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ついに来た!1行のプロンプトでWebアプリが作れる時代 – Gemini 2.5 Pro Preview実践ガイド

貝出康

代表取締役

貝出康

「コードを書くのか、AIに任せるのか」—この永遠の問いの答えが、Googleの最新AIモデルでガラリと変わるかもしれません。コーヒーを一杯飲む間に、複雑なWebアプリが完成する世界が、ついに現実になろうとしています。

こんにちは、開発者のみなさん!今日は2025年5月に電撃リリースされた「Gemini 2.5 Pro Preview 05-06 Run」について、「へぇ〜、そうなんだ!」と唸るような実践情報をお届けします。Google I/Oを待ちきれなかったGoogleが前倒しでリリースしたこのモデル、実はあなたの開発ライフを激変させる可能性を秘めているんです。

🔍 なぜ今、Gemini 2.5が注目されているの?

「また新しいAIモデルか…」とため息をつきたくなる気持ち、よくわかります。でも、このGemini 2.5は少し違います。これはただのアップデートではなく、Googleが「thinking model(思考モデル)」と呼ぶ、人間のような段階的思考ができるAIなんです。

簡単に言えば、「ちょっと待って、これについてもう少し考えてみよう」というプロセスをAIが自分でできるようになったということ。あなたが複雑な問題を考えるとき、いきなり答えを出すのではなく、「まずこれを考えて、次にこれを検討して…」と進めるでしょう?それをAIができるようになったんです。

当初はGoogle I/O 2025(5月中旬開催予定)での発表を予定していましたが、初期テスターからの「これはヤバい(褒め言葉)」という反応が相次ぎ、計画を前倒して公開されました。

🌟 Gemini 2.5の凄さ、開発者目線で解説します

コードを書く能力が「まぁまぁ」から「プロ級」に進化

Gemini 2.5 Pro Previewの最大の進化ポイントは、コーディング能力です。WebDev Arenaリーダーボードで前バージョンから147 Eloポイント向上!

「Eloポイントって何?」と思った方へ。チェスの世界でいえば、「駒の動かし方を知っている初心者」から「地区大会で優勝できるレベル」へのジャンプに相当します。「まぁ動くコードを書けるかな」→「おっ、これはエレガントな実装だね!」レベルへの進化、という感じですね。

LiveCodeBench v5(コード生成)のベンチマークでも、70.4%から75.6%へと成績アップ。これは「テストに合格するコード」を書く能力が向上したということで、「動くけど謎のバグが3日後に現れる」コードから「ちゃんと安定して動く」コードへの進化です。

YouTube動画からアプリを作れる魔法のような能力

「この動画の内容でアプリ作って」と言うだけで、対話型学習アプリが完成する機能が実装されています。VideoMMEベンチマークでは84.8%という高スコア。

例えばこんなことが可能に:

  • Pythonチュートリアル動画から、コード実行環境付きの対話型学習アプリを自動生成
  • プレゼン動画から、クイズ付きの復習教材を作成
  • 料理動画から、ステップバイステップのレシピアプリを生成

これ、教育コンテンツ作成者にとっては、「手作業で10時間かかっていた作業が30分で終わる」レベルの革命です。

100万トークンのコンテキスト窓、つまり「象も丸飲みできる口」

Gemini 2.5 Pro Previewは、100万トークン(約75万語または10冊の小説に相当)のコンテキスト窓を持っています。将来的には200万トークンまで拡大予定!

これが何を意味するかというと…

  • あなたの巨大プロジェクトのコードベース全体を一度に理解できる
  • 1時間の動画コンテンツを丸ごと分析できる
  • 複数のAPIドキュメントを同時に参照しながらコードを生成できる

「去年のプロジェクトのコードを理解するのに1週間かかった…」という悲劇とはもうサヨナラできるかもしれません。

💻 実際にどう使える?開発者のための実践ガイド

インタラクティブWebアプリをほぼワンショットで作成

「TodoアプリをReactで作って、LocalStorageを使って保存機能も付けて、ダークモード対応で」

たったこれだけのプロンプトで、動作するアプリが生成されます。デザインファイルをアップロードすれば、色、フォント、パディング、マージン、ボーダーなどのスタイルプロパティを自動的に抽出し、正確なCSSまで生成。

「デザイナーから送られてきたFigmaファイルを見ながら、CSSを書く」という苦行から解放されるかも!?

レガシーコードのリファクタリング、AIにお任せ

古いコードベースの近代化や、別の言語への移行も得意分野です。

Cognition社のSilas Alberti氏によれば: 「リクエストルーティングバックエンドの大規模なリファクタリングを必要とする評価を解決した最初のモデル。正確な判断を下し、適切な抽象化を選択できるため、より上級の開発者のように感じられる」

まるで「10年の経験を持つシニアデベロッパーが横にいて、コードレビューしてくれる」ような体験ができるということですね!

実装例:5分で始めるGemini 2.5 Pro Preview

Google AI Studioですぐに試せます。料金も従来モデルと同じなので安心。

import google.generativeai as genai

# APIキーの設定(ここだけ自分で準備してくださいね)
genai.configure(api_key='YOUR_API_KEY')

# モデルの設定
model = genai.GenerativeModel('gemini-2.5-pro-preview-05-06')

# 単純なテキストプロンプト(ここに魔法の言葉を)
response = model.generate_content('インタラクティブなTodoアプリを作成するReactコードを書いてください。LocalStorageを使ったデータ保存と、ダークモード切替機能付きで。')

print(response.text)

画像とテキストを組み合わせた指示も可能です:

# 画像とテキストの組み合わせ処理
from IPython.display import display, Image
import PIL.Image

# 画像の読み込み
image = PIL.Image.open('design_mockup.jpg')

# テキストと画像を組み合わせた生成
response = model.generate_content([
    'この画像のデザインに基づいた適切なCSSとHTMLコードを生成してください。モバイルレスポンシブ対応で。',
    image
])

print(response.text)

🤔 Gemini 2.5を使いこなすコツ

  1. 明確なプロンプト設計が鍵:「良いアプリ作って」より「ユーザーが日々のタスクを記録・管理できるTodoアプリを作成して」の方が格段に良い結果が得られます。
  2. 反復改善が効果的:最初の結果に満足できなくても大丈夫。「このコードの〇〇の部分をもっと効率的にして」という形で指示を重ねることで、どんどん良くなります。
  3. マルチモーダル入力を活用:説明が難しい場合は、図や写真、動画を見せるとGeminiの理解度が格段に上がります。「こんな感じのデザインで」と画像を添付するだけで、理想に近いUIが生成されます。
  4. 大規模コンテキストを活用:「このプロジェクト全体を見て、問題点を指摘して」という使い方が可能になりました。1万行のコードでも一度に処理できます。

🚀 明日から始める3ステップ

この記事を読んだあなたは、すでにGemini 2.5 Pro Previewの可能性を感じているはずです。でも「知っている」と「使いこなせる」は大違い。まずはこの3ステップから始めてみましょう:

  1. 5分でできる: Google AI Studioに登録して、最初のプロンプトを試してみる。「Hello World」から始めるように、まずは小さなコード生成から。
  2. 30分でできる: あなたの現在のプロジェクトから一部のコードを選び、Geminiに改善案を求めてみる。「この関数をよりパフォーマンスの良いものに書き直して」という形で試してみましょう。
  3. 週末プロジェクト: YouTube動画から学習アプリを生成する機能を実験してみる。好きな技術解説動画をインプットに、対話型学習アプリを作ってみましょう。

私自身、このモデルを試してみて「これは本当に開発の日常を変えるかも」と感じています。もちろん、完全な自律的コード開発には至っていませんが、私たち開発者の「面倒な作業」を大幅に削減し、より創造的な部分に集中できる未来が見えてきました。

あなたもこの波に乗り遅れないように、ぜひ今日から一歩踏み出してみてください!Google I/O 2025では、さらに驚くべき発表があるかもしれませんね。その時はまた、ここでレポートします!

📚 もっと知りたい方のための参考リンク


この記事はGemini 2.5 Pro Previewを使って…いません。まだ人間が頑張って書いています。でも近い将来、AIと人間のコラボレーションで、もっと素晴らしいコンテンツが生まれる日が来るでしょう!

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貝出康

代表取締役

貝出康

1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。