AIと著作権・商用利用のリアル
デザイナー
横田 佳恵
2025年4月17日

こんにちは!株式会社カンマンWebデザイナーの横田です。AIツールが進化し、画像やデザイン制作に気軽に活用できる時代になりました。しかし、その一方で気をつけたいのが「著作権」や「商用利用」に関する問題です。
この記事では、実際にWeb制作や広告などの商用案件でAI生成画像を使う際の注意点と、主要なAIツール(Adobe Firefly、Canva AIなど)の利用規約の概要を整理します。
商用利用OK?主要AIツールの現状まとめ(2025年4月時点)
ツール名 | 商用利用 | 著作権帰属 | 注意点 |
---|---|---|---|
Adobe Firefly | ○ | ユーザーに帰属(商用可) | Adobe Stockやライセンス素材ベースなので安心感あり |
Canva AI | △〜○ | ユーザー利用可(条件あり) | 無料プランと有料プランで条件に違いあり |
DALL·E (OpenAI) | △ | 利用は可(規約に基づく) | 有料APIや外部サービス経由での利用に注意 |
Midjourney | △ | 商用可(有料会員のみ) | 商用利用は「Pro以上」など会員制限あり |
Bing Image Creator | △ | Microsoftの制限あり | 商用利用についてのガイドラインを確認要 |
※ 利用規約は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
実案件でのAI画像使用時の注意点
1. 「商用OK」の明示確認
- 生成元の規約を確認し、「商用利用可」が明記されているかを必ずチェック。
- 特にフリーAIツールや無名サービスは慎重に。
2. 商標・人物・有名キャラの生成禁止
- 有名人の顔やブランドロゴ、キャラクターなど、元画像に知財リスクがあるものはNG。
- AIが模倣的に生成した場合も、権利侵害になる可能性があります。
3. 類似性リスクとオリジナリティ
- 他ユーザーも似た画像を生成している可能性があるため、「独自性のある加工」や「構図変更」を加えると安心。
4. 利用範囲を限定する契約も視野に
- 案件によっては「社内利用のみ」「SNSのみ使用可」など、範囲を明確にして使うのがベター。
5. クライアントへの説明責任
- AI画像を使用する場合は、「どういうツールで生成したか」「商用OKであること」をクライアントに伝えておくとトラブル回避につながります。
まとめ
AI画像は便利でクリエイティブの幅を広げてくれる一方、著作権や商用利用のルールを知らずに使うと、思わぬトラブルになることも。
安心して使うためには、
- ツールごとの利用規約を把握すること
- 実務上の注意点を押さえること
- クライアントやチームと透明性をもって共有すること
が重要です。
「AIならではの自由さ」を味方につけつつ、正しく活用していきましょう!
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デザイナー
横田 佳恵
株式会社カンマン、制作課デザイナー。
2018年入社。主にウェブデザイン領域や75案件以上の幅広い保守対応、SNS運営、ウェブサイトコーディングなどを担当。