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【プロンプト有り】GA4×AIで解決!もったいないアクセス情報を成果に変える方法

阿部

ウェブディレクター

阿部

GA4とAIを活用

「GA4(Google Analytics 4)の画面が複雑で、どこを見ればいいか分からない…」

「アクセス解析のデータはなんとなく取っているけど、どう活かせばいいか…」

そう感じている方は、実は非常に多いです。せっかく集まった貴重なアクセス情報を活かせていないのは、本当にもったいないことですよね。

Webディレクターとして、多くの企業のホームページ改善をサポートしてきましたが、その多くは「データがない」のではなく、「データの活用方法がわからない」という課題に直面しています。

しかし、もうご安心ください。本記事では、先日開催された弊社のセミナー「AIでビジネスを加速。アクセス解析で見つける御社のホームページもったいない解消講座」の内容を元に、初心者でもGA4のデータをAIで簡単に分析し、成果に繋げる方法を解説します。

GA4とAIを活用

そもそも、なぜ今GA4とAIの組み合わせが必要なのか?

GA4は、ユーザーの行動を「イベント」として捉える新しい解析ツールです。これにより、従来のページビュー中心の分析では見えなかった、より深いユーザーの動きを把握できるようになりました。

しかし、その分データ量は膨大になり、初学者には何をどう見ればいいか混乱しがちです。ここでAIが役立ちます。

GA4とAIを活用

AIは、膨大なデータの中から人間が見つけにくいパターンや法則を自動で見つけてくれます。

例えば、GA4とAIを連携させれば、「特定の広告経由で来たユーザーは、この商品ページの画像読み込みが遅いと離脱しやすい」といった具体的なインサイトを導き出してくれます。これにより、勘や経験ではなく、データに基づいた確実な改善が可能になります。

セミナーで紹介した実践的なGA4分析ステップ

セミナーでは、具体的なデモを交えながら、GA4とAIを活用した分析方法を解説しました。

STEP1:GA4で「分析の土台」を整える

まずは、分析の目的を明確にし、GA4で必要なデータを計測できるよう設定します。ホームページの改善には、以下の項目が特に重要です。

  • コンバージョン: 問い合わせ完了や資料ダウンロードなど、ホームページの最終目標となる行動。
  • イベント: ボタンクリックや動画再生など、ユーザーのあらゆる行動。

GA4は初期設定でも多くのデータを計測できますが、目標(コンバージョン)とイベントを適切に設定することで、AIが分析できる質の高いデータが蓄積されます。セミナーでは、AIに「どのようなコンバージョンを設定すべきか?」を質問するプロンプト例も紹介しました。

STEP2:GA4の「探索」レポートで課題の仮説を立てる

GA4の「探索」レポートは、カスタマイズ可能な強力な分析ツールです。まずはこの機能を使って、ホームページの現状をざっくりと把握し、仮説を立てます。

  • ファネル探索: ユーザーが目標達成までにどのステップで離脱しているかを可視化します。
  • 経路探索: ユーザーがサイト内でどのようにページを移動しているかを可視化します。

これらのレポートを見ることで、「特定のページからの離脱が多いな」といった課題が見えてきます。この課題をAIにぶつけることで、さらに深い分析が可能になります。

STEP3:AIでデータを深掘りし「もったいない」を解消する

ここからがAIの出番です。セミナーでは、以下の2つの実践的な活用法を紹介しました。

事例1:SEOキーワードの洗い出しとコンテンツ企画

GA4の検索クエリデータをAIに分析させると、「ユーザーが実際にどんなキーワードで流入しているか」がわかります。セミナーのデモでは、AIがそのデータから新しいブログ記事の企画を複数提案してくれました。これにより、需要のあるコンテンツを効率的に作成し、流入を増やすことができます。

事例2:LPのコンテンツ評価と改善

LP(ランディングページ)のアクセスデータをAIに分析させると、「ユーザーがなぜそのページから離脱しているのか」を推測してくれます。セミナーのデモでは、スクロール深度のデータも合わせて分析させることで、「スクロール率40~60%地点で離脱が多いから、この位置に事例紹介やCTA(行動喚起)を配置すると良い」といった、より具体的な改善策をAIが提案しました。

これらの事例からわかるように、AIは「もったいない」ポイントを明確にし、具体的な改善策を導き出してくれます。

セミナーで言及した「AIモード」と「コンテンツの指標」について

GA4とAIを活用

セミナー内容の補足として、Webディレクションの世界をさらに加速させる2つのポイントについて解説します。

Chromeの「AIモード」とは?

Googleの発表した「AIモード」は、従来の検索体験を一変させるものです。これは、複雑な質問に対して、AIがウェブ上の情報を収集・整理し、要約して回答を生成する機能です。これにより、ユーザーは複数のページを巡回しなくても、知りたい情報を瞬時に得られるようになります。

GA4とAIを活用、AIモード

AIモードに対応したコンテンツは、簡潔で分かりやすく、信頼性の高い情報源として認識されることが重要になります。私たちのコンテンツも、AIに選ばれるような構成を意識して作成する必要があります。

AI時代に重要になる「コンテンツの指標」

Googleが提唱する「AI検索」で成功するために、コンテンツは以下の指標を意識することが重要です。

Google 検索の Google AI エクスペリエンスでコンテンツのパフォーマンスを高めるための主な方法 https://developers.google.com/search/blog/2025/05/succeeding-in-ai-search?hl=ja

  • 信頼性・専門性(E-E-A-T): 経験、専門性、権威性、信頼性を高めることがより重要になります。
  • 構造化されたコンテンツ: AIが情報を抽出しやすいように、見出し、リスト、箇条書きなどを活用して情報を整理する。
  • 会話的な表現: 人間が会話するような自然な言葉で書くことで、AIが内容を理解しやすくなります。
  • ファーストハンドの経験: 実際に体験したこと、試したことなど、一次情報に基づいたコンテンツはAIに評価されやすくなります。

これらの要素は、単にAIに評価されるだけでなく、読者にとっても分かりやすい、価値あるコンテンツに繋がります。

まとめ:GA4×AIで、あなたのホームページは生まれ変わる

GA4とAIを組み合わせることは、単に分析を効率化するだけではありません。それは、データに基づいた「なぜ」を解明し、よりユーザーに寄り添ったホームページへと進化させる強力な武器を手に入れるということです。

AIは、私たち専門家がこれまで時間をかけて行ってきた分析の多くを肩代わりしてくれます。これにより、あなたは「データを見る」から「データに基づいて行動する」ことに集中できるようになります。

まずは、お持ちのアクセスデータをAIに分析させることから始めてみませんか?

もし「具体的な進め方がわからない」「自社サイトの課題を見つけてほしい」と感じたら、ぜひ当社のセミナーにご参加ください。GA4とAIを活用したホームページ改善の具体的なノウハウを、専門家が直接お伝えします。

業務で実際に使っているプロンプトの共有

1.【GA4】成果測定コンバージョン設計プロンプト

(URL)
<会社・店舗名>は、<提供している商品やサービス内容>に注力しています。 成果につながるアクセスや効果を測定するために、GA4でどういう項目をコンバージョンに設定するべきですか?

例)株式会社〇〇(ECサイト)は、自社製のオーガニック食品の販売に注力しています。 成果につながるアクセスや効果を測定するために、GA4でどういう項目をコンバージョンに設定するべきですか?

2. 【SEO連動型】実際の検索結果を踏まえたコンテンツ提案プロンプト

(URL)
<会社・店舗名>は、<提供している商品やサービス内容>に注力しています。 GA4の検索クエリデータ(CSV形式で提示)と、現在のウェブサイトのコンテンツ構成を考慮し、SEOを強化して、お問い合わせを獲得するための新しいコンテンツアイデアを5つ提案してください。

3.【コンテンツ評価】URLと組み合わせるだけ、LP改善とGA4データ分析プロンプト

(URL)
LP・サービス紹介のコンテンツ(URLまたはテキストで提示)と、GA4の行動データ(離脱率、スクロール深度など)を基に、このコンテンツの改善点を評価し、改善策を3つ提案してください。

これらのプロンプトにより、AIで分析を施し、そのままブログの作成やSNSコンテンツの企画へのスムーズに作業を流していくことで、データとにらめっこして悩む時間をゼロにすることができます。

動画でセミナーを視聴していただけます。

開催したセミナーについて、動画にて受講頂けます。お問い合わせより、「アクセス解析セミナー視聴について」とお問い合わせください。

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阿部

ウェブディレクター

阿部

お客さまの課題をICT(情報コミュニケーション技術)で解決するプロとして、カンマンでの製作ディレクション10年超の実績を持ち、自身もコンテンツの発信者としてYahoo!ニュース エキスパート記事等で活躍。記事コンテンツの作成、動画・SNSを活用したPRも手掛け、現代的なWeb活用を得意としている。