📝 「伝わる図解」が1分で完成!Claude 3.7 Sonnetで図解・スライド作成を劇的に効率化するガイド
公開日:2025年04月29日
代表取締役
貝出康

🔍 はじめに
「図解を作りたいけど、デザインセンスに自信がない…」 「プレゼン資料の作成に何時間もかけてしまう…」 「複雑な情報をわかりやすく視覚化したい…」
こんな悩みを抱えているあなたに朗報です!Claude 3.7 Sonnetのビジュアル生成能力を活用すれば、デザインスキルがなくても、わずか1分で魅力的な図解やスライドを作成できるんです。
情報過多の現代社会では、効果的なビジュアル表現がますます重要になってきていますよね。でも、質の高い図解やスライドの作成って、通常、専門的なスキルと多くの時間が必要で大変じゃありませんか?
本記事では、2025年2月にAnthropicがリリースした最新AIモデル「Claude 3.7 Sonnet」のビジュアル生成能力を活用して、効率的に高品質な図解やスライドを作成する方法を詳しく解説します。プロンプト設計のコツから実践的な活用事例まで、幅広くカバーしていますので、ビジネスパーソンから教育者、学生まで、誰でも即実践できるガイドになっていますよ。
あなたの目的別・最適なガイド
記事を効率よく読むために、あなたの目的に合わせたセクションを先にチェックしてみてください:
プレゼン資料を作りたい方 → 「ビジネスプレゼンテーション作成」と「PowerPointへの変換と編集テクニック」をチェック
教材・学習資料を作りたい方 → 「教育コンテンツの図解作成」と「SVGの編集と他形式への変換」をチェック
データを視覚化したい方 → 「データ可視化とインフォグラフィック」をチェック
会議の内容をまとめたい方 → 「グラフィックレコーディング風図解」をチェック
📚 Claude 3.7 Sonnetのビジュアル生成能力
この章のポイント
- Claude 3.7 Sonnetのハイブリッド推論モデルについて理解する
- 3種類の出力形式(SVG、React、HTML)の特徴と使い分けを学ぶ
- 拡張思考モードの活用方法を知る
ハイブリッド推論モデルとビジュアル表現
Claude 3.7 Sonnetってどんなモデルなのか、簡単に説明しますね。これはAnthropic社が開発した「ハイブリッド推論モデル」なんです。つまり、「すぐに答えて欲しいときは即答、じっくり考えて欲しいときは深く考える」という、まるで優秀なアシスタントのように柔軟に対応してくれるんです。
通常モードで即時回答を提供しながら、拡張思考モード(Extended Thinking)では問題を段階的に分解して深く考えた上で回答を生成します。この高度な推論能力と128,000トークンという大きな文脈処理能力が、複雑なビジュアル表現の生成を可能にしているんですよ。
簡単に言うと、「頭の中にあるイメージを言葉で説明するだけで、プロが作ったような図解に変換してくれる」という夢のような機能なんです!
3種類の出力形式
Claude 3.7 Sonnetは、主に以下の3種類のフォーマットでビジュアル表現を生成することができます:
- SVG(Scalable Vector Graphics):
- わかりやすく言うと: 拡大しても画質が劣化しない、線や図形で構成された画像形式
- 特長: 編集のしやすさと高品質な出力
- 適している用途: 複雑な図表、フローチャート、インフォグラフィック
- イメージ: 写真をどれだけ拡大しても粗くならない魔法の画像、というと分かりやすいかも
- React:
- わかりやすく言うと: インタラクティブな要素を含む動きのあるウェブコンテンツ
- 特長: スライド切り替えなどの動的要素を実装できる
- 適している用途: プレゼンテーションスライド、インタラクティブな図解
- イメージ: クリックするとページが切り替わるデジタルプレゼンのような感じです
- HTML:
- わかりやすく言うと: ウェブページを作るための基本的な言語
- 特長: シンプルな表現や基本的なレイアウトに適している
- 適している用途: シンプルなカードやリスト表示
- イメージ: 基本的なウェブページのような構造を持つビジュアル表現
🔍 POINT! 複雑な図解やフローチャートを作りたい場合はSVG、スライドショーのようなものを作りたい場合はReact、シンプルなリストやカード表示ならHTMLがおすすめです。目的に合わせて選んでみてくださいね。
拡張思考モード(Extended Thinking)の活用
図表作成の精度を上げるためには、Claude 3.7 Sonnetの拡張思考モード(Extended Thinking)を活用することがポイントです。入力欄の下のドロップダウンリストから「Extended」を選択するだけで使えますよ。
このモードを使うと、Claudeはじっくり考えてから回答するようになるので、より精緻で洗練されたビジュアル表現が可能になります。まるでデザイナーがスケッチを何度も描き直して完成させるように、より質の高い図解を生成してくれるんです。
⚠️ 注意: Extended Thinkingモードは、Claude Proの有料会員(月額20ドル)のみが使用できる機能です。無料版では使えませんので、ご注意ください。
ここまでのまとめ: Claude 3.7 Sonnetはデザインが苦手な人でも簡単に使える図解生成ツールで、SVG・React・HTMLという3つの形式で出力できます。特に有料版の拡張思考モードを使うと、より質の高い図解が作成できますよ。
💡 効果的なプロンプト設計ガイド
この章のポイント
- 高品質な図解を生成するための基本テンプレートを知る
- プロンプト設計の6つの重要ポイントを学ぶ
- 出力形式(SVG/React/HTML)別のプロンプト例を理解する
ベーステンプレート
効果的なビジュアル表現を得るための基本的なプロンプトテンプレートを紹介します。このテンプレートをコピペして、内容を自分用にカスタマイズするだけでOKです!
以下の内容に基づいて、[出力形式]で[図表の種類]を作成してください:
【目的】
[図表作成の目的を明確に記述]
【内容】
[含めるべき情報や要素を箇条書きまたは段落で説明]
【スタイル指定】
- 配色:[好みの色調やカラーパレット]
- フォント:[フォントスタイルや大きさの指示]
- レイアウト:[全体の構成やバランスについての指示]
- 視覚効果:[アイコン、矢印、境界線などのデザイン要素]
【詳細設定】
- サイズ:[図表の寸法指定]
- 解像度:[必要な解像度]
- その他:[特別な要件があれば記載]
料理のレシピのように、このテンプレートの各部分を埋めていくだけで、あなたの理想に近い図解が生成されますよ。特に【目的】と【内容】は具体的に書くことで、より質の高い結果が得られます。
プロンプト設計のポイント
より効果的なビジュアル表現を得るためには、以下のような6つのポイントを押さえることが大切です:
- 明確な指示: 「SVGでシンプルなフローチャートを作成してほしい」のように、求める図表の種類、目的、含めるべき要素を具体的に指定しましょう。曖昧な指示だと期待通りの結果が得られないことがあります。
- 参照例の活用: 「PowerPointのSmartArtのような図解を作成してほしい」と参考にしたいスタイルを示すと、より期待に近い結果が得られやすくなります。
- 視覚要素の詳細指定: 「青系のグラデーションで、モダンな印象のデザイン」のように、色使い、フォント、レイアウト、アイコンなどの視覚的要素を具体的に指定するとイメージ通りの図解になりやすいです。
- 構造の指示: 情報の階層や関連性をどのように視覚化するかを指示すると、より理解しやすい図解になります。「中心に主要概念を置き、周囲に関連項目を配置」のような指示が効果的です。
- 出力形式の指定: SVG、React、HTMLのいずれが適しているかを目的に応じて選択しましょう。複雑な図表はSVG、インタラクティブな要素が欲しいならReactがおすすめです。
- ステップバイステップの指示: 複雑な図表では、「まず全体構造を作成し、次に各要素の詳細を追加して…」のように段階的な指示を与えると精度が向上します。
🔍 POINT! プロンプトは「優秀だけど他分野のデザイナーに図解を依頼するメール」だと思って書くとうまくいきます。曖昧さを残さず、具体的なイメージを伝えることがポイントです。
出力形式別のプロンプト例
SVG形式のプロンプト例(シンプルなフローチャート)
以下のプロセスをSVG形式のフローチャートで視覚化してください:
【プロセス】
1. データ収集
2. データ前処理
3. モデル学習
4. モデル評価
5. モデル最適化
6. 結果の解釈
【スタイル指定】
- 各ステップは長方形で表現し、青系のグラデーションで色付け
- ステップ間は矢印で連結し、方向を明示
- フォントはゴシック体で読みやすいサイズ
- 全体的に専門的で洗練された印象のデザイン
【詳細設定】
- モデル評価から「No」の場合はモデル学習に戻るループを表現
- モデル最適化から「No」の場合もモデル学習に戻るループを表現
- 結果が良好なら「完了」に進むパスを表現
このプロンプトを使うと、まるでプロのデザイナーが作ったような機械学習プロセスのフローチャートが出来上がります。特に「ループを表現」のような具体的な指示が、図解の質を高めるポイントです。
React形式のプロンプト例(インタラクティブスライド)
以下の内容に基づいて、Reactでインタラクティブなプレゼンテーションスライドを作成してください:
【スライド内容】
1. タイトルスライド:「2025年度マーケティング戦略」
2. 市場分析のスライド:現状と課題
3. 目標設定のスライド:KPIと達成計画
4. 戦略詳細のスライド:主要な施策と予算
5. まとめのスライド:今後のスケジュール
【スタイル指定】
- モダンでプロフェッショナルなデザイン
- 企業向けプレゼンにふさわしい落ち着いた配色
- スライド番号とナビゲーションコントロールを表示
- スライド切り替え機能を実装
- データを視覚化するグラフや図表を含める
【機能要件】
- 前後のスライドに移動できる矢印ボタン
- スライドインデックスを表示
- レスポンシブデザイン対応
このプロンプトを使えば、PowerPointで何時間もかけて作るようなプレゼンテーションが、あっという間に完成します。特に「スライド切り替え機能」のようなインタラクティブな要素も簡単に実装できるのがReact形式の魅力です。
HTML形式のプロンプト例(シンプルな情報カード)
以下の製品情報をHTML形式のカード型レイアウトで表示してください:
【製品情報】
- 製品名:AIアシスタント「Claude 3.7 Sonnet」
- 開発:Anthropic
- 発売日:2025年2月
- 価格:Pro版 月額$20
- 主な機能:自然言語処理、コード生成、ビジュアル生成
【スタイル指定】
- カードデザインはシャドウ効果付きの丸みを帯びた角の長方形
- 製品名は大きめのフォントで目立たせる
- 機能は箇条書きでわかりやすく表示
- Anthropicのブランドカラーを取り入れる
- レスポンシブデザインで様々なデバイスに対応
【詳細設定】
- ホバーエフェクトを追加してインタラクティブ感を出す
- CSSで美しいスタイリングを適用
HTMLはシンプルなカードやリスト表示に適しています。このプロンプトを使えば、モダンなウェブデザインのような製品情報カードが簡単に作成できますよ。
ここまでのまとめ: 効果的なプロンプト設計には、明確な指示、参照例の活用、視覚要素の詳細指定などが重要です。SVG・React・HTMLそれぞれの特性を理解し、目的に合わせた形式を選びましょう。次章では、これらのプロンプトを使った実践的な活用事例を紹介します。
📊 実践活用事例集
この章のポイント
- ビジネス、教育、データ可視化など様々な分野での活用方法を学ぶ
- 実際のプロンプト例を見て、自分の目的に合わせたカスタマイズのヒントを得る
- 図解作成の幅広い可能性を理解する
ビジネスプレゼンテーション作成
皆さん、プレゼン資料の作成に何時間も費やしていませんか?Claude 3.7 Sonnetを使えば、簡単な指示だけで高品質なプレゼンテーションスライドを作成できるんです。例えば、以下のようなプロンプトを使ってみてください:
以下の「四半期業績報告」の内容を、プロフェッショナルなプレゼンテーションスライド(8枚程度)としてReactで作成してください。スライド切り替え機能とナビゲーションコントロールも追加してください:
【内容】
- タイトル:2025年第1四半期 業績報告
- 企業概要:[企業情報]
- 市場環境:[市場状況の説明]
- 業績ハイライト:[主要な業績指標]
- 部門別実績:[各部門の実績データ]
- 成功事例:[具体的な成功例]
- 課題と対策:[直面している課題と対応策]
- 今後の展望:[次四半期の見通しと施策]
【スタイル指定】
- モダンでクリーンなデザイン
- 企業カラー(青と灰色)を基調とした配色
- データはグラフや図表で視覚的に表現
- 各スライドに統一感のあるデザインテンプレートを適用
- フォントは読みやすい sans-serif を使用
この方法で作成されたスライドは、まるでプロのデザイナーが時間をかけて作ったかのようなクオリティになります。しかも、スライド切り替え機能とナビゲーションボタンを備えた完全なプレゼンテーションになるんですよ。
「でも、生成結果が思い通りじゃなかったら?」そんな心配も無用です。例えば「タイトルスライドのデザインをもっとプロフェッショナルで洗練されたデザインに変更して」といった指示を出すことで、部分的な修正も簡単にできますから。
🔍 POINT! プレゼン資料作成では、まず全体構成を作った後で、各スライドの詳細を調整する2段階のアプローチが効果的です。また、実際のデータを含めることで、より実用的なスライドになります。
教育コンテンツの図解作成
教育関係者や学生の皆さん、難しい概念を説明するためにわかりやすい図解が必要だと感じたことはありませんか?
教育分野では、複雑な概念や関係性を視覚化することで学習効果を高めることができます。例えば、「食物連鎖」のような概念を以下のようなプロンプトで視覚化できますよ:
「食物連鎖」の概念をわかりやすく説明するSVG図を作成してください。小学生向けの教材として使用します。
【内容】
- 太陽から始まるエネルギーの流れ
- 生産者(植物)
- 一次消費者(草食動物)
- 二次消費者(肉食動物)
- 分解者(バクテリア、カビなど)
- エネルギーの循環を示す
【スタイル指定】
- 明るく親しみやすい色使い
- 各生物は簡略化されたイラストで表現
- 矢印でエネルギーや物質の流れを表現
- 小学生が理解しやすいシンプルなレイアウト
- テキストは読みやすいサイズと書体
このプロンプトで生成された図解は、従来なら専門のイラストレーターに依頼するようなクオリティになります。抽象的な概念や複雑な関係性を視覚化することで、学習者の理解を大きく促進できますよ。
教材作成でよくある「わかりやすく説明したいけど、イラストを描く時間もスキルもない…」という悩みが、このツールで一気に解決しちゃいます!
データ可視化とインフォグラフィック
「大量のデータがあるけど、効果的に伝える方法がわからない…」
そんな悩みを持つ方、多いのではないでしょうか?複雑なデータやCSVファイルの内容を視覚化するには、以下のようなプロンプトが効果的です:
以下の売上データを基に、SVG形式のインフォグラフィックを作成してください:
【データ】
製品A: 1200万円 (前年比+15%)
製品B: 850万円 (前年比-5%)
製品C: 1550万円 (前年比+22%)
製品D: 640万円 (前年比+3%)
【表現したい内容】
- 各製品の売上金額比較
- 前年比の増減傾向
- トップセラー製品のハイライト
- 全体的な業績の要約
【スタイル指定】
- ビジネス向けの専門的なデザイン
- 棒グラフと数値表示の組み合わせ
- 増減を色で視覚的に表現(増加は緑、減少は赤)
- 簡潔な見出しとデータラベル
- 情報の階層構造を明確に
このプロンプトを使えば、エクセルでグラフを作るよりもずっと魅力的なビジュアルが作成できます。データを見やすく整理し、重要なポイントを強調したインフォグラフィックは、プレゼンテーションや報告書の説得力を大幅に高めてくれますよ。
⚠️ 注意: データ量が多い場合は、最も伝えたい部分に焦点を当てて、シンプルに表現することがポイントです。情報過多になると、かえって伝わりにくくなります。
グラフィックレコーディング風図解
会議やセミナーで「話の内容は理解できたけど、後から見返すための資料がない…」と困ったことはありませんか?
会議やセミナーの内容を視覚的にまとめるグラフィックレコーディング風の図解も作成可能です。特に「グラフィックレコーディング風インフォグラフィック変換プロンプト」を使うと効果的です:
以下の会議内容を、グラフィックレコーディング風のSVG図解に変換してください:
【会議タイトル】
新製品開発プロジェクト キックオフミーティング
【主要トピック】
1. 市場分析:競合製品の状況と顧客ニーズ
2. 製品コンセプト:主要機能と差別化ポイント
3. 開発スケジュール:マイルストーンと担当者
4. リスク分析:想定される課題と対応策
5. 成功指標:KPIと評価方法
【スタイル指定】
- 手書き風のイラストと文字
- キーワードは大きく目立つように
- 関連する概念は線や矢印で接続
- カラフルだが読みやすい配色
- 全体を俯瞰できる構造
このプロンプトで生成される図解は、まるでプロのグラフィックレコーダーがリアルタイムで描いたかのような仕上がりになります。会議の内容を視覚的にまとめた一覧性の高い資料は、後から振り返る際に非常に役立ちますよ。
複雑な議論や多岐にわたる内容も、構造化されたビジュアルとして一目で把握できるようになるので、会議効率の向上にもつながります。まさに「百聞は一見にしかず」ですね!
システム設計図の作成
エンジニアの皆さん、システム設計図を作るのに苦労していませんか?技術的な設計図やアーキテクチャ図も、高い精度で作成できますよ:
以下のシステム構成をSVG形式のアーキテクチャ図として視覚化してください:
【システム構成】
- フロントエンド:React SPA
- バックエンド:Node.js API (Express)
- データベース:MongoDB (ユーザーデータ), PostgreSQL (トランザクションデータ)
- 認証:OAuth 2.0 / JWT
- インフラ:AWS (EC2, S3, CloudFront)
- CI/CD:GitHub Actions
【構成の特徴】
- マイクロサービスアーキテクチャ
- コンテナ化(Docker)
- 水平スケーリング対応
- CDNによる静的アセットのキャッシュ
【スタイル指定】
- 技術文書に適した専門的なデザイン
- コンポーネント間の関係性を明確な線と矢印で表現
- レイヤー別の色分け
- アイコンを使用して各技術要素を識別しやすく
- 簡潔な説明テキスト
このプロンプトで作成された設計図は、従来なら専用のツールで時間をかけて作成していたものと同等、あるいはそれ以上の質になることもあります。技術チーム間のコミュニケーションやドキュメンテーションに役立つだけでなく、クライアントへの説明資料としても活用できますよ。
ここまでのまとめ: Claude 3.7 Sonnetは、ビジネスプレゼン、教育コンテンツ、データ可視化、会議記録、システム設計など、幅広い分野で活用できます。次は、生成した図解をさらに活用するための編集・再利用の方法を見ていきましょう。
📌 編集・再利用のテクニック
この章のポイント
- SVGファイルの編集と他形式への変換方法を知る
- draw.ioとの連携による詳細編集の方法を学ぶ
- PowerPointへの変換と編集テクニックを理解する
SVGの編集と他形式への変換
「生成された図解をもっと細かく調整したい」「別の形式で使いたい」と思ったことはありませんか?
Claude 3.7 Sonnetで生成したSVG図表は、以下の方法で編集・再利用できます:
- SVGファイルとして保存: 生成されたSVGコードをコピーして、テキストエディタで.svgという拡張子を付けて保存するだけ。これで独立したグラフィックファイルになります。
- ベクター編集ソフトでの編集: Adobe Illustrator、Inkscape(無料)、Affinity Designerなどのベクターグラフィックエディタで開いて編集できます。フォントや色、要素の位置などを自由に調整できますよ。
- ウェブサイトへの埋め込み: SVGコードを直接HTMLに埋め込むことで、ウェブサイトに表示できます。レスポンシブ対応なので、どんな画面サイズでも美しく表示されます。
- 他形式への変換: SVGを.png、.jpg、.pdfなどの形式に変換して様々な用途に使用できます。多くのベクターエディタには「書き出し」機能があり、簡単に変換可能です。
🔍 POINT! SVG形式は拡大しても品質が劣化しないため、大きな印刷物(ポスターなど)にも適しています。また、透明背景にも対応しているので、様々なデザインに組み込みやすいですよ。
draw.ioでの編集方法
特に図解をさらに編集したい場合は、無料ツールのdraw.ioとの連携が便利です。まるでレゴブロックのように、図解の要素を簡単に追加・移動・削除できますよ:
- Claude 3.7 Sonnetに対して、draw.io上で編集可能なXML形式で図解を出力するよう依頼します:
以下のフローチャートをdraw.ioで編集可能なXML形式で出力してください: [図解の内容]
- 出力されたXMLをコピーします。次に、draw.ioにアクセスして「ファイル」→「開く」→「デバイスから」を選択し、XMLファイルをインポートするか、「ファイル」→「インポート」→「テキストとして貼り付け」を選択し、XMLを貼り付けます。
- これで、draw.io上で自由に編集が行えるようになります。新しい要素の追加、色の変更、レイアウトの調整など、あらゆる編集が可能です。
この方法なら、Claudeが生成した基本的な図解を土台にして、さらに自分の創意工夫を加えることができます。チームでの共同編集にも便利ですよ。
PowerPointへの変換と編集テクニック
「会社ではPowerPointを使うことが多いんだけど…」という方も多いですよね。プレゼンテーションで活用する場合、PowerPointへの変換と編集が便利です:
- SVG→PowerPoint変換:
- SVGファイルをPowerPointに直接挿入できます(最新版のPowerPointではSVGをサポート)
- 挿入後に右クリックして「グループ解除」を選べば、PowerPointオブジェクトとして編集可能になります
- これで色、サイズ、位置などを自由に調整できます
- HTML/React→PowerPoint変換:
- スクリーンショットを撮ってPowerPointにインポートする方法
- HTML/SVGをPDFに書き出してからPowerPointにインポートする方法
- どちらも数クリックで完了する簡単な作業です
- 編集テクニック:
- 色やフォントを企業のブランドに合わせて調整
- 必要に応じて要素を追加・削除
- PowerPointならではのアニメーションやトランジションを追加
- スライドマスターに組み込んで、統一感のあるプレゼンテーションを作成
⚠️ 注意: PowerPointで編集する場合、SVGをグループ解除すると元のSVGの特性(拡大しても劣化しないなど)は失われます。高解像度での出力が必要な場合は、元のSVGを保管しておくことをお勧めします。
ここまでのまとめ: Claude 3.7 Sonnetで生成した図解は、SVGファイルとして保存したり、draw.ioやPowerPointで編集したりすることで、さらに活用の幅が広がります。自分の目的や環境に合わせて、最適な編集・再利用方法を選びましょう。
📖 まとめ:明日から使える、3つのアクションステップ
記事の内容を踏まえて、明日からすぐに実践できるアクションステップをまとめました:
- まずは基本テンプレートで試してみる ベーステンプレートを使って、自分の業務や学習に関連する簡単な図解を作成してみましょう。最初は複雑にせず、SVG形式の単純なフローチャートやマインドマップから始めるのがおすすめです。例えば、次回の会議の議題をまとめる図解や、自分が取り組んでいるプロジェクトの工程表など、身近なものから試してみてください。
- 目的別のプロンプト例を参考に応用する 記事内の実践活用事例を参考に、自分の目的に合わせたプロンプトをカスタマイズしてみましょう。プレゼン資料、教育コンテンツ、データ可視化など、用途に応じた最適な形式を選びましょう。プロンプトは料理のレシピのようなもの。少しずつアレンジしながら、自分好みの「味」に調整していくのが楽しいですよ。
- 編集・再利用のテクニックを活用する 生成した図解をさらに価値あるものにするために、draw.ioやPowerPointでの編集方法をマスターしましょう。一度作成した図解は資産として保存し、必要に応じて再利用・改良していくことをお勧めします。最初は少し手間に感じるかもしれませんが、慣れれば数分で素晴らしい図解が作れるようになりますよ。
Claude 3.7 Sonnetのビジュアル生成能力は、ビジネスや教育、個人の生産性向上に革命をもたらす可能性を秘めています。「デザインは苦手」という方でも、質の高い図解やスライドを短時間で作成できるこの技術を活用して、あなたの情報伝達力を一段階上げてみませんか?
今後、AIの進化によってさらに高度なビジュアル表現も可能になるでしょう。テクノロジーの進化を取り入れつつ、効果的な情報伝達のツールとしてClaude 3.7 Sonnetを活用していくことをお勧めします。
さあ、あなたの最初の図解作成、何から始めますか?
よくある質問(FAQ)
Q: デザインの知識がなくても使えますか? A: はい、全く問題ありません。基本的なプロンプトテンプレートに従って指示を出すだけで、Claudeが自動的に美しいデザインを生成します。むしろ、デザインの専門知識がない方こそ、このツールの恩恵を大きく受けられるでしょう。
Q: 生成した図解は商用利用できますか? A: はい。Claudeが生成した図解やスライドは、商用目的を含め自由に利用できます。ただし、著作権のある素材(特定のキャラクターや商標など)を含めるようなプロンプトは避けてください。
Q: 無料版でも十分な品質の図解が作れますか? A: はい。無料版でも十分に高品質な図解が作成可能です。拡張思考モード(Extended Thinking)は有料版限定ですが、基本的な図解であれば無料版でも問題なく作成できます。
Q: 日本語のコンテンツも作成できますか? A: もちろんです。Claude 3.7 Sonnetは日本語対応しており、日本語のテキストを含む図解も美しく作成できます。プロンプトも日本語で指示できますので、安心してご利用ください。
参考文献
- Anthropic公式ドキュメント「Claude 3.7 Sonnet」(2025)
- IT navi「Claude 3.7で色々な図表を作成してみた」(2025年3月)
- ChatGPT研究所「AIでスライド・図解作成!Claude 3.7のビジネス活用事例6選」(2025年3月)
- Qiita「Claude 3.7 Sonnetの図解作成に驚き、draw.ioやPPTXで編集してみる」(2025年3月)
- Zenn「Claude 3.7 SonnetのArtifactsでインフォグラフィックを徹底活用」(2025年3月)
当社サイトでは他にもビジネスに役立つ情報を発信しています。ぜひ、他記事もチェックしてくださいね。
無料相談受付中
AI技術の導入や活用方法について相談したい方は、株式会社カンマンにお問い合わせください。
最新のAI技術を活用した経営戦略や業務効率化について、無料でご相談を承っております。
AIの無料セミナー優先参加特典や最新情報が受け取れます
【無料】AIメルマガを受け取る
代表取締役
貝出康
1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。