最新のAI技術とその活用事例:Google, Apple, NVIDIAから国内企業まで
代表取締役
貝出康
2024年6月10日
Googleの新サービス「NoteBookLM」
データと資料のアップロードと分析
Googleが新たに発表した「NoteBookLM」は、既存のデータや資料をアップロードして、分析や議論を簡単にするAIなんです。このサービスでは、PDFファイルをアップロードすると、その内容を要約したり、分析したり、問題を作成したりできます。特に、複数のドキュメントをまとめて要約できる点が素晴らしいですね。
学習ガイドとFAQの自動生成
NoteBookLMは、学習ガイドやFAQ、時系列の整理など、たくさんの機能を持っています。与えたデータに基づいて、自動的にクイズを作成し、その回答を提供することもできるんですよ。これにより、内容をより深く理解するためのツールとして使えます。
Appleの生成AIとその可能性
Appleインテリジェンスの概要
Appleは、新しいAI機能「Appleインテリジェンス」を発表予定です。この機能は、OpenAIとパートナーシップを組んでおり、生成AIの新しい可能性を広げることが期待されています。具体的には、Siriを使った画像編集などの機能が発表される予定です。
新しいバージョンでの動作条件
ただし、この新しいAIは最新のバージョンでのみ動作するため、iPhone15でもProモデルでなければ利用できないかもしれません。この点に関しては、今後の発表を待つ必要がありますね。
NVIDIAの革新的なAIサービス
AIアプリケーションの簡単立ち上げ「NVIDIA NIM」
NVIDIAが発表した「NVIDIA NIM」は、AIアプリケーションの立ち上げをとても簡単に行えるサービスです。従来はクラウド環境での設定が必要でしたが、このサービスを使うことで、設定の手間を大幅に省けます。
AIアシスタント「Project G-Assist」
さらに、NVIDIAは「Project G-Assist」というAIアシスタントも発表しました。このアシスタントは、ゲーム攻略をサポートするもので、ユーザーの音声や画面情報を分析し、適切なアドバイスを提供します。セールスフォースやタブローなどのツールにも応用可能です。
GoogleマップのAI電話オペレーター
営業時間確認のためのAI電話オペレーター
Googleマップは、AI電話オペレーターを導入し、営業時間などの情報を確認するために電話をかけるサービスを始めました。このAIは、人間のように話すため、実際に人間と話しているように感じられる点が特徴です。
AIコールの法的課題
ただし、アメリカではAIコールは許可が必要な場合があり、法的な課題もあります。スパム的な動きや詐欺のリスクを考慮して、適切な規制が求められています。
ZOOMのAIクローンによる会議出席
AIアバターの会議出席とその利点
ZOOMのCEOは、AIクローンが会議に出席する未来を構想しています。AIアバターが会議に出席し、内容を後から報告することで、時間の無駄を省き、効率的に働くことができるとされています。
メタの同様のサービス予測
メタも同様のサービスを提供する可能性があり、自分の情報を基にAIが回答することで、より効率的なコミュニケーションが可能になります。
職場でのAIツール利用の現状
AIツールの利用率と管理の重要性
Microsoftとリンクドの調査によると、日本の職場でのAIツール利用率はまだ低いですが、8割の人が自分のAIツールを使っているという状況です。会社でのAIツール管理の重要性が指摘されています。
BYOA(Bring Your Own AI)の普及
BYOA(Bring Your Own AI)の普及により、個人のAIツール利用が増加しています。これに対して、会社側は適切な管理とガイドラインを設ける必要があります。
動画生成AI「KLING」の登場
高品質動画生成の技術
中国のテック企業が発表した動画生成AI「KLING」は、高品質な動画生成が可能で、TikTokに次ぐユーザー数を持つプラットフォームです。
TikTokに次ぐプラットフォーム
このサービスは、高品質な動画を簡単に生成できるため、様々な応用が期待されています。
富士通の企業特化型生成AI技術
ナレッジグラフと特化型生成AI
富士通は、企業特化型生成AIを発表し、大量のデータをナレッジグラフに整理する技術を導入しました。これにより、質問に対して最適なアウトプットを提供することができます。
AI監査術の導入とその利点
さらに、AI監査術を導入することで、法令遵守を確認し、より信頼性の高いAI利用が可能になります。
AI接客システムの導入事例
ドラッグストアでのAI接客システム
NTTコミュニケーションズが開発したAI接客システムは、ドラッグストアで導入予定です。デジタルヒューマンが顧客対応を行うことで、効率的なサービス提供が期待されます。
家電量販店でのデジタルヒューマンの活用
家電量販店でも同様のシステムが導入され、顧客対応の質が向上することが見込まれます。
セガサミーの生成AIによるデザイン案増加
多様なデザイン案の生成
セガサミーは、生成AIを使っておもちゃのデザイン案を100倍に増加させました。これにより、多様なデザイン案が簡単に生成できるようになりました。
アンケート意見の分析システム
さらに、アンケートの意見を分析するシステムを導入することで、顧客の声をより効率的に反映させることができます。
AIによるハラスメント対策
三井住友海上のハラスメント検知システム
三井住友海上は、カスタマーハラスメントを検知するAIシステムを導入しました。通話内容をリアルタイムでテキスト化し、ハラスメントを検知して上司に通知します。
リアルタイムでの通話内容分析
このシステムにより、現場の担当者の負担を軽減し、より良いサービス提供が可能になります。
熟練者の知識をAIで継承する取り組み
暗黙知の形式知化
ライオンとNTTデータは、熟練者の暗黙知を生成AIで形式知化する取り組みを進めています。インタビューを通じて暗黙知を文書化し、他の人に伝えやすくします。
AIによる知識の伝達方法
この技術により、様々な現場での知識継承が効率的に行えるようになります。
AIスキルのアップスキリングと業務効率化
パーソルのアップスキリング事例
パーソルは、生成AI活用に関するアップスキリングを実施し、平均1時間の業務削減効果を上げました。分析や類推などの高度な活用方法が増加しています。
業務削減効果とその詳細
この取り組みにより、業務効率が向上し、より多くの社員がAIを活用できるようになりました。
Web漫画制作におけるAIの活用
縦長漫画の制作時間短縮
韓国で人気の縦長漫画「Webトーン」の制作に生成AIが活用されています。これにより、制作時間が大幅に短縮され、週1回の連載が毎日連載可能になるという利点があります。
生成AIによる絵の描画支援
数枚の絵を学習させることで、同じスタイルの絵を簡単に生成できるため、制作の効率が大幅に向上します。
ChatGPTを使った献立提案
スーパーのチラシを活用したメニュー提案
ChatGPTを使って、スーパーのチラシを読み込み、特売品を使った献立を提案するというユニークな活用方法が話題になっています。
家計に優しい献立作成
この方法により、家計に優しいメニューを簡単に作成することができ、消費者にとって非常に便利なツールとなっています。
まとめ
今回は、最新のAI技術とその活用事例をたくさん紹介しました。Googleの「NoteBookLM」やAppleの「Appleインテリジェンス」、NVIDIAの「NVIDIA NIM」と「Project G-Assist」など、多くの企業が革新的なAIサービスを提供しています。また、GoogleマップのAI電話オペレーターやZOOMのAIクローンなど、実際の業務においてもAIが活用されています。さらに、AI接客システムや生成AIによるデザイン案の増加、AIを使ったハラスメント対策など、様々な分野での活用が進んでいます。
これらの技術は、私たちの生活やビジネスに大きな影響を与える可能性があります。AIをうまく活用することで、効率的な働き方や新しい価値を創造することができるでしょう。私たち徳島県の中小企業もAI技術の進化に注目し、積極的に取り入れていくことが重要です。これからも最新のAI情報をお届けしますので、お楽しみに!
代表取締役
貝出康
1963年徳島市生まれ。 1999年に楽天の三木谷社長の講演を聴き、イン ターネット時代の到来を悟る。翌年、ホームペ ージ制作会社カンマン設立に参画し、これまで のキャリアで培った営業や人事のスキルを活か しての顧客開拓や社内・労務管理を実践。2019 年〜代表取締役。