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【意外と知らない】ChatGPTの便利機能5選

田中健介

Webディレクター兼エンジニア

田中健介

多くの方が ChatGPT を「質問に答えるだけのAI」と捉えているかもしれません。
しかし、実はそれ以外にも知っておくとグッと便利になる“意外と知られていない機能”がたくさんあるんです。

本記事では、ChatGPTを利用中の方であれば、ぜひ知っていただきたい ChatGPT の注目機能を5つご紹介します!

1. メモリ機能:会話を「蓄えて」より自然に続けられる

ChatGPT のメモリ機能とは、ユーザーの好みやプロフィール、過去の会話内容を記憶して、次回以降のやり取りをよりパーソナライズされたものにする機能です。
設定 > パーソナライズ > メモリを管理する からみることができます。

  • 記憶のタイプ:
    • 「保存されたメモリ」:自分が明示的に “覚えておいて” と指示した内容
    • 「チャット履歴による洞察」:過去の会話全体から AI が自動で抽出した情報
  • 制御機能:
    • 「設定」>「パーソナライズ」から、記憶の参照をオン/オフできる
    • メモリを詳細に確認・削除することも可能で、不要な記憶はいつでも消去できます
  • 展開時期:
    • 2025年4月10日に大幅強化され、Plus/Pro ユーザーに段階提供開始
    • 無料ユーザーにも 2025年6月3日以降、拡張版メモリが順次閉じて提供されています
  • 活用のヒント:
    • メール対応に「敬語で」「要点先送り」スタイルなどを指定すると、次回から自動で反映されます。
    • 定期プロジェクトやブランドのトーンを記憶させると、文章作成がスムーズに。
  • 注意点:
    • 実際には「会話全体を正確に覚えているわけではない」ことも。約30日以内のやり取りは細かな記憶も効くが、それ以降はあやふやになるケースも報告されています(“短期記憶的”)

2. 学習モード(Study Mode):対話で深く理解する AI 家庭教師

ChatGPT に搭載された「Study Mode(学習モード)」は、答えをすぐに教えるのではなく、“段階的な問いかけ”や“ヒント”を通して学びを促進する仕組みです。

  • 特徴:
    ソクラテス式の対話を模し、ユーザー自身に考えさせながら理解を深めるようサポートします
  • 想定される活用シーン:
    • 社内研修や初学者向け資料作成時の“勉強の補助者”として
    • プレゼン内容を深堀りしたいとき、答えを待つのではなく自ら検討させる
  • オン/オフ操作:
    専用モードとして機能するため、必要に応じて通常モードと切り替えることができます。

学びを“深堀りする”目的なら、このモードはとても強力です。ぜひ部下教育や研修に活用してみてください。

3. スピードモード:応答スタイルを自分好みに切り替え

GPT-5 世代以降の ChatGPT では、新たに「Auto」「Fast」「Thinking」という3種類の応答モードが導入されました。

  • 各モードの特性:
    • Auto:バランス型
    • Fast:応答が素早い
    • Thinking:深い思考が必要なタスク向け。レート制限も高く設定されており、高負荷処理に最適
  • ビジネスでの使い分け:
    • 日常の簡単な問い合わせや社内確認は「Fast」モードで即座に処理
    • 戦略立案資料や複雑な文章作成は「Thinking」モードに切り替えて精度重視

このように、タスク内容に応じてスピードを使い分けることで効率的な活用が可能です。

4. パーソナリティ設定:AIの“話し方”を自社好みに変えられる

GPT-5 では、AIに「どんなキャラで話してほしいか」をカスタマイズする機能が登場しました。

設定 > パーソナライズ > カスタム指示 より設定できます。

  • 選べるトーン:
    • Cheerful(陽気)、Cynical(皮肉っぽい)、Robotic(機械的)、Listener(聞き役)、Nerdy(オタク風)など多彩
  • 効果:
    • コーポレートメッセージのトーン調整
    • 社内チャットや研修ツールでのAIの“語り口”を統一
  • 設定方法:
    設定画面やパーソナライズ欄から、希望の話し方を指定可能。

企業の“トーンマナー”に合わせた AI の応対ができるのは、大きな強みです。

5. ユーザー情報プロフィール:AIがあなたのことを知ってくれる

先ほどご紹介した同じ画面にて、GPT-5 では「ユーザーの自己紹介的な情報(Bio)」をプロフィールとして入力でき、それに基づいてAIが対応スタイルを調整します。

  • 入力項目例:
    ニックネーム、職業、興味、得意領域などを設定可能です。AI がより個人に合った回答を支援します。
  • 利便性:
    • 継続的な会話の流れを保ちやすくなる
    • 読者層や目的に応じて、文章の“立ち位置”が変化

ビジネス活用の文脈では、「中小企業のIT担当」「経営相談に強い」などと設定しておくことで、より適切な回答が期待できます。

まとめ:今日から使える ChatGPT の賢い使い方5選

項目概要利点
メモリ機能会話や好みを記憶して継続的なやり取りに対応時短/パーソナライズ
学習モード対話形式で理解を深めるモード内製教育/深掘り学習
スピードモード応答速度・精度のモード切替タスクに合わせた最適化
パーソナリティ設定AIの口調・キャラを選べるトーン統一/ブランド感演出
ユーザー情報プロフィール自分の情報を登録して応答に反映継続対話の質向上

最後に

これらの機能は、ただの“おまけ”ではありません。適切に使えば「AI を第二のブレーン」として活かし、業務効率、パーソナライズ、自社らしさの表現に大きく貢献します。

「もっと詳しく知りたい」「オフィス研修向けに導入したい」といったご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせいただけると嬉しいです。

本記事をきっかけに、ChatGPT をぜひあなたの未来のビジネスパートナーとして育てていただければ幸いです。

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田中健介

Webディレクター兼エンジニア

田中健介

2023年に株式会社カンマンへ入社。
フロントエンジニアとしてサイト構築に携わった後、Webディレクターとして様々な案件に携わる。
また、専門学校の非常勤講師としても活動。