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ChatGPT「プロジェクト」機能について徹底解説

田中健介

Webディレクター兼エンジニア

田中健介

ChatGPTのプロジェクト機能とは、チャット・ファイル・カスタム指示を案件ごとに束ねる作業空間です。長期的な業務や反復タスクで文脈を保ちやすく、メモリにより過去のやり取りやアップロードを前提に回答が最適化されます。

共有機能の現状とできること

  • 対象プラン:Free/Go/Plus/Pro/Business/Enterprise/Edu すべてで共有に対応
  • 招待方法:共有パネルから個別招待(メール・グループ)またはリンクを発行。Free/Plus/Pro でも「招待のみ/リンク可」の切替が可能。
  • 権限
    • 編集=指示の更新・ファイル追加削除・他者招待が可能(既存メンバーの削除は不可)。
    • チャットのみ=チャット/ファイルを閲覧し対話はできるが、設定変更や再招待は不可。
  • 可視性の変更:オーナーはいつでも「招待のみ」⇔「リンク可」に戻せます。OpenAI Help Center
  • メモリ挙動:共有した時点でプロジェクト専用メモリに固定。個人のメモリや他プロジェクトは参照されません。

無料と有料の違い(最新・簡易比較)

プランファイル上限共有人数上限
Free5件5人
Go / Plus25件10人
Pro / Business / Enterprise / Edu40件100人

つまり、個人利用や小規模チームなら無料でも十分活用できますが、複数人での継続的な共同作業を想定するならPlus以上が現実的です。

データ取り扱いの違い

  • Free / Plus / Pro:モデル改善設定がオンの場合、会話内容がOpenAIの学習に利用される可能性があります。
  • Business / Enterprise / Edu:既定で学習データとして利用されません。企業利用ではこの点が重要な差です。

実務で効く使い分け

個人・小規模(資料点数が少ない):まずFreeで十分。ファイル数や協力者数がボトルネックになったらPlusへ。

継続的な共同作業(10人超、ファイル数>25)Proを基準に検討。上限(100人・40ファイル)と権限管理が現実的。

部門横断・セキュリティ要件厳しめBusiness/Enterprise/Edu。データ学習の既定オフ、RBAC、共有の一括制御が前提化できる。

まとめ

ChatGPTのプロジェクト機能は、個人・チームを問わず作業効率を大きく向上させる仕組みです。
2025年10月のアップデートで共有が解禁され、無料ユーザーでもチーム利用が可能になりました。

ただし、ファイル数とメンバー上限に明確な制限があるため、実務利用ではPlus以上が推奨です。
企業導入の場合は、データ保護・権限管理の観点からBusinessまたはEnterpriseプランが最適といえます。

今後はコネクタ対応やメモリ拡張など、さらなるアップデートも見込まれます。
導入時は常に最新の公式ヘルプを確認し、自社の運用環境に合わせて最適なプランを選択することが重要です。

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田中健介

Webディレクター兼エンジニア

田中健介

2023年に株式会社カンマンへ入社。
フロントエンジニアとしてサイト構築に携わった後、Webディレクターとして様々な案件に携わる。
また、専門学校の非常勤講師としても活動。