(約6円)だったので、約3~6倍高くなってます。

「高い!」って思うかもしれませんが、品質を考えると妥当かなと。大量に生成するときは旧モデル、ここぞというときはPro版、みたいな使い分けができます。

ちなみに今、Adobe Creative Cloud ProかFireflyプランの人は、12月1日まで無制限生成キャンペーンやってます。試すなら今です。

🎨 Adobeとの統合が意味すること

個人的に一番「これはヤバい」と思ったのが、発表当日にPhotoshopとFireflyに統合されたこと。

PhotoshopでGenerative Fill(生成塗りつぶし)を使うとき、これまではAdobeのFireflyモデルしか選べなかったんです。でも今は、Nano Banana Pro、FLUX.1 Kontext Pro、Fireflyから選べるようになりました。

これ、何が革命的かというと、Photoshopが「AIモデルのハブ」になったってことなんです。

例えば、背景はFireflyで生成して、人物の服装はNano Banana Proで変更して、全体をPhotoshopのレイヤーで調整する。こんな感じで、複数のAIを使い分けながら、Photoshopから出ることなく作業できる。

これまでのAdobeって「Fireflyを使ってください」って感じだったんですが、方針転換したんですね。「最強のモデル全部使えるようにしますよ」って。

でもこれ、Fireflyにとってはちょっと厳しいかも。他社のモデルと直接比較されちゃうわけですから。

🔒 AIが作った画像だってバレる?

Nano Banana Proで生成された画像には、全部「SynthID」という不可視の電子透かしが埋め込まれます。

これ、画像をトリミングしたり加工したりしても消えないんです。で、Geminiアプリに画像をアップロードして「これAIで作られた?」って聞くと、ちゃんと教えてくれる。

さらに、無料ユーザーとProユーザーの画像には「Gemini sparkle」っていう目に見える透かし(キラキラマーク)も入ります。Ultraユーザーや開発者は消せますけど。

Googleは「C2PA」っていう業界標準の規格にも対応してて、Adobe、Microsoft、OpenAIなんかも使ってます。要するに「誰がどうやって作った画像か」を追跡できるようにしようって取り組み。

ただし、完璧じゃないです。カナダの研究者が「SynthIDは除去できる」って発表してるし、透かし技術には限界があります。でも、少なくとも「やるべきことはやってる」感はありますね。

🤔 で、使うべき?使わないべき?

正直、これは用途次第です。

使うべき人:

  • 日本語を含む画像を作りたいクリエイター
  • プロ品質の画像が必要なデザイナー
  • Photoshopユーザー(すでに使えるので)
  • Google Workspaceで仕事してる人(Slides、Vidsで使える)
  • とにかく速く画像を作りたい人

様子見でいい人:

  • 芸術的な画像を作りたい人(Midjourneyの方がいいかも)
  • 完全無料で使いたい人(Stable Diffusionの方がいい)
  • 技術を極めたい人(Stable Diffusionで自分で環境構築する方が楽しい)

個人的には、「日本語でちゃんと画像作れるようになった」っていうだけで、試す価値は十分あると思います。

📈 これからどうなる?

画像生成AIの世界、本当に動きが速いです。Nano Banana Proが出たことで、他社も間違いなく対抗してきます。

特にOpenAIとMidjourneyがどう反応するか。「うちも日本語対応強化します」とか、「うちの方が速いです」とか、そういう競争が始まるはず。

あと、法整備も進むでしょうね。AI生成画像の著作権とか、商用利用の責任とか、まだグレーな部分が多いので。

それから、これはちょっと気になるんですが、プロのクリエイターの仕事ってどうなるんでしょう。「AIが全部やってくれるなら、人間いらなくない?」って不安になる人もいると思います。

でも個人的には、逆だと思ってます。AIが「手を動かす部分」を担当してくれることで、人間はもっとクリエイティブな部分、つまり「何を作るか」「どう見せるか」に集中できるようになる。

料理に例えるなら、AIは便利な調理器具みたいなもの。包丁が電動になったからって、料理人が不要になったわけじゃないですよね。むしろ、より創造的な料理が作れるようになった。

そういう未来が来るんじゃないかなって、僕は思ってます。

🎯 まとめ:AI画像生成の新時代が始まった

というわけで、Nano Banana Proについて熱く語ってしまいました。

最後にポイントをまとめると:

  • 日本語対応が劇的に改善(これが一番大きい)
  • 4K対応で実用レベルの品質
  • Google検索連携で正確な情報に基づく画像生成
  • PhotoshopやFireflyで即使える
  • 透明性確保にも配慮(SynthID、C2PA)
  • 速度、一貫性、テキスト精度で競合を圧倒

でも完璧じゃないです。商用利用の法的責任はまだ曖昧だし、透かしは除去できちゃうし、倫理的な課題もある。

それでも、画像生成AIが「実験的なおもちゃ」から「実用的なプロツール」に進化したのは間違いありません。

まあ、とりあえず騙されたと思って一回使ってみてください。「うわ、日本語ちゃんと書けてる!」って感動すると思いますよ。

それでは、良いAIライフを!

📖 参考文献

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貝出康

代表取締役

貝出康

1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。