【完全解説】Canva 2025年春の大型アップデートまとめ!
Webディレクター兼エンジニア
田中健介
2025年4月21日

2025年4月、Canvaは「Canva Create 2025」にて、過去最大規模となるアップデートを発表しました。このアップデートは、デザインと生産性を融合させる「Visual Suite 2.0」の導入を中心に、AI機能の強化や新しいツールの追加など、多岐にわたる革新が含まれています。本記事では、これらの新機能とその活用方法について詳しく解説します。
Visual Suite 2.0:デザインと生産性の融合

「Visual Suite 2.0」は、Canvaのデザインプラットフォームを刷新し、ドキュメント、プレゼンテーション、ホワイトボード、ソーシャルメディア投稿など、複数のフォーマットを一つのデザイン内でシームレスに操作可能にしました。これにより、異なる用途のデザインを一元管理しやすくなり、業務効率が大幅に向上します。
強化されたAI機能:Magic Studioの進化

AI機能の中核をなす「Magic Studio」は、以下のような進化を遂げました。
- テキストからのグラフィック生成:テキストプロンプトを入力するだけで、AIが高品質なグラフィックを自動生成します。
- 画像編集の高度化:画像内のオブジェクトを直感的に選択・編集できる機能が向上し、不要なオブジェクトの削除や背景の自動生成が可能になりました。
- AIアシスタントの導入:テキストや音声での指示により、デザインの生成、編集、サイズ変更などが可能なAIアシスタントが追加されました。
これらの機能により、デザイン作業がより直感的かつ効率的になります。
データ連携と可視化:Canva SheetsとMagic Charts

新たに導入された「Canva Sheets」は、スプレッドシート機能を刷新し、データとデザインをシームレスに連携できるようになりました。また、「Magic Charts」を使用することで、データから動的でインタラクティブなグラフやインフォグラフィックを簡単に作成できます。これにより、データの可視化が容易になり、説得力のあるプレゼンテーションやレポートの作成が可能です。
コーディング不要のインタラクティブコンテンツ作成:Canva Code
「Canva Code」は、コードを書くことなく、アンケートや計算ツール、簡単なゲームなどのインタラクティブな機能をデザインに追加できる新機能です。これにより、技術的な知識がなくても、魅力的なインタラクティブコンテンツを作成できます。
UIの刷新:より直感的な操作性
ユーザーインターフェース(UI)も大幅に刷新され、より洗練されたデザインとなりました。左側のメニューアイコンが白基調となり、すっきりとした印象に。新しいエディターとトップページで作業効率が向上し、コンテンツ管理がより容易になりました。
活用事例:ビジネスと教育の現場での効果

今回のアップデートにより、ビジネスや教育の現場でも以下のような効果が期待できます:
- マーケティング分野:キャンペーン素材の一括制作やデータ可視化、パーソナライズドコンテンツの作成が効率的に行えます。
- 教育現場:インタラクティブ教材の作成や個別学習コンテンツの提供、学習進捗の可視化が容易になります。
- ビジネス全般:プレゼンテーションの質向上や社内コミュニケーションの向上、業務効率化が図れます。
今後の展望と注意点
今回のアップデートは、Canvaが単なるデザインツールから、データ分析やAI支援まで網羅した総合プラットフォームへと進化したことを示しています。特に、AIによる自動化がクリエイティブな表現の可能性を拡大している点は注目に値します。
ただし、AI機能の一部(特に日本語対応)が未完成であることや、高度な機能の多くが有料プランでのみ利用可能である点には注意が必要です。
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Webディレクター兼エンジニア
田中健介
2023年に株式会社カンマンへ入社。
フロントエンジニアとしてサイト構築に携わった後、Webディレクターとして様々な案件に携わる。
また、専門学校の非常勤講師としても活動。